Season 3 START!! | KAMIKAZE ATTACK!

KAMIKAZE ATTACK!

[中国広東省体当り日記]


「ガゴッー」

「ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴー」

「ギギュッギュギュ」










「ポォーン!」



機内に着陸完了…シートベルト取り外しOKのアナウンス。

慌てるように、キャビネットから荷物を取り出し始める…

あー着いちまった…と、ため息が漏れる。




乗客は、いつもながら小走りで

我先にと、最前線を奪い合う…

まるで、競歩のレースの様だ。





荷物レーンに並ぶ…

回転寿司の様に回ってくる自分のキャリーバッグを待つ。

ここで、何番手に出て来るかが本当は重要だ!

着陸後の競歩レースには、さほど意味がない。





それなりに、早くキャリーバッグを掴むことが出来た。

最後の金属探知機ゲートをくぐり、ようやく出口に向かう。

視力の悪さと、突然館内の明るいフロアに出るせいか、

目をしかめながら、運転手を探した。










「老板!」









いつもの愛想のイイ声がした。

運転手は恵比寿顔を作って、俺のキャリーバッグを

当然のように、運び出した。



「噢ー!好久不見~」


自然と、現地語に変わる。






車に乗り込むとスグ…

中国携帯が鳴った!?






着信名に見覚えがあった・・


「喂!!」


元気のいい高い声…







こいつは…??何故今日着く事を知ってんだ??・・

あたまの中で、そんな事を考えながら、

動き出した車の中で、相手の話を聞き入る。




こいつらは…善良な日本人から

金を引きずり出そうと

あの手この手を使って来る。




そう言う所は、ホント才能がある。




こっちのコトバは、日本に居ると使う事がないので、

ほとんど忘れてしまう。



と言っても、もともと多くを話せないが…

だが、そんな事は向こうが察してくれる。

簡単な会話だ。





「想你了…想不想我!」




ドキッとする言葉が出ると、運転手の方を見る…

なんだか、照れくさくなってきた。



(中国に着くなり、小姐から電話か!)

…きっと、想っているに違いない。



適当な中国語で、話を丸め込む…

「下次打電話給你…拜拜!」

と言って、強引に切った。




切り終わるや、運転手と目が合う…

気まずい…





「ヒヒッヒー」





お互いに顔を見合わせ、

口を一文字にして笑いをこぼした。

運転手は、前へ向き直しても、

まだ、ニヤついていた…




ついでに運転手の胸のあたりを

グーを作ってたたいた。

いつもの、こっちの感覚ってヤツが自然と出てくる。





この中国のフレンドリーな感覚が俺は好きだ。




日本じゃ考えられないが…

店先、街角、いろんなところですれ違う人に

くだらない話、下ネタ…すぐに乗っかる。



いやな顔はしない、たとえ初対面でも。

そこから、話がはずんで

すぐに友達みたいに会話を楽しむ。







忘れてしまった数少ない中国語は、

現地人との会話の中でよみがえる。






さっきの携帯で、蘇ったみたいだ。

座席を倒して、横になり…

ひと呼吸つく…






楽しく成りそうな予感がした。