寿永流、「あ、はい。実は~~。」話始める。 | THMIS mama “お洒落の小部屋”

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好きになれない。  vol.227.

ドキドキ 「…と、言う事は~~。」
小埜瀬。
「じゃあ~~。…もしかして…、どちらも…、おとうさんが…。イギリス人…???」
伽璃菜を見て、理江子を見て。

厨房から、
「はい。私も、国は、イギリスで~~す。理江子のおとうさんと同じねぇ~~。」

理江子、ニッコリと。
「えぇ。そうなんです。」

佐津香、
「へぇ~~~。そうだったんだ~~。」
そして佐津香、
「…で…???…こちらの…。」
寿永流を見て、
「大貫さんとは…???」
と、そこまで言って佐津香、思わず目を丸く、そして、口を真一文字に。
小埜瀬をチラリと見て、
「あっ。」
申し訳なさそうに、
「ごめんなさい。つい…。」

そんな佐津香に理江子、
「あ、ううん。」
顔を左右に。そして寿永流を見て…。
「まっ。…そう…なっちゃいますよね。」
恥ずかしそうに。

佐津香、
「あ、いや。ゴメン。」
私が悪かった。そしてまた小埜瀬を。

小埜瀬も優しい表情で…。

佐津香、
「…で…???…」
小埜瀬をまた見て、
「私たちに…、何か…???」

寿永流、
「あ、はい。実は~~。」
話始める。




…そして、いきなり佐津香、小埜瀬、
「え~~~~っ…!!!」
佐津香、目を真ん丸に、
「う、うそ…。」

小埜瀬、
「み、密着…。」

またまた佐津香、小埜瀬を見て、理江子、そして寿永流を見て、
「え…???…いや…。…あの…、その…。」

小埜瀬、
「…な、なんで…、また…。…その…、密着取材…???」

その時、
「実は。」
ふたり同時に。理江子と寿永流。

目をパチクリと佐津香と小埜瀬。そして…、ふたり同時に、
「…ん…???」

寿永流、可笑しがりながら理江子にコクリと。

そんな寿永流を見て理江子、
「実は…、この事も…、私の…、父親からの…、提案で…。」

佐津香、またまた目を丸く、
「わお。理江子さんのおとうさん。」

コクリと理江子、
「えぇ。」

伽璃菜、またいきなり、
「私たち、幼稚園と小学校、中学校の時、一緒だったの。出身が同じとこだったから。」
そこまで言って伽璃菜、
「まっ。日本の学校とはちょっと、違うけど。」

小埜瀬、
「あぁ。…確かに。日本とイギリスとは…。」

理江子、
「まぁ…。その後、高校、大学と…。なるんですけど…。私は…、アチコチ、転々と…。でも、イギリスに帰ったら、必ず寿永流と伽璃菜とは一緒に。…で…。まぁ…、その後、それぞれ職業も…。」
そこまで言って理江子、
「あ。話…、長くなるんで…。…つまりは…、私の父も寿永流の父も…。当然ですが、伽璃菜の父親も…、親友で…。」

リチャードがまた、
「はは。そうね~~。」

未梨も笑顔で、
「うんうん。」

理江子、
「寿永流が大学を卒業して出版会社に…。…で、それから…、5年前に私、寿永流と日本で再会して…、それから連絡取るようになって~~。一昨日…か…。」
寿永流に。

寿永流、その声に、コクリと、
「うん。」

理江子、寿永流を見て、
「パパから連絡があったって…。やってみないかって…。」

寿永流、
「実は…、エレガンサ化粧品さん。仙台支社とは、私…、縁があるんです。」

その声に小埜瀬、目をパチクリとさせて、
「はっ…???」

佐津香も同様に、
「あら。」

ニッコリと寿永流、
「以前…、エレガンサ化粧品さん、仙台支社から生産、販売された夢遊楽(muyura)。」

小埜瀬、
「あ~~~。はいはいはい。あります、あります。いや…。いやいやいや。何とヒット商品。バカ売れしましたからね~~。あれを機に、プロジェクトチーム、盛り上がりました。」

佐津香も、
「あっ。うんうんうん。」
頷きながら、
「そういえば…。…確か…、一昨年。」
小埜瀬を見て。

小野瀬も、
「えぇ~~。仙台支社に於いて、初めての。…しかも、雑誌から広告。そして…、テレビへと…。」

「その時の…、雑誌の…、編集者。僕なんです。」

瞬間、小埜瀬、
「へっ…???…うそ…。」
また小埜瀬、目をパチクリと。小埜瀬、今度は、驚いたように、
「い゛~~~ぃい…???」

「あの時、僕、編集任されてまして…。そして…、偶然テレビのプロデューサーも、僕の知り合いで…。若くしてプロデューサーになっての初仕事って奴で。」

佐津香、目を真ん丸にして、
「す~~ご~~。」
小埜瀬に、
「えっ…???…課長~~。じゃ、知ってらしたんじゃ。」

その声に小埜瀬、頻りに右手を振って、
「いやいやいやいや。まっ。確かに~~。雑誌、広告、テレビと…。ありま…したけど…。ん~~~~。」
そして、小埜瀬、寿永流を見て頭を下げて、
「ごめんなさい。申し訳ない…。全く…。記憶が…。」

そんな小埜瀬に寿永流、ニコニコと、
「いえいえいえ。…と、言うか、ま。エレガンサ化粧品の、私と一緒に担当してくれたのが、あの時、相羽(あいば)さん、でしたから。中々、恰幅の良い、女性の方。もぅ~~。お酒、滅法強くって…。」

瞬間、佐津香、
「ぷっ。」








好きになれない。   vol,173.  寿永流、「あ、はい。実は~~。」話始める。

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※ご本人の承認の下、紹介させて頂いております。

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