理江子、店に入って来たふたりを見て…。 | THMIS mama “お洒落の小部屋”

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好きになれない。  vol.222.

ドキドキ 理江子、店に入って来たふたりを見て、
「あ、来た来た。」

厨房の中にいるリチャードと未梨、ホールに入って来たふたりに笑顔で挨拶、
「いらっしゃいませ~~。」

オーダーを受けた後の伽璃菜もふたりにお辞儀を。
「いらっしゃいませ~~。」

カウンター席には、理江子と男性。

佐津香、理江子と一緒にいる男性を気になりながらも理江子に、
「お疲れ様~~。」

小埜瀬も同じように…、そしてお辞儀をして、
「お疲れ様です。」

佐津香、理江子に、
「先日はありがとうございました。」
厨房を見ながらも、
「こちらですっかりご馳走になっちゃって~~~。」
そして、
「それに、あんなに甘えちゃって~~~。」

小埜瀬も佐津香と理江子を見ながら笑顔で…、それと、僅かに恐縮するように、
「とにかく、美味しかったです。まっ。来れなかった人もいたんですが…。」

リチャード、厨房から、ニコニコと、
「いいえ~~。とんでもないです~~。ありがとうございました。」
ペコリとお辞儀をして…。そして、理江子を見てまたニコリと。

理江子、そんな小埜瀬と佐津香に一礼をして、
「お疲れ様です。わざわざごめんなさい。お休みのところ。」

佐津香、小埜瀬、思わず両手を前に、そして顔を左右に、
「いえいえ。」

理江子、
「それに…。今度は是非、みなさんで…。」

佐津香、その言葉に、こちらも恐縮しながらも、
「ありがとうございます。…でも、あんなに甘えては…。」

リチャードと未梨、ふたり同時に、
「と~~んでもない~~。」
そして、ふたり同時に顔を見交わして、そしてニコニコと。

リチャード、
「是非、お気になさらず~~。」

佐津香と小埜瀬、その言葉に、ふたりで顔を合わせて笑顔で…。
そして…。理江子の傍にいる男性を気にしながらも…。

そして理江子、椅子から立ち上がり、隣の男性にも…。
ふたりが立って並ぶ。

佐津香、理江子に対して笑顔で僅かに顔を傾げる。

理江子、男性を…。
「こちら、大貫寿永流(おおぬきじゅえる)さん。」

佐津香と小埜瀬、お互いをチラチラと目で交わしながらも理江子に、
「おおぬきじゅえる…さん。」

寿永流、ふたりに笑顔で、
「初めまして。」
そして内ポケットから名刺入れを…。名刺を差し出してふたりに…。

佐津香と小埜瀬も、
「あ。」
「おっと。」

お互いに名刺交換。

佐津香と小埜瀬、名刺を見て、それぞれ…。
「出版会社lumière(リュミエール)東京本社。第三編集部、コスメリット。大貫寿永流(おおぬきじゅえる)。」

寿永流、
「はい。大貫寿永流と申します。まだ…、新しい名刺が出来てなくて申し訳ありませんが、この度、主任に昇格しまして…。」

理江子、少し…恥ずかしそうにも…、そして…、照れ臭そうにも…。
そして…、寿永流と目で、チラチラと…、しながらも…。
「実は~~。…そのぉ~~。」

「今度、結婚しま~~す。」
いきなり伽璃菜。
「えへ。」

その声にいきなり佐津香と小埜瀬、びっくり仰天、
「え~~~~ぇえっ???」

瞬間、理江子、伽璃菜に、
「もぅ~~~。伽璃菜~~~。」

小埜瀬、理江子と、男性を見て、
「えっ…???…あ…の…。」
目をパチクリと。

そして、佐津香も小埜瀬を見て、同じように目をパチクリと…。そして顔を傾げて…。

理江子、思わず恐縮しまくりで、
「あ。…はは。あの…。いえ…。」

寿永流も思い切り、照れながらも…、頭の後ろを撫でながら、
「ま…、参ったな…。いきなり。」

そして、理江子、
「あの…。」
そして佐津香と小埜瀬を見て、
「あの…。ねぇ~~~。」
寿永流を見て。

いきなり佐津香、そんなふたりを見て、すぐさまニッコリと。そして、「わ~~~お。」
小埜瀬を見て、ニッコリと。
「ねぇ~~~~課長~~。」

小埜瀬、いきなりの佐津香に、
「あ、あ~~~。」

厨房でリチャードも、
「おめでとうだね~~。はははは。」

佐津香、すぐさまニッコリと、
「う~~~ん。おめでとう~~。」

小埜瀬も便乗するように、
「はははは。おめでとうございます。」

この時、何故かは分からないが、急に、佐津香と小埜瀬が、
自然に、佐津香の左肩が、小埜瀬の右二の腕に触れる。
けれどもふたりは一切、感じない。そしてふたり、そのまま拍手。

その時、理江子、そんな佐津香と小埜瀬を見て、頭の中で、
「…あれ…???…このふたり…。」
けれども、そんな感覚はすぐに…。ニッコリと、そして、照れながらも、伽璃菜に、
「もぅ~~。伽璃菜。」

伽璃菜、厨房の角で、理江子に、可愛らしく、
「べぇ~~~。」

瞬間、佐津香、理江子を見て、伽璃菜を見て、
「えっ…???…理江子さん…。彼女…とは…???」

理江子、
「あ、うん。えぇ。子供の頃からの幼馴染。同い年なの。」

その声に佐津香も小埜瀬も、またまた目をパチクリと、
「へぇ~~~。」
「お~~ほ~~~。」

小埜瀬、佐津香の肩越しに、
「同い年~~。」








好きになれない。   vol,172.  理江子、店に入って来たふたりを見て…。

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