「インテリアコレクションで金賞受賞した人たちが~~。」 | THMIS mama “お洒落の小部屋”

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好きになれない。  vol.222.

ドキドキ  「…って言うか。」
優維香。
「旦那様がどういう人、かも…、私たちは知らないんだけど…。」

「とにっかく、シークレットだよね~~~。」
悠里。

優維香と共に、数回頷く。

瑛子、
「…で。そして、リーダーは明日からは、そのシェアハウスに。」

小埜瀬、笑顔で、
「そうなります。はい。」

悠里、
「それにしても…、何だか凄い。」

優維香、悠里を見て、
「うんうんうん。」

「お待たせしました~~。」
いきなり望都がトレイを持って、コーヒーを。

5人、いきなり、
「わ~~~~。」

小埜瀬、
「とぉ~~。びっくり。」

池辺、深くお辞儀を、
「申し訳、ありませ~~ん。わざわざ。」

望都、首を振り、それぞれの前にコーヒーを。

優維香、悠里、瑛子、
「ありがとうございます。」

そして小埜瀬、
「ありがと。」

望都、5人に笑顔で会釈を…。
「どうぞ、ごゆっくり…。失礼します。」

望都、その場を離れる。

悠里、
「なんか、物凄い熟練されてるって感じ。」

瑛子も、
「うんうんうん。」

「何言ってるんですか。」
小埜瀬。

その声に優維香も悠里も瑛子も、
「えっ…???」

「インテリアコレクションで金賞受賞した人たちが~~。物凄い栄誉ですよ。国内最高クラスですから。」

その声に優維香、悠里、瑛子、思わず顔を赤らめて…。
それぞれがそれぞれの顔を…。

池辺、ニッコリと、
「そうね~~~。ふふ。」

優維香と悠里、同時にコーヒーを。
「いただきます。」







そして…。

その日の夜。小埜瀬のスマホに着電。七瀬からである。
「隆英、あんた…。明日から、柏田さんとこなんでしょ。」

隆英、スマホに、
「えぇ。…そうですけど…。」

「ちゃんと、準備、出来てんの…???あんた、多分、持ち物って、スーツケースだけじゃないの…???」

「そぅ…。ですけど…。」
「馬鹿ねぇ~~。あんた、明日、私に付き合いな。揃えるもの揃えなくってどうするんだい。」

「あ、はぁ~~。」
「明日、10時。そっち行くから、待ってな。」

「あ、はぁ~~。…あ、はい。分かりました。」

通話は切れる。

隆英、スマホを手に、下唇をビロンと。
「やれやれ…。言い出したら聞かないから。」
そして…。
「…けど…、まぁ。…確かに。…本格的に、準備する…、事に…、なるか。」
右目を歪めて…。
「俺…、このまま…、これからは…、日本…???」






「へっ…???…凄~~い。じゃ、コンペの準備、ようやく、軌道に…。」
シャワーを浴びて、パジャマのままで頭にはバスタオル。リビングのテーブルで缶ビールを一口。

ソファに座り、挿絵の仕事をしている佐津香、
「うん。まっ。何とかね~~。いつまでも、意固地になってはいられない。みんな…、意見は出していいんだけど…。常に衝突ばかりじゃ前に進まない。しかも、内輪で考えても拉致開かないんだから、いっそ、全部外に。ってね~~。」

優維香、
「な~~るほどね~~。うんうんうん。確かに、秘書の人、マルチリンガルって…。うんうんうん。使わない手は…ないよね~~。」

「お蔭様で、じゃんじゃんヒットしてるって~~。ウチのIT係、嬉しい悲鳴~~。」
「かかかかか。ふふん。良かったじゃん。…で…???…例の…、匂いの彼はどぉ…???…新課長殿。」

佐津香、パソコン画面にそのまま目を。
「うん。まぁ~~。」
けれども、顔を傾げて、
「でも…、どうだろ…。もし…、その…、匂いが…、香水の匂いに敏感…なんて…。いるんだろうか…。ん~~。…でも…。…逆に言えば…、いない…訳もない…かぁ~~。今の時代、何がどうあっても…、おかしくない時代、だから…。」

「ふ~~ん~~。匂いに…敏感。…かぁ~~。…って…。おかあさん…、その人、今の何歳だっけ…???」

「ふん…???」
佐津香、
「56。私と同い年。」

優維香、
「56…???…その年齢で…、匂いに敏感…???…凄っ。…もっと、若いんなら、話、分かる気…は、するんだけど…。」

その声に佐津香、目をパチクリとさせて、
「ふん…???…うん。まぁ…。…確かに。」

「それにしても、凄いよね。」
「うん…???…何が…???」

「新課長殿。未だに、独り身。」
優維香、ニタニタとしながらも、
「しかも…。おかあさんの部署。まだ、部長さんのみで、だ~~れも、結婚してない~~~って。年上好みって…???…もしか…して…。いたりして…???」

その声に佐津香、顔を傾げて、
「うん…???…まぁ~~。どうだろ…???…って言うか~~。ん~~~。」
そして佐津香、思わず、
「ぷっ。…って言うかさぁ~~。余りにも、年齢、離れすぎだよ。一番で、9歳、離れてるよ。今、愛結美さん、37だから…。56歳では…、あまりに…。」
思わず可笑しくなって。すると、すぐさま頭の中にそして口に…、
「でも…。菜帆子で、今、33。」
そして、
「はは。有り得ない。」
けれども…。








好きになれない。   vol,160.  「インテリアコレクションで金賞受賞した人たちが~~。」

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※ご本人の承認の下、紹介させて頂いております。

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