「後は~~。赤ちゃん。だよね~~。」 | THMIS mama “お洒落の小部屋”

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好きになれない。  vol.156.

ドキドキ  「…って言うか~~。悠里、自分から話してるし~~。」
可笑しそうに優維香。

思わず悠里、恥ずかしそうに、顔を赤らめて、
「あ~~んもぅ~~。恥ずかしい~~。」

小埜瀬、可笑しそうに、
「いやいやいや。とんでもない。」
そして小埜瀬、真っすぐ瑛子を見て、
「とにかく、武蔵野さん。ご結婚、おめでとうございます。」

その声に瞬間、瑛子。
「えっ…???わっ。はは。あははははは。」
悠里と優維香を見て。そして、思わず体を縮こまらせて、丁寧に、
「あ、ありがとうございます。はは。…そんな…。…あらためて言われると…。しかも…。」
また悠里と優維香を見て、
「ねぇ~~。照れ臭いって言うか…。ははははは。」

悠里、
「まっ。いずれにしても、後は~~。赤ちゃん。だよね~~。」
ニンマリと。

優維香も、
「ザッツライ。」

「赤ちゃん。」
目をパチクリとさせて小埜瀬。
「う~~~ん。」

優維香と悠里、そして瑛子も、そんな小埜瀬を見て、
「リーダー…???…赤ちゃんが…、何か…???」

僅かな沈黙。

小野瀬、一瞬、我に返った感じで、
「えっ…???」
3人を見まわして、
「えっ…???…あ、あ~~。ははは。いや…。はは。ちょっと思い出しましてね~~。数ヶ月前の…。」

優維香、悠里を見て、
「数ヶ月前の…。」

「えぇ~~。ファミリーをテーマとして…。その中でも…、若いご夫婦がまだ産まれたばかりの赤ちゃんをリビングで抱きながらの風景のインテリアをデッサンで書いて、それを元にしての3Dを作った時があったんです。まっ。ちょっとした、気分転換でしたけど…。結構、僕自身、そういうのって好きなんです。まっ。考えようによっては、気分転換にもならないんですけど…。」
自分で自分を可笑しがりながら。
「仕事がカメラマン。そして、インテリア関係なのに…、気分転換で、デッサン、そして3D…。滅茶苦茶仕事。かかかかか。」
そして小埜瀬、優維香と悠里、瑛子を見て、
「あ、いや。…でも、断っておきますけど、現実化、されてませんから。あくまでも3D。仮想ですから。」
そこで、一旦顔を傾げて、
「まぁ。…いつもカバンの中に、ファイルで持ち歩いてるんです。…だから…。そんなファイルを気に入ってくれる人も、たまにはいるんです。」

優維香、
「へぇ~~。」

「だから…。今の…、赤ちゃんって言葉が出て来て…。ははは。思い出しました。そういうの…、イメージして、3Dにして、作ったのがあったなぁ~~って。まっ。あの時は、ある人が気に入ってくれて、頂けませんかって言われて。差し上げましたけど…。2、3枚…???」

悠里と瑛子、
「へぇ~~~。…そういう事も、あるんだ~~。」

店員がテーブルに、
「お待たせしました。」
そしてメニューを…。

優維香、小埜瀬に、
「リーダー。」

小埜瀬、
「はい。」

「じゃあ~~。会社にも、その3Dのファイルって…???」

優維香を見て小埜瀬、
「えぇ。持ち込んでます。いつ、どういう閃き。そして気分転換になるか、分かりませんから。」

「その…、赤ちゃんとファミリーのテーマのインテリアの3Dって、どんな感じの…???…あ。でも、誰かにあげたんだったら、ないっか~~。」

小埜瀬、その話に、
「あ。いえ…。タブレットに画像は残っています。それに、ポケットからスマホを出して、これにも。」

途端に悠里、
「わっ。見せて、見せて。」

優維香も瑛子も、身を乗り出して、
「うんうんうん。」
「気になる、気になる。」

小埜瀬、キョトンとして、
「えぇ、どうぞ~~。」
そしてスマホのアルバムから、サササササッと。

悠里、
「いやいやいや。あるある。」

優維香も、
「うんうんうん。」

小埜瀬、
「…っと~~。これ。ですね。」

瑛子、立ち上がって。そして悠里の後ろを通って小埜瀬の傍に。
「どれどれ~~。」
体を前のめりにして。

小野瀬、
「こんな感じの…、インテリア。」

悠里も優維香ものその画像を覗き込むかのように。そして…。優維香、悠里、
「へぇ~~~。うんうんうん。」
「いいよね~~~。」

瑛子も、
「中々~~~。」

「うん…???」
瞬間、優維香、そして瑛子も、
「あれ…???…何か…。…どっかで…。」

優維香も、瑛子の声に、
「うんうんうん。見た事…。」
…と、その瞬間、優維香、
「あ―――――――っ!!!これ――――――っ!!!」

その声に周りのゲストたちが一斉に。

店員が、
「あ、あの…。…お客様。」

優維香と瑛子、慌てて、
「あ。」
「すみません。」
頭をコクリと。

優維香、悠里に、
「これって…、あれあれ。ほら。伊玖伊那の…、あの雑誌の~~。」

小埜瀬、優維香を訝し気に見て、
「伊玖伊那の…、雑誌…???」

悠里、優維香の言っている事に…、
「えっ…???…伊玖伊那…、雑誌…???」
そこまで言って、ようやく、
「あ―――――――っ!!!」
悠里もまた。

間髪入れずに優維香、悠里に、
「シ――――――ッ。」








好きになれない。   vol,131.  「後は~~。赤ちゃん。だよね~~。」

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