「相手が日本…なら…、まぁ~~。なんだ…けど~~。」
佐津香。
優維香、
「確かに。海外だからね~~。…とは言え…。」
母を見て、
「…それで…、怖気づくような…。」
その声に佐津香、
「ふふ~~ん。」
「だよね~~。」
口をへの字にして。
佐津香、口を真一文字に。
「まね~~。」
「なんか…、策は…。」
今度は目を真ん丸に佐津香、
「…んなもん、ある訳ないでしょ。出たとこ勝負。」
優維香、思わず、
「かかか。出た。火事場の馬鹿力。」
「同じ人間がやるって言うだけの話~~。まっ。確かに。日本語は通じないけどね~~。…その辺は、頼りになる、マルチリンガルがおりますの・で…。」
「はいはい。存じております。社長秘書。」
右目を歪めての佐津香、
「これがまた、優秀だからね~~。ははは。…あっ。そうだ。我が新課長殿。…どうやら、ご子息が、いらっしゃる様子~~。」
口をおちょぼ口にして優維香、
「へぇ~~~。」
佐津香、夕食を食べながら、
「さてさて。食べ終わったら、昨日の続き、やんなくっちゃ。」
優維香、
「あん。片付けやっておくから、どうぞ~~。」
「サ~~ンキュ~~。」
そこへ、佐津香のスマホに着電。
「おっと。噂をすれば…。」
画面をスワイプして、
「はいは~~い、澪(みお)ちゃん。佐津香で~~す。」
スマホから、
「お世話様です。祐樹(ゆうき)で~~す。先生、今、よろしいですか~~。」
「うん。今、食事中ですけど、OK~~。」
「すみませ~~ん。」
佐津香、
「うん。…で…???……うんうん。うん。…おや。」
そんな母を見て優維香、
「ふふ。」
自動ドアが開く。
店員たちが、
「いらっしゃいませ~~。」
店の中に入るメンバーたち。それぞれが、
「こんにちは~~。」
瑛子、
「予約したインテリアショップ・ジョエル・トラディショナル事業部です~~。」
店員のひとり、
「お待ちしておりました~~。お席、ご案内させて頂きます~~。」
店員が案内する。
厨房の前を通ってのメンバーたち。
厨房の中から、
「おっ。来たね~~。」
ひょっこりと顔を出す詠一。
メンバーたち、そんな詠一に、
「あは。大将~~。お世話になりま~~す。」
詠一、ニッコリと、
「あいよ~~。へへへ。腕によりをかけて。任せなさい。」
そして、厨房にニッコリと顔を出す亘夢。
「大将~~。」
右手をひらひらと。
詠一、亘夢の顔を見た途端、
「おほほほほほ~~。亘夢ちゃ~~ん。うん。待ってた~~。いつ見ても、可愛いよね~~。」
亘夢、ニコニコと、
「ありがとう~~。」
「おぅ。楽しんでって。」
「うん。」
遼子、
「かかかかか。さすがは亘夢、誰からも愛されてる。」
その声に亘夢、ニッコリと。
「大将、かっこいいもん。」
志津恵、
「確かにね~~。しっかりと亘夢とツーショット、撮ってたからね~~。」
亘夢、スマホで詠一と一緒のツーショットの写真見て、
「うん。素敵なオジサマタイプ。」
そして…。丁度店に入ってきた池辺と優維香、そして悠里と友也の4人。
厨房から出て来た舞華とバッタリ。
舞華、
「あ~~、はい。お待ちかね~~。」
池辺、そんな舞華とすぐさまハグ。
「久しぶり~~。」
舞華、
「うんうんうん。インテリアコレクション、頑張ったね~~。」
池辺、
「ありがとう~~。」
舞華、そして、優維香と悠里を見て、
「ふたりとも。」
思わず深く頭を下げて、
「おめでとうございました。」
そんな姿勢に優維香と悠里、いきなり体をビクンと。
背中を僅かに後ろに、
「あ、いえいえいえ。…そんな…。」
ふたり、共に両手を前にひらひらと。
舞華、
「ううん。」
首を振って、
「何々、どうして、どうして~~。凄い才能よ~~。感銘、受けました。」
優維香と悠里、照れ臭そうな笑顔で、
「あ、ありがとうございます。」
舞華、目をパチクリと、
「あ。…で、麟は…???」
池辺、
「あっ。まもなく…だと…、思うんだけど…。電車には、乗ってなかったような…。」
その声に舞華、
「まっ。まだ、時間はあるしね。うん。」
そして…。麟と小埜瀬を残して、メンバー全員、揃った…が…。
肝心の…、幹事と主役が…。
歓迎会の時間、あと、5分と言う時に、池辺のスマホに…。着電。
池辺、
「うん…???…へっ…???…麟。」
スマホを耳に。
「お疲れ様です。池辺です。」
そして…。池辺、いきなり、
「え――――――っ!!!」
その声にメンバーたち、池辺に目を。
池辺、
「うんうん。うんうんうんうん。…わお。ふん。…で…。…あ、はい。はいはいはい。分かりました。」
そして腕時計を見て、
「じゃ~~。1時間は…。遅れる…???…あ、はい。分かりました。…みんなには、そぅ…。はい。…あっ。気を付けて。うんうんうん。お疲れ様です。」
優維香と悠里、
「課長…???」
メンバーたちも、
「課長…。」
池辺、思わず、顔を左右に小刻みに振りながら、
「いやいやいや。」
優維香、
「はっ…???」
池辺、口を尖らせて、メンバーたちを見て、目をパチクリと…。
「あのね。」
好きになれない。 vol,115. 店員たちが、「いらっしゃいませ~~。」
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庄司紗千 花笠音頭
※ご本人の承認の下、紹介させて戴いております。