柚花、涼香の前でモジモジとしながら…。 | THMIS mama “お洒落の小部屋”

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好きになれない。  vol.150.

ドキドキ 柚花、涼香の前でモジモジとしながら…、
「だって…。」

「まぁ〜ねぇ〜。去年の10月辺りからね〜〜。」
和咲。

涼香、その声に、
「去年の10月…???」
柚花、ようやく話せるように…。
「初めて…、バスケの試合見た。」

「…と、言う事は〜〜。」
涼香、両目で右左…。
「新人戦…???」

柚花と和咲、コクリと頷いて、
「多分…。そうだと思う。」

智花、
「私は…、行けなかったん…だ…けど…。」

柚花、
「うんうんうん。新人戦。他の女子たちも男子バスケって言ってたかにら…。」

涼香、
「それで…。試合、見たと…。」
そして涼香、ペコリと頭を…。
「ふん。お蔭様で、新人戦、天辺、頂きましたけど…。」

今度は柚花、表情豊かに、
「うんうん。凄かったよ、凄かった。」

「えっ…???凄かったって…。新人戦。もしかして…、全試合…???」

和咲と智花、
「ふん。」
「私も、途中からはふたりに付き合って…。」

和咲、
「それからだよ、いきなり菅田君、菅田君って…。」

涼香、
「あらら。見てたんだ〜〜。」

和咲、
「もぅ…、凄かったもん、柚花、菅田君活躍する度に、物凄い表情。両手叩いたり…。」

涼香、思わず顔をのっぺりとした感じで、
「いやいやいやいや。」

智花、
「…でもって、インターハイでしょ。そして年末のウィンターカップ。」

その話に涼香、キョトンとして、
「えっ…???…インターハイ、ウィンターカップ…???…もしかして、あなたたち、来てたんだ~~。」

その声に3人共に、
「ふん。」

涼香、
「わお。全~~然っ、気付かなかった~~。」
そして顔を傾げて…。
「…って、言うか、結構凄い人たちだったから…。」

柚花、
「試合…、終わった後、ほんとはバスケ部の人たちに…。けど…、人が多くって…。そのまま帰ったけど…。」

涼香、
「へぇ~~。そうだったんだ~~。…で、柚花が…、菅田将輝…。」

瞬間、柚花、思いっきり頷いて。

「やめときなさいって。」
涼香、顔をグンニャリと…。

智花、柚花の隣で、
「でもさ、涼香~~。」

「ん~~~???」
「菅田君って、今…、その…、彼女とかって…???」

瞬間、涼香、理沙の顔が頭に…。けれども、独り言のように、
「…あ。でも、あれは…ないか…。」
そして、
「ふん。いないと…、思うけど…。」

途端に柚花、表情を明るくして、
「わっ!!!」

和咲、
「んじゃあ~~、いいんじゃない。」

「だから~~。」
涼香、
「菅田将輝はバスケバカだって~~。前から言ってるじゃん。バスケ以外は全く興味ない男子だよ~~って~。」

「分かんないじゃ~~ん、そんな事~~。」
智花。

その声に涼香、
「なんでよ~~。」

和咲、
「智花、葛西校のサッカー部の男子と今、付き合ってる。元カノがいたんだけど~~。今は智花にその男子も夢中~~。だから。」

涼香、目をパチクリと、
「うそ~~~~???」

智花、
「何が、嘘よ。だから~~。涼香~~。」
いきなり智花、涼香に頭をペコリと、両手を合わせて。

同じく柚花も和咲も…。

涼香、
「え゛~~~。」

そこに、「起立~~~つ。」

3人、
「おっと~。」
「あっ。」
「やば。」



涼香、鼻から息を…、
「ふ~~~ん。」

そして…。

椅子に座って、髪を撫でて、
「な~~んか、ややっこしく、なってきたな~~。」



その後、放課後まで涼香、3人から散々頼まれて…。
「…ったく~~。どうなっても知らないよ~~。」


そして涼香、また久しぶりに将輝にライン。


将輝、
「おっと…。ん…???涼香さん…???…ん~~???…部活始まる前に、ちょっと話がある。自転車置き場で…???…は…あ…???」




そして…授業終了。

将輝、自転車置き場に。

待っていた涼香、
「あっ、将輝~。ごめんね、部活の前に。」

「あっ、うん。なんすか、話しって…???」
将輝。

「それ…なんだ…けど…さ。」



その様子を数メートル離れた角で見ている智花と和咲、
嬉しそうに両手を低くパチパチと…。



そしてふたりからその事を聞いた柚花、教室で、ホッとしたような顔で…、
「やった~~。」



涼香の話を聞いての将輝、顔をグンニャリとさせて、
「俺…を…、ですか~~???」

涼香、将輝の前で両手を合わせて、
「お願い。一応、会うだけ、会ってくれない。…んじゃないと、いつまでも~~。」

そんな涼香に将輝、頭を掻きながら、
「まっ、会うだけなら、いいっすけど…。涼香さんの頼みなら…。」

「ほんと…???サンキュ。ごめん。」
そして、
「また、連絡するから。」

涼香、そのまま廊下の方に。



将輝、顔を傾げて、
「な~~んだ…かな~~。」






信じて…良かった。   vol.173.   柚花、涼香の前でモジモジとしながら…。

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