昨日のアイスリボン道場マッチにて希月あおいが1月9日の横浜大会を最後にアイスリボンを退団することが発表されました。

膝の状態がかなり悪そうでベルトを落としたら引退するのでは?とファンの間では予想する人が多かったこともあり、「引退発表じゃなくてよかった」と思う気持ちと、色々思い出してくるとやはり寂しい気持ちと・・・


個人的に一番思い出すのは、2013年冬ごろのこと。

退団者が続いたり、流出してたベルトを取り戻した新王者が長期欠場することになったり、映画を絡めたプロジェクトも進展がみられない。「アイスリボン、ヤバイんじゃないの?」と思った時期がありました。創設者のさくらえみが退団したとき以上に不安を感じたのですがそれを一掃してくれたのが希月あおいでした。


次(に退団するの)はあおいちゃんじゃないの?

そんな憶測がファンの間で出る中、「私も今年は100試合やる!」「アイスリボン頑張ろうよ!お客さんも頑張って!」などと発言。その後の彼女はそれまで以上にリング上で明るく、そして時には激しい試合を見せてくれました。最初はそのハイテンションっぷりにつられて笑顔にさせられてたのが、いつからか、本当に心から笑顔にさせてもらえるようになった、そう感じる選手やファンは少なくないと思います。もしこのときの希月あおいの行動がなかったら、今のアイスリボンはどうなっていたことか・・・

あれから三年、いろんな葛藤があったでしょうね・・・



「引退じゃない」という安堵感と「退団」という寂しさは、団体のファンとしてはやはり寂しさの方が勝ってしまいます。ですが、彼女が団体に残してくれた功績は勝ち負けやベルトといった「記録」以上に大きなものですし団体外でも通用するものだと思います。今後、希月あおいが団体外でも多くのハッピーの雨を降らせ、彼女がやりたいことの多くが叶えられるよう心から願ってます。

残されたものは、希月あおいがまいたハッピーの花の種をたくさん咲かせてくれると期待してます。
四団体所属となった美央さん。

当初は、先日のつっかのコメントではないけれど「所属になったからビックマッチは出てくれるだろうけど団体内のことは関われないんじゃ?」そう感じるファンもすくなくなかったようです。しかし、その不安を一掃するかのように可能な限り道場マッチにも参戦し、後輩の育成にも尽力。アイスファンの支持も上昇し、つっかにとっても、我々が思っている以上に「心の支え」になっていたことだと思います。

そんな二人の三度目のシングルは今春。GW の横浜大会の宣伝を兼ねたパレードから道場に駆けつけたつっかが「試合したい!美央さん!三分だけお願い!」と急遽行われたエキシ的なもの(結果はドロー)。つっかの参戦予定がなかったこともあり、見逃した方も多いかもしれません。このとき美央さんはすでに引退を表明していましたが、「引退までにしかるべき場所で必ず!」と約束し、その日をついに迎えることになりました。

試合結果だけを羅列すると1勝1敗1分けとなり決着戦ともこじつけられますが、過去三戦の経緯や内容からすると、今回が事実上「最初で最後の、本当に中身の濃い試合」になるのではないでしょうか?

昨年末に双方の至宝をかけた藤本つかさ対中島亜里紗の二連戦は、ベルトがあるからこそ意味のある濃い試合でしたが、今回はその逆。ベルトも遺恨もないからこそできる中身の濃い素晴らしい試合になる、そう期待しています。

今回見逃せばもう見られない、女子プロ界とっておきの好カード。

必  見  で  す  !
8/30アイスリボン後楽園大会
紫雷美央対藤本つかさ

この一戦がとうとう近づいて参りました。

とゆーことで簡単におさらい

二人の初接点はプロレスの試合ではなく、プロレスを題材にしたDVDの撮影でのこと。つっかがデビューして半年くらいの2009年の春先の頃でした。当時どの程度親好が深まったかわかりませんが、まさかこのような形で最後を迎えるような、深い仲になるとは思ってなかったことでしょう。その後、美央さんがアイスに上がる機会はありましたが、タッグでもあまり対戦する機会はなかったように感じてます。

二人の初シングルは2012年秋の横浜リボン。美央さんが外敵としてアイスあがり、自身初のシングル王座に。その初防衛戦としてつっかを指名してのもの。熱戦が期待されましたがツカドーラの切り返しがきれいにきまり、七分足らずでの決着だったため正直やや物足りなさが・・・

外敵として「毒」を吐いていた美央さんと団体のトップとして応戦していたつっかのやりとりは、「外」からみたアイスリボンのイメージや問題点をを美央さんが指摘し、それをつっかが認めて改めたり否定したりetc. 個人的にはそんな印象でした。

他団体で絡む機会が増え、タッグでも息のあうところを見せ始めた二人は大畠美咲を含めた三人で「クローズ」というユニットを結成。大畠のバースデー興行では二人が大畠になりきってのシングルマッチ(2014年1月)。これが2回目のシングルだったのですが、このときはつっかが勝利しています。

その後まもなく、紫雷美央がアイスリボンを含めた四団体所属になる!ということが発表されました。