今までにない構成でした。
伊坂さんのというより、小説として新しいと思いました。
漫画テイストのイラストが幕間にあって、
文章となんとなくリンクしてる。
すごく考えられた作品なんだろうと思いました。
伊坂さんの描かれる主人公の男性って、
ちょっぴり弱そうなのに、
ここぞという時の強さと優しさがあるんですよね。
女性は芯の強い、
賢い描写が多い印象かな。
お話の中に、
新型インフルエンザが出てくるんですけど、
今の世界中で起きてるコロナパンデミックのようで、
鳥肌がたちました。
これ、2019年7月第一刷なんですよね。
現実社会では、
残念ながら治療薬もワクチンもまだですけど。
全ての結末が描かれてるわけじゃないのも、
読者に想像してってことなのかなと思います。
楽しく読めました。