本当に遅筆で申し訳ないですが、
お礼企画第4弾をアップさせていただきますm(_ _ )m
ゆう様からのリクエストです。
リクエストの候補をいくつか挙げていただいてたのですが、
最初に書かれていた『むっつり一くんの日常』(幕末設定)で
書かせていただきました。
ぃやぁ、リクエストでギャグって本当に難しいですね。
まだシリアスの方が推敲しやすいです。
ギャグ漫画家さんとか本当に凄いと思います。
タイトルは前に書かせてもらったお話のタイトルになるのですが、
むっつり一くんとなるともうこのタイトル以上のものが浮かばなかったので、
その弐とさせていただきました。
設定を引き継いでるわけではありません。
それでは、このお話。
総司さん目線でお送りします笑。
本当に、本当に、一くんがキャラ崩壊で残念な人なので←
苦手な方はお戻りください。
読んでからの苦情は受け付けません。
それではよろしくお願いします。
<沖田視点>
近藤さんが買ってきてくれた団子を左之さん、新八さん、平助と縁側で食べながら
久々にのんびりとした時間を過ごしていた。
新八さんの最近出会ったお気に入りの娘の話がきっかけで、
ある出来事を思い出した僕は口を開いた。
「最近さー、一くんのむっつり具合が加速してると思うんだけど…」
「斎藤はいつもああだろうが」
団子をつまむ左之さんが応えてくれる。
「それがさぁ、最近は千鶴ちゃんにズバズバ言われたのが効いたらしくって
他の女の子にも目を向けててさ」
「ま、1人の女に惚れこむってのは理想だが、
他の女も知るってことも斎藤には必要かもしんねぇな」
「最近のお気に入りは蕎麦屋の看板娘のゆうちゃんね」
「ああ、ゆうちゃんか!俺も知ってるぜ!気立てのいい、良い娘じゃねぇか」
ニカっとした笑顔を僕に向けて新八さんも会話に入ってくる。
新八さん、みたらしのたれときなこが口の周りについてるよ。
「うん、楽しい娘だよね。で、一くんが最近毎日通っててさ」
「おうおう、斎藤も隅におけねぇな。足繁く通ってんのか」
「そうなんだよね。昨日、市中で見つけたから後をつけて行ったんだ。
まぁ、運悪く途中で筆を買ってた土方さんにも見つかってさ。
仕方ないから二人で店に入ったんだ」
「なんつーか、総司と土方さんの組み合わせなんて悪い予感しかしないよな」
さらっと言う平助に笑顔を向ける。
あとで平助の部屋に土方さんの豊玉発句集を投げ込んでおいておこうかな。
あ、新八さんの春画を平助の部屋一面に広げておくのも悪くないな。
その後、千鶴ちゃんを呼ぼう。
「もう店に入るとさ、一くんはゆうちゃんのことしか見てないし、一くんも緊張してるから、
僕たちが店に入ったのも気付いてないんだよね。
あの土方さん大好きな一くんがだよ?」
「そりゃよっぽどだな。んで斎藤の様子はどうなんだ」
「何かすんなり注文しなくて、考え中とか何とか言って、
差し出されたお茶をひたすら飲んでたんだよね」
僕は湯飲みのお茶を一口喉に流し込んで、コトリと置く。
「で、僕たちは注文して一くんはゆうちゃんの姿を目で追ってるし、
僕はゆうちゃんと一くんを交互に見ながら蕎麦を食べてたんだ。
土方さんはくだらねぇって淡々と蕎麦を食べてたんだけどさ」
ふんふんと頷く三人に僕は言葉を続ける。
「段々店に人も少なくなって。お客さんは一くんと僕たちだけになったんだよね。
そして3回目かな。ゆうちゃんが一くんに注文をとりにいったんだよ。
ゆうちゃんが『ご注文はお決まりですか?』って。
そしたら一くん『俺の子を産んで欲しい』って言ったんだよね」
「…は?」
「『俺の子を産んで欲しい』って」
「「「 は ぁ あ あ あ あ あ ?! 」」」
3人の叫び声があたりにこだました。
「お…、おい。総司。一応、確認なんだが…。斎藤とゆうちゃんの関係って…」
「うん、恋仲じゃないよ」
「…だよな」
新八さんの問いかけに答えれば左之さんは溜め息混じりに言葉を吐いた。
「びっくりするよねー。僕もさ、食べてた蕎麦を土方さんに思いっきり吹き出したし。
土方さんに怒鳴られるかと思ったけど、土方さんも僕が吹き出した蕎麦とつゆがかかったまま固まってるしさ」
「総司、お前それわざとだろ」
「えー、人聞き悪いなぁ。あ、でもいつもよりわさびは多めに入れてたかも」
「土方さん…」
左之さんと平助が哀れむような目で副長室の方を見た。
「まぁ、土方さんなんてこの際いい。それでどうなったんだ?総司」
「そうそう、一くんちょっと照れながら隣に置いてた風呂敷包みを見せて
『心配無用だ。子作りの際に使用する一式は持って来た』って言ったんだよね。
ゆうちゃん持ってたお盆落とすし。
音にびっくりした親父さんも奥から出てくるし。
一くんだけ顔を赤らめてじっとゆうちゃんの返事を待っててさ。
あ、両手は股間を押さえてたね」
「斎藤…」
左之さんが頭を垂れた。
うん、わかるよ、その気持ち。
「どうするんだろうって見てたら土方さんがいきなり立ち上がって
一くんのところに行って『斎藤帰るぞ』って」
「一くんは『ふ、副長?!どうしてここに?!何故蕎麦を頭から被られているのですか?!』って慌てだすしさ。
土方さんは鬼の形相で『てめぇのせいだ』ってお金を置いて、
右手で一くんの首根っこ持って左手には子作り用の一式が入った風呂敷包みを持って
店を出て行ったよね。
あ、一くんは股間を押さえたままね」
「そりゃあ…なんつーか…壮絶だな」
「総司はそのあとどうしたんだよ」
「ん?最後までお蕎麦を食べてご馳走様ってちゃんと伝えて…、
あ、お代は一くんにつけてきたよ」
平助の問いかけに笑顔で応える。
「お前もなんつーか…」
「ん?」
「いや、何でもねぇ」
左之さんの言葉に笑みを向けると左之さんは小さく首を振ってお茶を飲んだ。
「僕がお代をつけることでまた一くんに機会を与えてあげたんだよ」
「で、斎藤はその後…」
「何か副長室でご指南があったみたいだよ?
ほら、土方さんああ見えてもてるからその辺は丁寧に教えてあげたんじゃない?
あと一くんが廊下で1人ブツブツ言ってたから、『石田散薬は惚れ薬』って耳元で囁いてあげたら、
神妙な顔してうなずいて部屋に駆け込んで行ったよね」
「総司、お前なぁ…」
「平助、お前もいきなり変なことしないよう気をつけろよ」
「俺はそんなことしねぇし言わねぇよ!!!」
新八さんと平助が騒ぎ出したから、最後に串に残ってたお団子を食べて竹串を置く。
お茶も美味しい。
「はぁ、ご馳走様でした。近藤さんが買ってくれたお団子って本当に美味しいよね。
お礼言ってこようっと」
自然と笑顔になって立ち上がった僕は近藤さんの部屋へと足を向けた。
さてと、お礼を言った後はまた一くんがおかしな動きしないか見ておかないとね。
ああ、楽しいなぁ。
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短いお話なので、ここをあとがきとさせていただきます。
読んで下さった皆さん、ありがとうございましたm(_ _ )m
ギャグって本当難しい。
勢い大事w
一くん、…ごめん。
でもちょっと楽しかったよ←
そして、ゆうさん。
受け取っていただけると幸いですm(_ _ )mm(_ _ )mm(_ _ )m
ありがとうございました!!!
台風も来てますね。
皆様、お気をつけくださいね~。
みふゆ