ガンダム00・妄想短編【Nobody can shoot down the wish.】#3 | 浅葱色の空の下。

浅葱色の空の下。

薄桜鬼に見事にハマってしまったアラサーのブログです。
拙いですが、お話描いてます。
まだゲームはプレイしてません!色々教えてやってください。

少しずつフォレストにもお話を置いていっています。お楽しみいただければ幸いです。




第1話はこちら → 



このお話からはアニメに沿ったお話となっていきます。


一部、Wikiを引用させていただきました。



設定無視!


キャラ崩壊。


わからない方はすみません;



それでも宜しければ、どうぞ。


















各国家群は合同軍事演習を名目に、大規模なガンダム鹵獲作戦を決行。

圧倒的な物量を前についにガンダムも敗北するかと思われたその時、
「トリニティ」を名乗る新たなガンダムマイスター達が出現した。


そんな衝撃があった後、プトレマイオスにガンダム4機が次々と着艦する。



「よぉ。帰ってきたぜ、戦友」


「お帰りなさい!」

コックピットから降りてくるロックオンを笑顔で迎え、いつものようにハイタッチをする。


マイスターたちが帰ってくれば、私を含め、整備に関わるものは不休でガンダムに取り掛かる。






「あー…。ダメだ。頭働かない。ハロ、ちょっとコーヒー飲んできていい?」


「リョウカイ。リョウカイ」



食堂に向かっていると何やら話し声が聞こえる。


そっとその方向を見れば、嬉しそうな、それでいて恥ずかしそうな顔をしたフェルトと
それを優しく見守るロックオンがいた。


『フェルト可愛いな』

口元に笑みを浮かべて、すぐさま食堂へと向かった。




誰もいない中で、熱いコーヒーを注ぐ。


砂糖だけを入れて。



『あ、そういえばチョコがどこかにあったっけ…』


探していればスッと開いたドア。


顔を向ければそこにいたのはロックオンだった。



「よお」

軽く手をあげるロックオン。


「お疲れー」


「何してんだ?」


「ん?頭が働かなくなってきたからカフェインと糖分の補給」


「随分と疲れた顔してんな」

投げられた言葉に苦笑いする私。


「仕方ないでしょ~。…ロックオンも休みなさいよ。いつまた発つかわかんないんだから」


「ああ」

見つけたチョコを口に入れて、もう一欠けらをロックオンの顔の前に差し出す。


「あー」

私が口を開けるように促せば、ふと笑ったロックオンが素直に口をあける。

そこにチョコを入れればチュッと指に触れた唇。


ニヤリと笑う彼。


私は目だけ細めてコーヒーを煽った。


「ふぅ…、じゃあね」


「何だよ、もう行くのか?もう一杯コーヒー飲んでいけよ」


「何、寂しいの?」

わざとロックオンにニヤリと笑ってみる。


「…そうかもな」

静かに伏せられた瞼。


「…じゃあコーヒー作ってくれるんならいいよ」


「了解」

私が再び椅子に座れば、ロックオンは立ち上がる。





訪れた沈黙。


でも嫌な沈黙ではない。


どちらかと言うと沈黙の多い集団なのかもしれない。



皆、それぞれ抱えている。


皆、わかっているからこそ沈黙も受け入れる。


そして、ロックオンも私も、この沈黙を心地よいものと感じているはず。



少なくとも心の中の一欠けらは分かち合える者として。




「何か、じわじわきてるよね」

天井を仰いで、私は口を開いた。


「…何がだ?」


「わかんない。でもじわじわと近づいてきてるよ」


「…そうか。ま、何にしても俺は狙い撃つだけだ」

得意げな顔を見せたロックオン。


「任せた」

つられるようにして笑みが浮かぶ。


「なぁ、○○。整備終わったらモレノさんとこ行けよ?」

テーブルにコトリと置かれるコーヒー。


「ありがと」

私が笑みを向ければ、ロックオンの手が頭にポンと乗る。


少しコーヒーを飲む。

眉を上げた私。


「よく私のコーヒーの味わかったね」


「狙い撃ちたいからな」

口角を上げて、手を銃のようにして、人差し指を私に向けた。



「何それ。言う相手が違うでしょ」

眉根を寄せてクスリと笑う。


「…そう、か」


「ご馳走様。美味しかった」


「また入れてやるよ」


「ありがと」

席を立った私はロックオンに笑みを向けて、ポンと肩を叩く。



通路へと出た私は気合を入れるために両頬を両手で強めに叩いた。



「行きますか!」