薄桜鬼・妄想現パロ【Step before the start of the love】#7 | 浅葱色の空の下。

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薄桜鬼に見事にハマってしまったアラサーのブログです。
拙いですが、お話描いてます。
まだゲームはプレイしてません!色々教えてやってください。

少しずつフォレストにもお話を置いていっています。お楽しみいただければ幸いです。

第1話はこちらから → 



現パロ。


隊士?たちは美容師さん設定です。


キャラ崩壊あり。



それでも宜しければどうぞ。













部屋に着いてから紅茶を入れてソファに座る。




携帯を取り出して、カコカコとメルを打っていく。



『今日も食事と見送りまでありがとうございました。
とっても楽しかったです。
また機会が合えば、ご一緒させてくださいね。
(次は奢りはナシですよ!)
寒いので風邪など気をつけてくださいね。
おやすみなさい。』



「これでいいかな」

送信して、小さく息を吐いた私はお風呂に向かった。





お風呂から上がれば携帯のライトが点滅していた。


ベッドに向かいながらメールを開く。



『俺も楽しかった。
また食事させてくれ。
可愛い女は奢られとけ。
美奏の方こそ髪切ったばかりなんだから、風邪ひくなよ?
何かあったらいつでも連絡してくれ。
飛んでいってやる。
おやすみ。』



「…かっこよすぎませんか、コレ」

自分でも緩むのがわかった頬を左手で包む。



期待しちゃいけない。

期待しちゃいけないんだけど…。


この感覚は…。



『…ヤバイ』



私は枕に顔を埋めた。









翌日、会社に行けば。


仲の良い同僚は勿論、普段あまり話をしない他の部署の人まで

髪を切ったこと、髪型が似合ってるってことを伝えてくれた。



凄く、凄く嬉しかった。


褒めてもらった私も勿論嬉しいんだけど。


左之さんの腕を褒めてもらえてる気がして、凄く嬉しかった。



嬉しくて、思わず昼休みに左之さんにメルしてみた。



『こんにちは!
今日会社に来たら仲の良い子や普段あまり話をしない人まで、
『髪型似合ってる』って言ってくれました!
左之さんのお陰です。
ありがとうございます!
お仕事頑張ってくださいね。』



勿論、昼休み中に返事が返ってくることはなかったけど。




帰るときに携帯を見ればきちんとメルは返ってきてて。



『仕事お疲れ。
実際その髪型、美奏によく似合ってるからな。
そう言って貰えて俺も嬉しいよ。』



また頬が緩んだのは言うまでもなく。





「…ちょっと、美奏~。何で携帯見ながらニヤニヤしてるわけ?
あの無表情な彼氏からラブラブメールでも届いたわけ?」

退社する前に寄った化粧室で親友の未芙柚がニヤニヤしながら私の顔を覗き込む。


「違う!…違うから」

携帯を閉じて、私はふるふると首を横に振った。



「…やっぱ何かあった?」

鏡越しに眉根を寄せた未芙柚が私の顔を窺う。


「うん、千景とは別れた…。浮気現場…見ちゃってさ」


「うっそ!…本当に浮気してたんだ…」

目を見開いた未芙柚に苦笑いをしながら応える。


「うん…。でね、もう嫌んなってさ。髪切っちゃおうと思って。偶然入った美容室が凄くいい美容室だったの。この髪型にしてくれて」

私は鏡に映る自分を見ながら、髪の毛をくしゃりと掴んで、梳った。



「そか…。…美奏、前よりずっといい顔してるよ。ここ最近の美奏辛そうだったし」

眉根を寄せながらも口元に笑みを浮かべてくれる。


「心配かけてごめんね。ありがと。でも…すっきり出来た、うん」

私はこくりと頷いて、携帯をバッグに仕舞った。



「…で。さっきの顔がニヤけてたメールはどちらから…」

ニヤニヤした顔で私を覗き込んでくる未芙柚。


「それは…ちょっと面白いメルが来てたの」


「えー、ほんとぉ~??」

笑ってごまかそうとする私に未芙柚が目を細めた。


「ごめん、まだ言えない…」


「じゃあ言ってくれるまで待ってる~。教えてね?」


「えー…と。そんなんじゃないからね?」


私たちは笑いながら化粧室を出た。





『また直接会ってお礼言いたいな』

なんて思ってはいたけれど。


業務が立て込んでいて、息をつく間もなく。


あれから左之さんにメルする用事や用件も浮かばず。


あっという間に週末を迎えていた。







土曜は自分なりに充実したものだった。



部屋の掃除はきちんとしたし。

洗濯物も気持ちよく乾いた。

ちょっと買い物にも出て、久しぶりに服も買ってみた。





そして日曜朝。


ちょっと遅めの朝食を食べながら、今日は何しようかぼんやり考える。



頭に浮かぶ左之さんの顔。



『…お礼にクッキーとか持っていこうかな。それって迷惑?でも…』


出かける準備をして、バッグを手にとって、コートを羽織る。


『っていうかクッキー焼くのでさえ久々なんだから上手く出来たら考えよう。うん』


私は軽い足取りでスーパーに向かった。





お菓子作りコーナーで気付く。



『そっか…。もうすぐバレンタインデーだ…』


『え…、どうしよ…。って私、左之さんにチョコ渡す気?いやいや、そんな…。あ…でも…皆かっこいいし…お客さんとかにも貰うんだったら…えー…あー…』


何だか頭が混乱してきた。


『と、とりあえず今日はクッキーだけにしよう。そうしよう、うん』


材料とラッピングする袋なんかもカゴに入れた。




家に帰って、簡単にお昼を食べてからクッキー作りに取り掛かる。


久々すぎて不安だったけど、ノーマルのとココア入りのを作って、どうにか出来た。



『うん、おいし』

一つ食べて、小さく頷く。


4個自分の分を確保して、クッキーを袋に入れていく。



3つの袋に入れて。

左之さんへのは少し多めに入れた。



『これでよし』


一つ息を吐いて、紅茶を入れる。


ソファでクッキーを食べながら紅茶を飲む。



『喜んでくれるといいな…』


何だか心がそわそわする。




夕方になって、軽く夕飯を食べる。


『もしかしたらまたご飯食べるかもしれないし』

っていう淡い期待をして。



閉店一時間前になったから、バッグを持ってコートを羽織る。


そっとバッグにクッキーを入れる。



「よし!」


玄関前にある姿見の覗いて少し気合を入れた。











゚・*:.。..。.:*・゚゚・*:.。..。.:*・゚ ゚・*:.。..。.:*・゚゚・*:.。..。.:*・゚




。。。すみませ~ん。



みふゆ、登場してしまいましたw



美奏ちゃんに「親友の名前何がいい?」って聞いたら


「みふゆちゃんで」とご指名w


多分彼女はこんな顔(・∀・)でいたに違いないw


恥ずかしいので漢字にしたったwww


あ。タイトルから短編抜きました。

最早、短編ではない。。。





みふゆ