どうも、みふゆです。
。。。最後までの流れは決まっているのですが。
予想以上にだらだらと書いてしまっていますw
毎日更新ではなく不定期の更新とさせてくださいm(_ _ )m
設定:現パロ。
主役:左之さん。
職業:美容師。
ヒロインの名前はマイフレンドな美奏ちゃんにお借りしました。ありがとねw
左之さん贔屓な素敵妄想女子の方々はレッツ脳内変換!
致命的なこと。
美容室の道具や用具の名前がわからんwww
それでは。
拙いお話で良ければお付き合いください。
キャラ崩壊注意でお願いしますね。
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ハァ、ハァ、ハァ…。
『久しぶりにこんなに走ったな』なんて思いながら
段々と緩やかなな歩みにしていく。
肩で息をしながら。
白くなった息は夕暮れも終わった暗闇に消えた。
走っただけではないこの鼓動。
バクバク言ってるのが自分でもわかる。
『これで…やっと別れられる』
息を整えながら、コートの胸元を右手でぎゅっと握って、空を仰ぐ。
…星は見えない。
2,3ヶ月前から私のカレ…風間千景の態度がおかしくなった。
デートをキャンセルしたり…、
メルの回数が減ったり…、
『仕事が忙しい』とは言っていたけど。
どこかで『女の勘』的なものが胸の奥で警告していた。
そして金曜の今日。
私は支店に用事があり、直帰ということで早めに帰ることが出来た。
千景は『取引先と飲みに行く』って返信が届いていた。
最寄駅についた私は駅前のコンビニに寄って雑誌を立ち読みしていた。
ふと顔を上げて道路沿いを見た。
そこには待ち合わせているであろう千景がいて…。
その彼の胸元に飛び込む私の知らないオンナノヒト。
千景はその人を愛おしそうに見つめて、
キス…した。
息が止まった。
周りの音も止まった。
聞こえるのはバクバク言い出した自分の心臓の音だけ。
全身にゾクリとするものが走って。
慌てて雑誌を置いた私は店を出て、
気付けば走ってた。
わかっていたのに、突きつけられた事実。
『ああ、やっぱり』という思いと。
『何で?』という思いが交錯して。
心臓が壊れるかと思った。
そして今、とぼとぼと一人道を歩いている。
見慣れない風景に
『あ…、家と反対方向に来ちゃったんだ…』
苦笑いを浮かべた。
『足、痛い…。ヒールで走るもんじゃないな…』
泣きそうになって俯くと
冷たい冬の風に揺れて視界に入る私の長い髪。
千景が好きだと言ってくれてたこの髪。
この髪によくキスくれたっけ…。
前髪なしの胸くらいまである長さの髪。
勿論、染めてもいない。
会社の同僚たちも「たまには髪型変えれば?」って言ってきたけど。
千景が好きな髪だから…、伸ばしてた。
さっきの光景がまざまざと甦ってきて…。
急に疎ましくなったこの髪。
そして不意に目に入った2階建ての美容院。
2階の入り口からから長身で少し赤みかかった髪の毛の…イケメンが出てきた。
一緒に出てきたのはお客さんであろう女の人。
一緒に階段を下りて「また来てくれよな」なんて言いながら女の人を見送っていた。
女の人は凄く綺麗で…、
何よりも素敵な笑顔で「ありがと」ってその男の人に手を振っていた。
今の私には眩しすぎるくらいの笑顔で…。
踵を返したその男の人と一瞬目が会う。
ふっと優しい目で笑ってくれた…気がした。
「あ!あのっ!!!」
気付けば私はその男の人に声をかけていた。
「私の髪、切ってくれませんか?」
顔に熱が集まるのがわかる。
その男の人は一瞬目を丸くしたけど
「ああ、いいぜ。」
って笑顔で言ってくれた。
その笑顔を見て。
『この人なら私の背中を押してくれるかもしれない』
って思った。
そこは決して大きくはない美容室。
綺麗な店内。
何故か…、落ち着く感じがする。
いい意味で気が張らないというか…。
入るとそこには赤い髪の男の人と同じくらいの長身の…また違うかっこいい男の人がいて。
もう一人は他の二人よりは背は低いけど人懐っこそうな男の人がいた。
その二人が少し目を丸くして私を見る。
そして視線を店内に一緒に入った男の人に移した。
店内にはお客さんはいない。
「あ…、すみません。もう閉店時間でしたか?」
「いや、気にすんな。総司、平助、お前ら上がっていいぞ?あとは全部俺がやっておくから」
赤い髪の男の人がワゴンを移動させていく。
「そんなわけにはいかないでしょ?いらっしゃい。鞄とコート預かろうか?」
「はい、お願いします」
カウンターから出てきた長身の男の人が私の傍らに立って、鞄を持ってコートを脱ぐのを手伝ってくれる。
「初めてだよね?この店」
「はい、そうです」
「あのね、お察しのとおりもうすぐ閉店時間なんだ。
でね、君が静かに切ってほしいっていうなら僕たちはバックに下がるし。
賑やかなほうがいいって言うなら、店の隅でこの…平助っていうんだけど、彼のカットの練習をやりたいんだ。
君はどっちがいい?」
きっと私を見て色々と察してくれているんだろうというのがわかって、その気遣いが嬉しかった。
「あー…」
今の私は下手に静かにされると余計にダメかもしれない。
「どうぞ、練習してください。私、平気ですから」
「ありがと。じゃあ僕たちは練習してるね。じゃあ平助準備して」
「わかったよ。って、蹴るなって!」
「僕が見てあげるなんて光栄だと思いなよ」
あの長身の人が総司さんで…、小柄な彼が…と言っても私より大きいけど。平助さんか…。
総司さんはロッカーに鞄とコートを入れて、「ごゆっくり」と私にニコリと微笑んでくれた。
「こっち座れよ」
「あ…、はい」
呼ばれて慌てて赤い髪の彼の元に向かう。
くるりと回転した椅子に座り、鏡の中に写る。
鏡に写る私は…泣いたあとの顔で可愛くはなかった。
小さな溜め息を零した。
「なぁ、名前は?」
鏡越しに覗かれた顔。
改めて見る彼の顔。
…かっこいい人だなぁ…。
「あ、美奏といいます」
「俺は原田左之助。宜しくな。わりぃな、ガラ悪いやつらばっかで」
原田さんが笑うと後ろから声が飛んできた。
「俺はガラ悪くねぇぞー」
「うるせぇ、平助」
「僕もね、左之さん」
鏡越しに総司さんと目が会って、にっこりと笑ってくれた。
「総司はガラが悪いって言うか、たまに黒い笑顔だよな」
ニシシという言葉が似合いそうな笑顔をした平助さん。
「…言いたいことはそれだけ?ああ、そんなに僕にしごかれたいんだ?」
「だーかーらー、その笑顔が黒いんだっつーの!」
やりとりが面白くてクスクスと笑う私。
「あんなにうるさくてホントいいのか?」
原田さんは片眉を上げながら私に呆れ気味に問いかける。
「はい、平気です」
「じゃあ、いきますか。あー…美奏って呼んでいいか?」
「え…?」
「ああ、ダメなら…」
「いいですよ」
何だろう、原田さんなら許してしまう。
原田さんも私の応えに笑みで応えてくれた。
「じゃあ今日は宜しくな。先に髪梳かしていいか?…もう何年も切ってないのか?…綺麗な髪だな」
髪を梳かしながら、髪を一束手に取りスルリと滑らせた。
「で、今日はどんな髪型にするんだ?」
「明るい色にして…ホントに短く…ベリーショートで」
私の言った言葉に店内が静まる。
向こうにいる沖田さんや平助さんまで動きを止めてこちらを見てる視線を感じる。
『…何か変なこと言っちゃったのかな?』
「…本気で言ってんのか?」
「…はい。…似合わない…ですかね?」
原田さんの問いかけに恐る恐る聞き返してみた。
「いや、顔も小顔だし、頭の形も良さそうだから似合わないことはないが…。本当にいいのか?」
「…はい、もう切っちゃいたいんです」
笑顔を作ったつもりだったけど、泣き笑いだったのかもしれない。
「………そうか。じゃあ、まず頭洗うか。こっち移動してくれ」
移動して、椅子に座り背をゆっくりと倒される。
『人にシャンプーしてもらうのってこんな気持ちよかったっけ』
なんて思いながら、
原田さんの大きな手に包まれて私はどこかふわふわとした心地よい気分になっていた。
私の後頭部を洗うために原田さんと私の距離がグッと近くなる。
不意に鼻を掠める香水の入り混じった彼の香り…。
思わず…ドキドキしてしまった。
背を起こせばタオルドライ。
今度はタオル越しに原田さんの大きな手を感じる。
ワシャワシャとされて、何だか犬になったみたいな気分だった。
タオルドライが終わって『ふう』と一息ついた私。
「どうかしたか?」
「いえ、人にシャンプーしてもらうのってこんなに気持ちよかったかなと思って」
「そりゃあよかった」
柔らかい笑みを浮かべてくれた。
席に戻り、ドライヤーで軽く髪を乾かす。
「なぁ…、考えたんだけどよ。俺に髪型任せてくれないか?」
ドライヤーを止めた原田さんは鏡越しに真剣な表情で私と向き合う。
「え…?」
「お前が切っちゃいたい気分なのは充分わかるんだが…、今寒いしな。風邪ひかれても困るし。
やっぱりベリーショートがいいって言うなら、一週間以内に来て貰えれば無料でまた切れるからさ。
…今日は俺に預けてくれないか?」
その真摯な瞳に私は頷いた。
「じゃあ…、お願いします」
「よし、今より更に美人にしてやるからな」
フッと笑った原田さんが私の耳元で囁いた。
「…辛いならずっと俯いてろ。目閉じておけ」
その言葉にじわじわと涙が溢れてくるのがわかった。
「…はい、ありがとうございます」
私は今出来る精一杯の笑顔を原田さんに向けた。
「ああ、前髪作っていいか?」
「お任せします」
鏡越しに互いにふわりと笑って、私はそっと目を閉じた。
すぐ近くでジャキジャキと髪を切っていく音。
遠くで沖田さんと平助さんがはしゃいだりしてる声。
今の私にはとても心地いい空間がそこにはあった。
゚・*:.。..。.:*・゚゚・*:.。..。.:*・゚ ゚・*:.。..。.:*・゚゚・*:.。..。.:*・゚ ゚・*:.。..。.:*・゚゚・*:.。..。.:*・゚
どうでしょうか。。。?
うん、わかってる。いきなりタメ口な店員とかいたら、私キレるwww
でもそこは二次元ってことで許してやって下さいw
まぁ、薄桜鬼キャラが美容師とかありそうな設定ですが。
その中でも私が出せればいいなぁなんて思います。
気長にお付き合いくだされば、幸いですm(_ _ )m
みふゆ
。。。一ついいですか?
私の中でこの出てくる話に左之、総司、平助がべーえるに見えてくる件←
もう。。。主腐だ。。。www