薄桜鬼・妄想小説【月に捧ぐ】第4話 | 浅葱色の空の下。

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薄桜鬼に見事にハマってしまったアラサーのブログです。
拙いですが、お話描いてます。
まだゲームはプレイしてません!色々教えてやってください。

少しずつフォレストにもお話を置いていっています。お楽しみいただければ幸いです。

小説設定はこちらをご覧下さい→


第1話はこちら→




この回はエリョ要素ありとなりますので、

エリョ苦手な方、18歳未満の方はお戻りくださいね。

18歳未満の方、万が一見ちゃってもコメは残さないで下さいね。



…私が気まずいから←それ?





いつものようにキャラ崩壊、設定無視などございます。



かなりのお目汚しとなりますが、それでも宜しければ。









原田達が訪れた翌日。



「綺月ー。入ったよ」

「はい」

女将に呼ばれ、部屋に向かう。


襖を開けて名乗り、顔を上げると
酒を前にして男がちらりとこちらを見た。

土方歳三だった。


綺月は少し目を見開いたが、部屋に入り襖を閉めた。


静かに土方の横に座る。

「会いに来た…」

「…ありがとうございます」

綺月は口元に自然と笑みを浮かべていた。



物静かに酌をしていく。

「…お酒、苦手ですか?」

「苦手じゃない、呑まないだけだ」
目は合わさずに酒を煽る。

「ふふ…そうですか」

「…何が可笑しい」
横目でちらりと綺月を見やる。


「いえ…。土方様、窓を開けても宜しいですか?」

「ああ」

綺月が戸を開けると夜空にぽっかりと浮かぶ十五夜が見えた。


「ああ、見えましたね。…良かった」

「月見酒か…」
月を見て呟く。


「はい、…月はお好きですか?」

「ああ」

月を背負いながら立ち微笑む綺月。

簪が月の光を反射し、きらりと光る。


その姿は美しく、土方は目を細めた。



土方の横に座り直す綺月。


「月を肴に酒なんざ贅沢だな」

「そうですね」

ふわりと笑う綺月に土方も自然と口元に笑みが宿る。


「…お前も呑むか」

「じゃあ少し…」

土方から猪口を受け取り、艶やかな唇からスッと喉に流し込む。

「…美味しい」

二人で顔を合わせて笑みを浮かべ、また月を眺める。



「いい月だな…」

「はい…。一番お好きな月はいつの月ですか?」

「そうだな…。春の月…だな」

しばらく月を眺めた後で綺月は土方の横顔を見ていた。


『綺麗なお顔立ち…』


「俺の顔に何かついてるか」

「いいえ。何もついてません。見惚れてただけです」

笑みを浮かべながらさらっと言葉を返す綺月。

少し目を丸くした土方。

「…うるせぇ」
呟いて酒を煽った。




「…総司を覚えてるか?」

「はい、沖田様…ですね」

「あれからお前のことをダシに俺をからかってきやがる」
溜め息混じりに言葉を吐く。

「そうですか」
ふふっと笑う綺月。


「総司は来たか?」

「いいえ」


「他の連中は?」

「…原田様と永倉様と藤堂様が見えられました」

「そうか」
酒を煽り、飲み干す土方。


綺月を見つめ、言葉を溢す。



「…抱かれたのか?」

「…いいえ」
綺月は原田との行為を思い出すが、身体を重ねたわけではない。



「俺はお前を抱きたい」
まっすぐな目が綺月を見据える。

「…私で宜しいんですか?」

「当たりめぇだ」
ふっと零れた笑み。

その笑みに応えるように牡丹が咲くかのようにふわりと笑う綺月。


『俺はこの女に堕ちる』

土方の胸にそんな思いが過ぎる。


この笑みを向けられた男は大抵落ちているんだろう。
根拠のない確信を土方は持ち合わせていた。




綺月を抱き寄せ、軽く触れるだけの口付け。

角度を変えながら何度も何度も啄んでいく。


その間に帯はシュルシュルと音をたてながら解かれて。

舌と舌を絡めている間に胸襟は緩められ、

滑り込んできた土方の手が滑らかな肌に触れ綺月の胸を優しく揉みあげる。


次第に着物が崩れ、露になる細い肩と胸元が月に照らされ白く浮かび上がる。

指で先端を弄ばれ綺月の吐息が漏れる。


「敏感なんだな」
耳元で囁く土方の声に身体はますます熱を持つ。


「そんなことは…んっ…」

首元に顔を寄せればほのかな甘い香。

土方の舌が首筋を這う。

首筋にかかる土方の髪がくすぐったくもある。


綺月は自分の身体の高揚に驚いていた。

『…ああ、こんな気持ちになったのはいつぶりだろう』


土方の動作一つ一つに敏感になる身体。

身体の隅々まで土方を求め、土方を触れた場所から熱を持ち、身体が悦んでいくのがわかる。


綺月は上体を起こしたまま、
土方は綺月の月に照されて更に白くなった
たおやかな膨らみを円を描くように舐めあげていく。


「…あちらに…行きますか?」
視線で寝間を指す。

「月に見られながらお前を抱きてぇんだ、…綺月」

上目遣いで視線を向ける。
その視線だけで綺月の中がきゅっと締まるのが自分でもわかった。

『名前を呼んで下さった…』
綺月は身体も胸の奥も熱くなる。

向けられる視線でさえ媚薬。



ゆっくりと綺月を押し倒していく土方。


土方は丁寧に綺月の髪から足先まで口付けを落とし、舌を這わせていく。

土方の髪が綺月の肌を擽っていく。


それだけで身体の疼きを抑えられない綺月。


「土方様…。私…もう…」
昂ぶりを抑えられない綺月が言葉を吐き出す。


「うるせぇ。これから俺のもんになるって身体に教えてやってんだ」


月の光に照らされる漆黒の髪。

部屋に滑り込む夜風。

揺れる髪の間からは綺月を捕らえようとする瞳。


『そんな瞳をしなくても、もう私は貴方に捕らえられているのに』


土方に身を任せる綺月。


吐息が月が浮かぶ空に溶けていく。




土方が自身を綺月に捩じ込もうとする頃には

綺月の身体は桜色に染まっていた。

力なく両手を土方に伸ばし口づけをせがむ。

互いに互いの沸き上がる想いを伝えるように口づけを交わしていく。



ふと止まり、土方がふっと笑ったかと思えば、
綺月の滴る蜜処へと捩じ込んだ。

「んああぁっ!」

待ち望んだ快感に全身が粟たち、月を仰いだ綺月。

「はっ」
土方も声を漏らす。

綺月の中は生娘のように締め付け、絡めとるように土方の自身を包む。

途端、自身も質量が増す。


事実、綺月の中を味しめた男たちは足繁く綺月の元へ通っている。


「…何て女に出会っちまったんだろうな」

綺月を見つめながら言葉を吐く。


「お褒めの言葉として…受け取っていいんでしょうか?」
艶めいた笑顔。
両腕を土方の首に絡める。


「構わねぇ」
喉でクッと笑い、自身を綺月の最奥を目指し沈めていく。



月明かりの下、

腕の中で牡丹の花が咲く。









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綺麗にね、描きたかったんです。


描けたかなぁ(´Д`)




みふゆ