薄桜鬼・妄想小説【月に捧ぐ】第3話 | 浅葱色の空の下。

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薄桜鬼に見事にハマってしまったアラサーのブログです。
拙いですが、お話描いてます。
まだゲームはプレイしてません!色々教えてやってください。

少しずつフォレストにもお話を置いていっています。お楽しみいただければ幸いです。

小説設定はこちらをご覧下さい→


第1話はこちら→





いつものようにキャラ崩壊、設定無視などございます。



かなりのお目汚しとなりますが、それでも宜しければ。



















それから数日後。



「綺月、揚羽、お呼びだよ。3人さんね」


「はーい」

女将の呼びかけに応え、長い廊下を進む。


「またアンタとなの?嫌になる」

「…」
後ろから来た揚羽の言葉を無視して歩む綺月。



襖をあけて名乗ると

「おーっ!待ってましたぁ!」と声が上がる。


「原田さん!永倉さん!平助くん!」
揚羽が部屋に飛び込んで行った。



『揚羽が本命…ね…』

静かに襖を閉めて部屋に入る。



「綺月は俺の隣だ」
原田は隣をトントンと軽く叩く。

「はい」
ふわりと笑って隣に座る。

原田は少し眉をあげるも笑顔で応える。


酌をすれば気持ちいいペースで煽っていく原田。


ほろ酔いになってきた頃、原田が綺月の耳元で囁いた。


「あれから総司がお前をネタに土方さんをからかいまくって仕方ねーんだ」
にやりと笑う原田。

「沖田様が?」

「ああ。で、この前俺らはお前と話すらしてないだろ?
どんな奴かと思ってさ。今日呼んだわけだ」

「そうでしたか。ありがとうございます」
口元に笑みを浮かべる。

「いい女だな、綺月。誰かさんが惚れるのもわかるってもんだ」

「皆にそういうこと言ってるんでしょ?原田様」
原田の顔を覗き込む。

「おいおい、人聞き悪いこと言ってんじゃねーよ」
軽く眉間に皺を寄せ、あしらうように笑った。

酒を煽る原田。



「…あれから土方さんは会いに来たか?」

「いらしてませんよ?」

「そっか。なんだぁ、土方さんも情けねーなぁ。
こんないい女ならさっさと食っちまえばいいのに」
曲げた指の背で綺月の頬を優しく撫でる。

「好いてる方が他にいらっしゃるんじゃないです?」
首を傾げて口元に笑みを浮かべた。



原田に酌をしていると声がかかる。


「おい、左之ばかり綺月ちゃんに酌してもらってずりーぞ!」

「そうだ、そうだ!俺だって綺月さんにも酌してもらいてー」

「…!アンタ達っ!」
それを聞いた揚羽が怒り出す。


『…面倒なコ』
軽く溜め息を吐く。


「揚羽、代わりましょ?原田様も素敵な方よ?」

「…知ってるわよ」
綺月を横目で睨み、立ち上がる。



「揚羽も綺麗だけどよ、これまた綺麗な綺月ちゃんが酌してくれる酒も美味いなぁ!」

「俺、綺月さんにも揚羽さんにも酌して貰って幸せ~!」

どんどんと酒を煽る永倉と藤堂。

『仕方ないなぁ…』と思いながら酌しつつ、
二人の呑みっぷりが可愛くて笑みを浮かべてしまう綺月。


ふと原田と揚羽を見ると揚羽はうっとりと原田を見つめ、
原田は揚羽の肩を引き寄せていた。


『扱いがお上手』

ふと原田と目が会う。

綺月がふわりと笑うと原田も口元に笑みを浮かべた。




席を外して一息つき、部屋に戻ろうとしていると、
廊下の影から手が伸び、グッと引き寄せられた。


「原田様?!」
その主を見て驚く綺月。

口角を上げるや否や唇を奪われ、舌が貪るように口内を犯していく。


『…ああ、お上手なんだ』

綺月も舌を絡ませていく。


ぐっと腰を引き寄せ、首の後ろを原田の大きな手が包み綺月を離さない。

送り込まれる唾液をコクと飲み干す。

しばらくされるがままに身を任せていた綺月。

原田がようやく口を解放する。


「…たまんねぇなぁ、オイ」

「くわえましょうか?」
袴の上からそっと原田の自身を包む。


「わかってんなぁ、綺月。でも止まんなくなりそうだから今日はいいや。」

「次はたんまりと可愛がってやるよ」
耳元で囁いて首筋に舌を這わせた。

「お上手なんですね」
綺月が口元に笑みを浮かべると

「今度十二分に味わってみりゃいい」
もう一度綺月の唇を舌で絡め取った。




部屋に戻ると藤堂は畳に寝転がり寝ていた。

新八といえば揚羽と接吻していたらしく、
左之の姿に驚いて揚羽を離した。


「ああ、悪ぃな」
原田が手を軽く挙げる。

揚羽は綺月を睨んだ。

『…私が悪いの?まぁいいけど』


「揚羽、悪ぃな。今日は時間がねーんだ。上の人が恐ろしく厳しい人でな」
綺月を庇うように言葉を紡いだ。

「平助、潰れたみてーだな。新八、連れて帰るぞ」

「ああ…」
まだ名残惜しそうな永倉。
揚羽の「また来て」という誘いに永倉の笑顔が弾けた。



「綺月ちゃん、また宜しくな。揚羽、また来るからよ」

「じゃあな」
原田は綺月だけを見て言葉を投げた。

口元に笑みを浮かべて三人の姿を見送る。



踵を返した揚羽が口を開く。
「折角これからだったのにさ、邪魔しないでよね」

『原田さんが開けたんだから仕方ないでしょ』

溜め息を一つ吐き、無言で揚羽を見つめる。

「…何よ。あんたホント頭くる」

「…」

「おーい、揚羽ー」
女将の声が遠くから聞こえた。

「…呼んでるわよ」

「わかってるわよ!」

早足で立ち去る揚羽。

軽く溜め息を吐く綺月。



誰もいない部屋に入り、窓辺に腰かけて月を見る。



綺月のここでの生活は
「来るもの拒まず去るもの追わず」。

迫られれば断らず受け入れ応える。

ここでの生業で得た処世術。

ご贔屓が増えてもいつかは皆去っていくことはわかっている。



「私の人生なんて月の満ち欠けみたいね…。
…満月になる日はくるかしら」

三日月に手を伸ばして、指でなぞる。



その様を外から見ている男が一人いた。










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この人、だぁれだ?!www


まだ言えませんけどねw




さて。


18金な人も歩き始めましたよ←




みふゆ