高垣彩陽&豊崎愛生『トゥインクルクス』感想 | 前世はスキージャンプの選手。


最近は、島田潤一郎さんの本にとんでもなくはまっていて、夏葉社の出版物を読み漁りたいと思っています。そのことはまた、ツイッター(X!)でたまに発信します。
 
遅ればせながら『トゥインクルクス』のCDを聴いた。
 
全体を通して。1枚のCDとしてよい構成だなぁと思った。AT mixの2曲が具体的な日常の描写を用いていて、だからこそ力強さやメッセージ性が伝わりやすいところがあるけど、表題曲の『トゥインクルクス』は、どちらかというと抽象性のある印象。表題曲がガチッと具体的だとそれはそれでインパクトがあって魅力になるんだけど、『トゥインクルクス』の場合、後を追う2曲のほうが具体性が強いので、このCDの魅力を概念化して「どうぞ、お聴きください!」と言っているような感じがする。
 
“riya語”は、声に出してみるとすごく口に馴染みますね。
『トゥインクルクス』そのものは、私自身、もう少し咀嚼してみたいと思います。
 
『私の時計 AT mix』『See You Tomorrow AT mix』は、どちらも、あまりに良すぎる。思わず声を出して笑ってしまいそうなほど、二人のハーモニーが心地よく、歌詞との親和性も高い。どちらもコンサートの終盤に相応しいような、希望にあふれた名曲。日々の生活に馴染み、親近感の湧くフレーズを用いながら、憂いから喜びへと向かっていく明るい曲。
もしかすると、この歌い手の二人を最もよく表しているんじゃないかと思わせる選曲。
何度でもリピートして聴きたくなる。
 
個人的には、2024年に豊崎さんの声で改めて『See You Tomorrow』を歌って残してくれたことが、実に感慨深い。あれから何年だろう。ダブルアンコールでこの曲を歌い上げて、また新たな日々を歩いていった、あのときから。今も色あせないあの日の思い出を、改めて肯定し直してもらったような、そんな気持ちにもなる。
 
“夜の間には 必ず何かが 生まれ変わる”
 
もうすぐ保育園のお迎えの時間になる。