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勉強会は
オレの家で開催した




オレの両親は共働き
兄や姉はオレが高校生のときには
大学や社会人でもう別居しており
家ではオレと親友の2人きり
(だからオレん家にしたのだが昇天)




オレは小学校の途中で他県に引っ越して
また地元に戻ったため
こいつが変わらず仲良くしてくれたことは
今でもとても感謝している




しかし、よくメールして
お互いの近況を話したり遊びにいってたのに
1年ぶりだと中々気まずいものがある




でもそっとしておいて欲しい時期は終わって
きっと今は少し整理がついたんだろう
って何となく思っていた




オレが恐る恐る窺うように
「1年振り?だけどどうだった?」
と気にしてないけど
他愛ない世間話のつもりで話しをふった
(たぶん演技下手だから挙動不審キョロキョロ)




親友は一瞬気まずい顔をして
「話し回ってると思ったけど知らん?」
って逆質問で探ってきた




興味がないわけではないが
ケンカとかになってまた疎遠になるのも嫌で
オレは何と応えるかしどろもどろ




「まあ、何となく聞いてるけどさ…キョロキョロ
「でも高校も違うし詳しくは…真顔




めっちゃ歯切れ悪いのに
興味はある空気を出してしまう
嫌なキャラ爆誕指差し
(経験値ないって罪だよな昇天)




しかし、そんな言い方をされても
親友は嫌な顔は特にしなかった




おそらくこういう話しになることを
予測していたのだと思う




親友が徐に少し真剣な顔になり
「オレ、もう野球できないんだ」
と話し始めた




デリケートな話しになると覚悟していたが
いざそういう雰囲気になると
地雷を踏まないようにと慎重になるあまり
さらに硬い表情とぎこちない返答で
空気の重さに拍車をかけていく指差し
(できない男の集大成再爆誕昇天)




しかし、そんな空気の重さにも
慣れているのか
親友は動じずに話しを続ける



オレの目をみたり
教科者や飲み物に目をやったり
話しながら視線はころころ変わるが
彼の口調はとても滑らかだ




親友はとても背が高く
声も低くて大人びていた




彼のすでに声変わりして
テノールの重低音が
静かな部屋に響き渡る




オレは彼のそんな低く懐かしい声を
聴いているうちに
思い出を回想していた




小学生や中学生の修学旅行で
風呂場で股間を見せ合って
でかいだの毛があるだの
ふざけてちょっとドキドキしたこと




オレは野球もバスケもサッカーも
運動センスがなくできなかったが
親友はスポーツ万能で球技大会で大活躍




勝ったら真っ先にオレのところに来て
くしゃくしゃの笑顔を向けていたこと




オレの親友は誰に自慢しても羨まれる
ヒーローみたいに遠いのに近い存在




けれども、自信に満ちてた彼は
今はもういない




元々大人っぽい雰囲気だったが
スポーツという輝く場を奪われ
彼はさらに陰を強めた気がした




オレはふと親友と目があった




オレが回想して話し半分だったのか
それとも気まずくてぼーとしていたのか
彼には判断できないと思う




それがどちらにしろ
聴いてて楽しいはずはないので
親友も気まずそうだ




しかし一回また目を逸らしてから
意を決したように
またオレの目をじっと見据えて
彼は話し始めた




「オレは手術してからずっとリハビリしてた」
「肩周りの筋肉を補強するリハビリ」
「肩が外れなくするために」




また親友の顔が陰ったように感じた




オレは彼の目を逸らさずに
真正面から受けていたが
それは形ばかりで
目を見ているだけで固まっていた




彼がどんな表情なのか
どんな風に口を動かしているのか
情報が遮断されたように
彼の言葉が直接頭に入り込んでくるような
そんな錯覚に囚われた




オレから話しを振ったのに
それくらい緊張してしまっていた




今が現実なのか夢なのかわからず
ふわふわしたような感覚になりながら
彼の話しに相槌を打つのが
いっぱいいっぱいだった




それでもやはり1番気になるのが
肩の状態だ




オレは辛うじて
「手術やリハビリして今肩はどんな状態?」
と会話のキャッチボールをパスできた




親友はその言葉に返答する代わりに
徐に着ていたTシャツを脱いだ




顔はオレのことは見ずに
肩に力を入れたり
「触ってみて」と一言告げるだけだ




元々がっちりしていた体は
リハビリをしていたせいか
特に衰えておらず
むしろ成長期のピークを迎え
より一層逞しくなっていた




いきなり脱ぐので男同士なのに
目のやり場に困るオレ




そんな雰囲気を察したのか
親友は笑いながらオレの頭をポンと叩きながら
話し始める




「いいから、オレの肩触ってくれよ」
「こんなに頑張ったんだぜ」




ちょっと余裕が出てきた彼が
リードしていた




彼が1番大変なのに
オレはダメだなと少し冷静になった




ちょっと落ち着いてきてから
彼の体をよく見ると
確かに肩周りだけさらに筋肉が隆起していた




小さいプロテクターをつけているような
キレイな筋肉だ




オレは無言で彼の肩に触れた




最初は肩が外れやすいと聴いて
ビビりながら触っていた




親友も「どう?すげえだろ」
って笑いかけてくる




オレも「うん」と言いながら
肩にだけ目を向け触っていた




しかし触りながら
彼の肌や筋肉の質感に少し興奮してきて
いつの間にか少し強めに揉んでいた




親友も特に痛がることも嫌がることもなく
オレに上半身裸のままで
触られたままでいる






疲れたから続きはまた今度にします昇天




思い出なのでちょっと小説風に書いてるけど
逆に読みづらい?不安




まあ読みづらい言われても
気にせずまたこんな感じで
更新するけどな指差し
(じゃあ聞くなよって話しかチュー)




いつもお読み頂きありがとうございますにっこり
でわでわ看板持ち