ターボがんは本当か? | 森の里草

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森の里から日々思ったことを書きます。

勤務医(小児科指導医、血液専門医、小児血液・がん専門医)のNinさんが、

「ターボがんは本当か?臨床の現場から」というお題をいただいたので、

これに関して述べておられます。

 

【私は現在、緩和医療の現場で働いていますが、いわゆるホスピスでがんの治療を終えた終末期の方々の症状緩和が私の仕事です。
さて、臨床の現場からというお話なので、実際の臨床現場のお話をするとmRNAワクチンを3回前後接種した後に急速発症し進行するがん患者さんは増えています。3か月前の検診では何も指摘されなかった胃がんの患者さん、同じく3か月前の検診では何も指摘されなかったのに多発骨転移で発見されたステージIVの肺腺癌の非喫煙者の患者さん。肝がんの治療後に5年間完解を維持していて最後の外来で腫瘍マーカーが上昇していて精査をしたら遠隔転移を伴うステージIVの膵がんが見つかった患者さん。これは定期的に外来受診をしているのでやはり発症と進行が急速ながんと言えるわけです。他にも40~50代才台の再発乳がん患者さんがこの8か月で3人居ましたし、私の同僚でコロナワクチンを7回接種している医師も入院患者さんのこれまでの統計で例年に比べ膵がんと乳がんが増えていると言っていました。また、先日勉強会に出席した際に隣県の緩和の先生も膵がんが肝臓がんを抜いて増えていると話していました。一つ一つの症例ではたまたまそういうこともあるでしょうという話になりますが、明らかにこれまでと異なることが起こっているという感覚があります。
ターボがんの話とは少しずれますが異常な事態が起こっているという話をしますと、従来の疾患頻度から外れて増えているがんがあります。盲腸癌です。大腸がんの中でも盲腸癌は比較的にレアな癌で5~6%なのですが盲腸癌の患者さんを短期間で3人診ました。ワクチン接種後に虫垂炎が増えたという話も一時話題になったと思いますが、個人的には免疫異常が関与している可能性が高いと考えています。また、ある血液内科の先生に教えていただいたのですが、「これまでなら完解導入が可能であったような白血病でも完解に入ってくれない。完解導入が失敗する症例が増えて病床が回らず受け入れが困難になる状態が続いている。周りの病院でも同様な事態が起きていてこんな事は今まで無かった。」との事です。これらの話は単純にがん患者さんが増えているというより、異常ながん患者さんが増えているという話になります。肌感覚では患者数も増えているのですが、2倍3倍といった誰もが気が付く異常ではなく、増加率が高い乳がん、白血病、膵がんでもAGORAの小島先生の記事によれば10~20%弱の増加です。個人的には膵がんは2倍ぐらいに増えている気もしますが、たまたまそういう症例が続いているのでしょうか?正直なところ現時点ではよく解りません。
現場で起こっているのは、がん患者さんは増えているが数的変化はそれほどでもなく、発症速度、進行速度がおかしい、治療反応性が悪いという疾患の中身の変化の方が大きいのかもしれません。
次に「統計ではがんの死亡率は上がっていない」と反論されることがありますが、これに関しては私も調べてみました。確かに2年前の2021年のがん情報センターの統計でがんは増えていますが例年並みです。2021年からmRNAワクチンの接種が始まり、mRNAワクチンには発がんリスクが有ると思いますが、これはがんになっても闘病期間があり、発症からの進行が早いターボがんであっても、ワクチンを打ってすぐにがんになって、すぐに亡くなるといったわけではありませんので、統計としてがんが増えているという統計学的なデータが挙がってくるのは今後という話になります。
ただ現時点で何も根拠がないというわけではなく、今回のスペースに向けて統計に詳しいある先生に「現場の感覚と統計の数字に乖離があるように見えますが、どう考えたらよいでしょうか」と質問をしました。その先生からは「2022年の厚労省の人口動態調査の月別データでも一見がん死亡率は上がっていないように見えますが、年齢調整死亡率にするとがん種別や全がん死亡率も上がっている」という解析結果を教えていただきました。いずれ論文としてこのようなデータが出てくることでしょう。まとめると「ターボがん」という急速発症し進行するがんは有りますし、増えていると思います。いずれ統計学的にも証明されることでしょう。
最後にターボがんの話をすると身近で体験されたご遺族の話をお聞きする機会が増えました。個人情報に触れることになるため、多くは語ることすらできませんが、悔しい思いをされている方は大勢います。そのような方が少しでも減るように願っております。
レプリコンワクチンが実用化されればさらにおかしな世界になることでしょう。】

 

確かに統計的にワクチン接種後急激に全癌の死亡率は増えていないように思えますが、ある特殊な癌が増えているように思います。癌の進行が早くなれば傾きはさらに大きくなる可能性もあります。