はじめに:「三社参り」って全国区じゃないの?

札幌で生まれ育ち、東京に出てきて20年。 正直に言うと、私はこれまで「三社参り」という風習を知りませんでした。

以前、福岡の友人からその話を聞いたことをふと思い出し、「お正月ではないけれど、福岡で三社参りをしてみよう!」と思い立ち、巡ってみることにしました。

ちなみに調べてみると、「初詣に3つの神社を参拝する」という三社参りの風習は、実は西日本(特に九州地方)で非常に盛んな地域独特の文化なのだそうです。東日本育ちの私にとっては新鮮な驚きでした。

福岡市内の一の宮巡りや名社巡りは、地下鉄や徒歩などの交通機関でサクッと周れるのが最大の魅力。移動時間がかからないので、天神や博多でショッピングやグルメを楽しみながら巡ることができます。

 

1社目:圧倒的な「敵国降伏」の真意に感服「筥崎宮」

まず向かったのは、日本三大八幡宮の1つとしても知られる筥崎宮(はこざきぐう)。 地下鉄の駅から地上へ出ると、広い参道が鳥居までまっすぐに続いています。境内は手入れが行き届いており、まさに「都心の厳かな大社」といった佇まいです。

 

 

 

 

主祭神は武運の神として知られる八幡神(応神天皇)。元寇の際に亀山上皇が「敵国降伏」を祈願した場所としても有名です。

楼門に掲げられた「敵国降伏」の文字のインパクトは凄まじいものがありますが、これは決して「力でねじ伏せる」という意味ではありません。「徳の力をもって、相手が自ら降伏する真の勝利」を解いた言葉だと知り、その深い教えに思わず頷いてしまいました。

八幡宮は全国でも特に多い神社ですが、九州を巡っていると、応神天皇の母である「神功皇后(じんぐうこうごう)」をお祀りする神社が本当に多いなと感じます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

寄り道:福岡の街で見かける「鯛」のルーツ「十日恵比須神社」

福岡のご飯屋さんに入ると、高い確率で目にする「鯛の置物」。 縁起の良い赤い「目出鯛(めでたい)」と、商売繁盛を願う黒い「黒字になる鯛」の2種類があり、気になっていたのですが、その授与元である十日恵比須神社が隣駅にあると知り、寄り道してみることにしました。

 

 

 

 

 

 

ここは官庁街の中にポツンと現れる、まさに都会のオアシス。澄んだ心地よい空気が流れていました。

祀られているのは、えびす様(事代主大神)と、その父神様であるだいこく様(大国主大神)。 神社や神様についてはまだまだ勉強を始めたばかりですが、こうした神様の親子関係や由来を知った上で参拝すると、少しだけ神様とお近づきになれたような嬉しい気持ちになりますね。

 

 

2社目:全国2,129社のルーツ!筑前國一之宮「住吉神社」

十日恵比須神社から博多駅まで地下鉄で戻り、そこから歩いて筑前國一之宮である住吉神社へ向かいました。

 

 

 

 

 

 

大阪の住吉大社、下関の住吉神社と並び「日本三大住吉」と称されるこちらの神社は、なんと全国に2,129社ある住吉神社の中で「最初の神社(発生の地)」とされています。

祭神は底筒男命・中筒男命・表筒男命の「住吉三神」。古くから航海安全や厄除けの神として信仰されてきました。

広い境内には数多くの摂社・末社が点在しており、歩いているだけで「自分の推し神様」が見つかりそうな魅力にあふれています。先ほどの筥崎宮の重厚さとはまた一味違う、包み込まれるような心地よさがありました。

 

 

 

 

 

 

 

おわりに:知れば知るほど、神社巡りは面白い

今回の福岡三社参りは、アクセスも良く、歴史の深さと街の賑やかさを同時に味わえる最高の気分転換になりました。

知識ゼロで訪れるのも良いですが、少しだけ背景を調べてから参拝すると、境内での見え方がガラリと変わります。運気を上げたい方はもちろん、日常から少し離れてリフレッシュしたい方にも心からおすすめしたいルートです。

福岡の美味しいグルメやショッピングを楽しみつつ、無事に一の宮巡拝の足跡を刻むことができました。 次はどの土地の神様にご挨拶に行こうか、今から楽しみです!