私が生きてきた人生の中で、一番の記憶に残っているものは
秋葉原で起こった通り魔事件です。
あの時の光景はいまだに脳にこびり付いています。
そしてあの時、「お客様からの1本の電話」がかかってこなければ
「私は犯人に遭遇していたのかもしれない」と思うと
ときどき「背中がゾクゾク」とするのです。
あの事件以来「人の生き死には運命ではないか」と強く思うようになりました。
先日新幹線の中で起きた悲惨な殺人事件。
被害者はとても優秀で勇敢な人だったとニュースで知りました。
「運命のいたずらとしか思えません」
本当にお気の毒だと思います。
下記は私が10年前に書いた日記です。
あの当時私は秋葉原駅前の店舗で店長をしていました。
2018年6月8日
秋葉原 通り魔 事件ですが、
私は無事生きています。
数人のお客様よりメールも頂きました。(お心遣い大変感謝いたします。)
ただ亡くなわれた方、けがをされた方は本当にお気の毒です。
お悔やみ申し上げます。
実をいうと私もほとんどニアミス状態でした。
12時20分:頃食事に出かけようと思い3階の店員高野さんに連絡。
12時22分: トイレに。
12時25分:食事に行くために席を立った瞬間、お客様から注文の電話が来ました
12時35分: 注文処理と在庫の確認が終わったので、エンポケを出て中央通りに行きました。
歩行者天国だからすごい人混みでしたが、いつもと様子が違います。
すると3台のパトカーと1台の覆面パトカーが中央通りに入ってきました。
「何かあったのかな?」とあたりを見回すと、すぐ近くで倒れている男性を見ました。
必死に心臓マッサージと人工呼吸をしていました。
あたりは血の海です。
血の海という光景を人生ではじめて見ました。
それから神田明神通りのほうを見渡すと、数人道路で倒れている人を発見しました。
その後少しして、消防車や救急車、パトカーがたくさんやってきました。
「何なのこれ?」と近くの人に聞くと
「通り魔みたい」
「犯人は捕まったんですか?」
「よく分からない・・・怖い」
それを聞いた瞬間
「ここ日本?」と思ってしまいました。
今思うと、あの時注文をしてくれたお客さんからの電話がなければ、
数分前にその現場に居合わせた可能性もありました。
その日私は「炉ばた」という定食屋で昼飯を食べようとしていたので、
ちょうど事件現場の前を通る予定でした。
炉ばたの場所。 ここクリック
そう考えると本当にぞっとしました。
恐ろしいことです。