町内会廃止に至る論文コピー     | まちづくりの将来

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高木鉦作先生の論文を読むことになった。

22論文を1冊にまとめた図書を読むのではなく、原典論文掲載の紀要を読む。

そう決めて、國學院大學学術メディアセンターの図書館で論文を検索。

図書は基本が開架式であって、すぐに論文にたどり着けた。

A5判で1論文は30数頁~40数頁。

1986年から1994年の9年分の國學院法学は年度別製本されていた。

 

 

5月11日のブログに書いているように、再開発の渋谷のまちを歩いた。

図書館に入ったのは15時過ぎ。

美しいビルのエレベーターに乗って、図書館に入った。

正式な手続きは来週になるとあって、学部年間誌の國學院法学をチェックすることにした。

どうせなら、4本ほどの論文をコピーすることにした。

 

 

論文コピーは国会図書館方式ではなかった。

 ※国会図書館方式というのは、館内で関係文書のコピーをしてもらうものを指している。

佐世保図書館と同じように、箇所を確認してもらって、自分で1枚10円のコピー機を使う。

著作権のチェックだということは佐世保図書館で知っていた。

 

 

A4コピーは1枚10円。

10円、100円、旧500円を投入する機械を使う。

財布には1万円札。

千円札がない。

しかも新500円硬貨は使えない。

カウンターでは両替サービスをしてくれない。

 

 

やむなく、小銭対応になった。

それも新500円硬貨を図書館外の自動販売機で缶コーヒー1個を購入。

それでできるところまでコピーをとることにした。

A5判の論文頁をA4判で2頁分コピー。

3つの論文までコピーを済ませた。

このペースだと、8日ほども通うことになる。

 

 

3つの論文を読み始めている。

この論文は論文として書かれているわけではない。

それぞれの冒頭に≪資料≫とある。

 

 

高木先生は22本の論文を≪資料≫として掲載された。

論文(一)の4頁目には東京市政調査会常務理事(当時)からの「書類綴」所収諸文書に示された構想、運動の概要を示すと書かれている。

書類綴文書の解説は高木先生のものでわかりやすい。

 

 

高木先生が亡くなった後に、東京大学出版会から論文名と同名の図書が刊行されたのだが、

高木先生はこの(一)には、戦後町内会問題の中間報告だと書かれている。

22の論文が1冊の図書になり、それも当時存命だった研究者から、町内会問題の金字塔と評されるとは思っておられなかったのではないか。

 

いずれにせよ、5月14日から渋谷の國學院大學図書館に通って、高木先生の論文コピーを行うことになる。