多摩ニュータウンの空地の畑     | まちづくりの将来

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私たちが生きている地域社会を見つめ、これからのあり方を考えるブログにしたい。

いくつもの戸建住宅の間に80坪ほどの菜園があった。

南側に麦が植えられ、東側に腐葉土を作る落ち葉の箱があった。

その前には、長芋の畑、その横にカボチャ、スイカの苗。

カボチャやスイカは空中栽培。

その他には、にんにく等を栽培。

 

 

私が4月から借りた場所とは違う所にある菜園だった。

自己紹介で落合さんと聞いた。

彼の自宅のそばにあった。

理由はその土地の所有者から除草を頼まれたからだという。

 

 

4月26日(金)16時過ぎに東中野の家庭菜園に行った。

ピーマン、トマト、ナスの苗を駅前で購入し、歩いて菜園に行った。

すでに3人ほどが畑の除草等を行っていた。

 

 

私は3本の苗を植え、畝の半分ほど二十日ダイコンの筋蒔きをした。

小雨がきそうだが、水やりをした。

後は片付け。

使った鍬を洗って帰ることにしていた。

 

 

そこに声がかかった。

落合さんである。

もう一つの畑を見ていくことを進められた。

断る理由もない。

 

 

冒頭の畑。

まず驚いたのは麦の育成。

植えた苗を守る稲の茎の代わりにするために麦を植えているという。

さらに無農薬で野菜等を作るための腐葉土づくり。

その他、カボチャやスイカの網等の設置。

長芋を作るための箱状の畑。

もはや素人ではない。

 

 

私は畑造成の理由を尋ねた。

すでに書いているように、所有者が空地の管理のためだという。

空地のままでは雑草が生え、子どもの遊び場にされる。

それを避けるために、利用を頼まれたという。

「低未利用地」ではなく、畑として利用する。

それも地主に借地料を払っている。

 

 

多摩ニュータウンの八王子エリア。

住宅開発は40年ほど前に始まった。

それから10年でピーク。

現在では大学立地も限界、都心回帰も見られる。

 

 

若者は住まない。

子どもたちは域外に流出。

高齢化が急速に進んでいる。

 

 

落合さんは東京都庁で働いていたという。

農業は親の真似でやっているだけだという。

だが、空地の世話をしていると、体調もいい。

この日も9000歩以上も歩いている。

笑いながら、腰の万歩計を私に見せた。