空き地・空き家の地域管理 | まちづくりの将来

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私たちが生きている地域社会を見つめ、これからのあり方を考えるブログにしたい。

不在地主の家と土地の固定資産税が減免になった。

これからはその家屋と土地を地域のために使う。

その財源を教えてほしい。

私の高校時代の友人から電話があった。

純子さんからだった。

2月27日(火)13時過ぎのこと。

 

 

去年の夏頃のこと。

塩浜町のリポートで話を聞いた。

安富君の紹介だった。

天神町で子どもから高齢者までの地域社会支援の活動をしているが、拠点がない。

その確保のことだった。

天神町は佐世保の典型的な斜面地である。

 

 

そこで話したのは白南風町での活動のこと。

旧指山博義邸での「みんなの広場」のことを語った。

空き地を地主のためではなく、地域社会のために使う。

どんな使い方でもいい。

それでその空き地を「みんなの広場」と名付けた。

花を植えたり、井戸端会議をしたり。

空き地のコミュニティ運動をしていることを紹介した。

 

 

もう1つは東高梨町の新公園のこと。

福岡に住む空き地所有者が町内会に住民が作る公園として管理をしていること。

そのために空き地所有者の毎年の固定資産税が免除になっていること。

 

 

純子さんは地域社会の支援活動をしている。

それを安定的に進めるための施設を作りたい。

どうすればできるのかという問いかけだった。

 

 

空き地、空き屋が活動の場所にもあるはず。

その施設を見つけて、権利者に相談を 持ちかけてはどうか。

それを活動の拠点にし、施設の提供者には固定資産税の減免を働きかけてはどうか。

活動する側も持ち主も両方にいいという仕掛けを提案していた。

 

 

この電話はそれができたという報告とこれからのことだった。

見つけた場所(空き地と空き屋)は3人の在外地主だった。

千葉県と佐賀県に居住されている。

空き地も100坪を越えるという。

3人の了解を得て、町内会がその受け皿になり、佐世保市の固定資産税課が課税免除を決めたのだという。

 

 

地域にとっても在外地主にとっても

まさにウインウインの関係ができた。

その実行力に感心。

それをほめた。

 

 

純子さんは次のことを相談してきた。

年間の光熱費の負担。

会費では厳しいとの判断。

それなら県民ボランティア振興基金の補助金を求めるといいと伝えた。

 

 

2年前に私がお願いしていた補助金である。

去年2月にその運営に失敗した。

補助金を悪用する防災ボランティアという部外者にかき乱された。

防災活動を建前とする資金活用提案を抑え込んだ。

それで補助金を受けたくなくなった。

その補助金を継続することをやめた。

 

 

だが、補助金が悪いわけではない。

無理をしないで、ゆっくり、じっくりと進める。

ともあれ、彼女の活動が町内会と連携できているのがいい。

住民による自発的地域管理ということだ。

このまま多世代の地域社会支援の仕組みが育っていくといい。

がんばれ。