理人「でも、プールのチケットって5名様なんでしょ?」
ハルの持っていたチケットを奪い取るとため息をついた。
春樹「そうなんだよ。紗枝と@@と俺で3人だからあと2人」
「おいっ。プールになんか行かせ・・・」
俺の言葉を遮るようにリュウ兄が言葉を発した。
竜蔵「これは争奪戦だな」
リュウ兄は肩をまわしたり、ボキボキと指を鳴らす。
剛史「商店街100メートル競走で決めるか?」
マンデーを机の上に置くと、クロフネの外を指さす。
理人「タケ兄、本気だね・・・。でも、それってタケ兄に有利じゃん」
竜蔵「腕相撲はどうだ?」
リュウ兄はカウンターに肘をついて左右に揺らし、挑発するように挑戦者を待つ。
みんなの目が本気なのを読み取ると、俺は強引に***の腕をつかんで二階の***の部屋に連れて行った。
ドアを閉めると、***のびっくりした顔が目に入る。
***「どうしたの?いっちゃん?」
今までのこちらの会話は耳に入っていないのか、呑気な顔してびっくりしている。
まったく、幼馴染だからって警戒心なさすぎ・・・。
「ハルたちとプール行く約束したんだって?」
***「うん。プールなんて久しぶり。うちの高校ってプールないでしょ?残念だったんだ」
「・・・なくてよかったんだよ」
小声で***に聞こえないようにつぶやく。
他の男に見せてたまるか!
***「紗枝ちゃんもすごく楽しみにしててね。紗枝ちゃん、いっちゃんが来るちょっと前までクロフネにいたんだよ」
「・・・・」
***「いっちゃんも一緒にプール行くでしょ?みんなで行こうって話してたんだよ」
無邪気にうれしそうに話す***の顔に俺は大きなため息を落とす。
「はぁぁぁぁ。・・・お前、水着になる自信あんの?」
行かせたくなくて、つい、心にもない言葉がついて出る。
その言葉に返事に黙り込む***。
***「自信なんてないけど、紗枝ちゃんとも約束しちゃったし・・・」
「この肉、見せるんだ」
口答えする***に俺はニヤッと笑うと***の両頬の肉をムニッとつかむ。
***「いっひゃんのひひわる」
「ぷっ」
怒った顔がかわいくてつかんだ指に力を込める。
「・・・・頼むから行くなよ」
両頬から手を離すと、ゆっくり***の体を引き寄せた。
見せたくない。
誰にも。
普通にしてても勝手に好意を持つやつが多いのに・・・。
抱きしめる腕に力を込める。