***「いっちゃん?」
「幼馴染も男だろ?」
警戒心なさすぎの***に、さっきのあいつらの会話聞かせてやりたい・・・。
***「わかってるよ・・・」
「わかってねーだろ」
わかってたら、俺はこんなにあわてたり、心配したりしねーよ。
***「いっちゃん。・・・心配しすぎだよ?」
俺の腕の中で、困ったように上目づかいをする。
「だから、そういう顔するなって」
そっとおでこにキスをする。
***「いっちゃんも行こうよ。紗枝ちゃんとも約束したし。泳ぐの、ハル君たちも楽しみにしてるから」
俺の腕をつかむ手に力がこもる。
まったくわかってねーな・・・。
俺はしゃがみ込み、頭を抱えた。
「楽しみにしてるのは泳ぐことじゃなくて、お前の水着だって・・・」
***「そんなことないよー」
笑って俺の言葉を思いっきり否定する。
***も座り込み、俺の前髪をふわりと上げた。
***「いっちゃん・・・。私は、いっちゃんが好きなんだよ?」
俺の目を困った顔をして覗き込む。
つい1か月前に気持ちを確かめ合ったから、知ってるさ。
「・・・・」
***「いっちゃーん?」
「・・・・」
答えない俺にさらに困ったような表情を見せる。
***「いっちゃーん。好きだよ・・・」
と、チュッと俺の頬にキスをする。
俺は、深い深いため息を一回つくと、
「あのなー。キスすんなら、ここだろ」
***の後頭部に手を置くと、そのまま自分へと引き寄せる。