「いっちゃん、許してくれたんだー」
次の日、理人が珍しいものでも見るような目で俺を凝視する。
「うん。そうなんだ」
「よかったね。@@」
ハルが***に笑いかける。
「うん。ハル君、がんばろうね・・・あっ」
また同じことを繰り返したと気づいたんだろう。
チラッと俺を見るとやっちゃったーって顔してる。
「バーカ」
俺は声を出さずに口パク。
「なんかあやしいー」
理人が突っ込むと、剛史もうんと頷く。
「なにが怪しいんだ?俺は何も怪しくないぞ」
ポケットの中身を出して、ゴミをまき散らす。
「リュウ兄のことじゃないって・・」
理人が呆れ顔でため息をつく。
「いっちゃんが***ちゃんのことで許すなんて、嵐でもくるんじゃない?」
「嵐より竜巻だろ」
「うまいね。剛兄」
理人は剛史に向かって拍手をする。
「おまえら、うるせーよ」
本当は許したくて許したわけじゃない。
その先のことを考えてしょうがなかったんだ。
「でも、何かあるんじゃないかって思うよねー」
ちらりと俺と***を交互に見る。
理人は他のやつより勘がいい。
***の顔がみるみる赤くなる
「な・なにもないよ・・・」
顔を赤くしていることに気が付いたのか、うつむいて小声でつぶやく。
それじゃ、何かありますと言っているようなもの。
「えー。ほんとー??」
折角の計画を邪魔されてたまるか!
「なんでもねーよ」
理人の言葉を遮る。
「・・・なんでも・・・」
その言葉に***の顔が一層赤くなる。