明けましておめでとうございます。

今年もよろしくお願いいたします。

 

昨年の2月に掲載して以来の投稿です。

 

昨年の2月あたりまでは、自分のスイングに、ある程度の自信を持って練習できていたのですが、またしても、

岩手のゴルフ場が長い冬から解放され、新シーズンが始まりかかったあたりから、自分のスイングに自信を持てなくなってしまいました。

 

目指していたスイングは、

《ベン・ホーガン、レッドベター理論の良いとこ取りスイング》 です。

 

両レジェンドのスイング理論は、

必要な(スイング要素)を、事細かく分類、分析されており、

『それをどのように実行したら良いのか?』丁寧にアドバイスしてくれています。

 

その核心を理解できるまでは、

(超難解なスイング理論)なのですが、

その全体像が理解できれば、どんなシチュエーションでも、

(お気楽にスイングが出来)

(気軽にナイスショットが生まれる)

ように導いてくれるレッスン書です。

 

2月後半までは、良いショットを気楽に出せていたのですが、新シーズン直前なって、それが出来なくなってしまったのでした。

 

原因は、更に精度を高めるためにと、理論の中にある

(全てのスイング要素)の再点検を開始したことでした。

 

(実行していなかったスイング要素)

(誤解していたスイング要素)

(勘違いしていたスイング要素)

(気に留めていなかったスイング要素)

(チェックが甘かったスイング要素)

などなどをチェックし、それらの修正、あるいは、新たに取り入れる作業を続けました。

 

この作業が、自分が想像していた以上に時間と労力を必要とする作業だったのです。

 

両レジェンドのスイング理論を、

(頭で理解する)ことと、

(理解できたことを、自分が気軽に実践できるようになる)ことは、

(全く別次元のテーマである)ことを思い知らされることになってしまいました。

 

私は、76歳の後期高齢者です。

筋肉が衰え、筋肉も関節も固くなっているので、少しの誤魔化しも許してもらえません。

 

本来、(お気軽に出来るはずのスイング)が、どんどん難しく なってしまいました。

 

そんな状況に陥ってしまい、

『スイングが未完成で、迷いだらけの状態の中で、ブログを書くのが失礼だろう』

 

『もっと、スイング研究に集中するべきだろう』 

そんな気持ちが強くなり、ブログが書けなくなってしまったのでした。

 

この苦闘は、昨年のシーズンオフまで続くことになってしまいました。

 

シーズンオフに入り、生徒さんとのコースレッスンがなくなり、

(結果を気にしないでスイング研究に没頭)出来るようになって、大きな変化が生まれました。

 

『当たらなくても良いから、極端に(左軸)を使ってみよう』

『左足に体重を残したまま、腰と上体をひねりスイングしてみたらどうだろう』

『インパクト直前の、左グリップの位置を、飛球方向に大胆にずらしてみよう』

『バックスイング時の、左腕を動かす角度を変えてみたらどうなるだろう』

『両腕の動きを徹底的に抑えてスイングしてみよう』

『トップ時の(左腕と、右ひじの高さ)を変えて、右ひじを下げ、左腕を上にしたらどうなるだろう』

『トップを大胆に下げてスイングしてみよう』

『トップでの、(レイドオフ)(右ひじの出前持ちの形)に大胆にチャレンジしてみよう』

などなど、これまであまり力をを入れなかった練習に力を入れてみました。

 

ある日、突然、スイッチが入ってくれました。

 

必死になって(多くのスイング要素)を連携させようと頑張っていたのに、まだ詳しく説明が出来ないのですが、いきなり、

(オートマチックに、気楽に、連携できる)ようになり始めたのです。

 

年末から、年明けの練習では、

(お気楽にナイスショットを出せるスイング)がキープできるようになっています。

 

昨年までのスイングと全く違うスイング形態)になっていることが分かります。

 

私の(ベン・ホーガン、レッドベターの良いとこ取りスイング研究)は、どうやら、

(タイガーウッズのスイングに近づく)ための研究だったようです。

 

 

 

 

ここ1~2年の、松山英樹プロのスイングを観察していて、

(フィニッシュでのスイングの崩れ)

(上体が勝ち過ぎたスイングバランス)

が多くなっていることが気になっていました。

 

何故そうなっているのか、疑問に感じていたのですが、松山プロのインタビュー番組をテレビで視聴して、私なりに理解することができました。

 

彼は、インタビューの中で、

『良いドローボールを出せるように頑張っています』と話していました。

 

それで納得することが出来たのですが、このチャレンジは、

(大きな危険が伴う)

ことを理解できていないような気がしてなりません。

 

現代のゴルフクラブ、特にドライバーは、

(慣性モーメントが大きくなっている)

ために、

(曲がりが少なくなる)ように作られています。

 

(正しいスイングの骨組み)になっていれば、

 

ゴルフクラブには、

(開いて当たってしまう)という欠点

があるのですから、ミスショットの大半は、

(目標よりも右方向に飛んでしまう)

ようになります。

 

テレビなどで観戦していると、継続して、世界で活躍している一流プロの場合、ミスショットの大半が、

(右方向に飛んでいる)

ことに気づけるはずです。

 

このことが理解できていれば、

正しいスイングの骨組みのゴルファーが、慣性モーメントが強い、現代のゴルフクラブを使用してスイングすれば、

(フェードボールは簡単に飛ばせる)

ようになるのですが、

 

クラブの(開いて当たってしまう)という特性逆らって、

ドローボールを飛ばすことは、

(超難しい作業)ということに気づけるはずです。

 

では、最新のクラブをを使用してドローボールを飛ばせるようになるためにはどうすれば良いのでしょうか。

 

ドローボールを飛ばすためには、

ご自分の意に反して、

(左に飛んでしまったショット)(チーピンショット)が出てしまった原因を理解することが早道です。

 

あるいは、

日本のトーナメントで優勝争いをしている、最終日のバックナイン、特に上がり3ホールで、多くのプロの皆さんが、意に反して

(フック系のボールになったり)

(左に引っ掛けるスイング)

をしてしまうことを分析すれば理解が促進されます。

 

この原因の大半は、

(ボールを強く叩いた時)

(フェースを、丁寧にボールに当てようとした時)に生まれていることが分かるはずです。

 

現代のゴルフクラブで、ドローボールを飛ばすためには、

これまでこのブログで解説してきた、(正しいスイングの骨組み)忘れて、やってはいけない、

(右手を使って、ボールを叩く)動作を入れて、

(無理やりフェースを閉じる)ようにしないとダメなのです。

 

右手を使って(叩く)のですから、

(微妙なコントロール)は諦めなければならないのです。

 

私が拝見している限りでは、松山英樹プロは、

(正しいスイングの骨組み)をキープしたまま、ドローボールを作ろうとしているように見えます。

 

ドローボールも、得意のフェードボールと同じように、

『正確にコントロールしよう』

としているように見えます。

 

出来ないことをやろうとしているから、

(スイングバランスを崩してしまうスイング)

(下半身の動きより、上体が勝ってしまうスイング)になってしまっているような気がするのです。

 

そして、この無理なチャレンジが、

普通のスイングにも(悪影響を生み出している)

ように見えるのです。

 

更には、このように、

(無理をしなければならないスイング)を長時間練習することが、

(首)や(手首)に負担をかけてしまい、

故障の原因になっているような気がしてならないのです。

 

 

 

私のスイング研究のテーマ、

ベンホーガン(モダン・ゴルフ)

レッドベター(アスレチックスイング)

両レジェンドのスイング理論の、

(良いとこ取りのスイング)研究

 

昨年末に、やっと、

(最後のまとめ作業)

に入ることが出来ました。

 

私が、レッドベターと、その理論の存在を知ったのは、

2000年に、ゴルフインストラクターを目指し、ダンロップのインストラクター研修を受講した際、

 

『ダンロップのスイング理論は、

大金を投じて輸入した、レッドベターのスイング理論がベースになっており、彼の著書(アスレチックスイング)を学習すれば、理論の理解が促進される』

と聞かされた時でした。

 

その日の夜、本屋に行き(アスレチックスイング)を購入し研究を開始しました。

 

最初は、全くチンプンカンプンだったのですが、

理論を猛勉強し、実践のための猛練習を我慢強く続けました。

 

レッドベター理論単独の研究では理解できず、過去に挫折してしまった、

ベン・ホーガンの(モダン・ゴルフ)

を同時に研究することで理解を深めることが出来、

 

努力が少しづつ実り、知識としては理解できたのでしたが、

実行する段階になると、

過去の知識や、思い込み、更には、過去に身に付けた(間違った癖)などが邪魔をして苦戦が続きました。

 

2015年前後から、

ある程度納得が出来るスイング

を実践できるようになったのですが、

 

練習中に生まれる、

ビックリするくらい(飛距離が出るナイスショット)に魅せられてしまい、

『老いても、まだ、飛距離を伸ばせそうだ』

『老いても飛距離を伸ばせるようになった時、(スインの完成)と言い切ることが出来る』

という思いが強くなり、再びチャレンジを開始し、

また、苦悩の時間が続く

ことになってしまいました。

 

やっと、昨年の12月、

レッドベターの理論に出会ってから22年目にして、

(スイングの完成イメージ)

にたどり着くことが出来たのでした。

 

そして、ここまで到達して、

『ゴルフスイングを難しくしている(最大の原因)は、

(飛距離を出したい願望)

が強くなってしまうからかもしれない』

ということを再確認出来ました。

 

ゴルフスイングの上達の効率を上げたかったら、

(方向性を安定させる練習)と、

(負けずに飛距離を出す練習)

この(二つの願望)を、同時に実践できるように頑張ってはいけないことに気付いたのです。

 

分かり易いように解説します。

 

飛距離を出すことを無視できれば、

 

ゴルフスイングは、

『ボールを強く叩く必要がない』こと、

『クラブフェースが、ボールの近辺を通過する)だけで、勝手にそこそこ飛んでくれる』ことが理解できるようになります。

 

『とりあえず今は、飛ばなくても良い』という気持ちを強く持っていれば、

(力みが少ない、ゆっくり、柔らかいスイング)が可能になります。

 

このことが理解出来ていれば、

 

ベン・ホーガンが力説してくれている、

『左手の甲でボールをとらえるようにするべきである』

『右手を使い過ぎて、右手が左手を牛耳ってしまうことが、多くのミスショットの原因である』

というアドバイスが実践し易くなります。

 

大雑把に、クラブを通過させるだけで飛ばすようにすることで、

レジェンド サムスニードの、

『グリッププレッシャーは、生きた小鳥をやさしく包み込むくらいの力加減がちょうど良い』

という貴重なアドバイスが実行し易くなってくれます。

 

ゆっくり、柔らかくスイングすることを続けることで、

『自分の身体、腕、リスト、グリップ、シャフト、ヘッドなどが、どのように動いているのか』

感じ取れるようになり、

 

レッドベターが(アスレチックスイング)で解説している(アドバイス内容)

『どこが違っているのか』

『何が違っているのか』

チェックし易くなり、改善作業が容易になってくれます。

 

『自分が、どうゆう動きをしているのか』

(自分で感じ取れなければ)

改善できるわけがないのです。


また、

『グリップに力を入れず、真っ直ぐ飛ばそう』と頑張ると、ボールは、ほとんど右方向に飛んでしまうことになり、

 

ゴルフクラブには、

(ボールが、右に飛んでしまう欠点)が存在していることに気づくことができるようになり、

 

正しいスイングは、

左に飛ばすように(インサイドに振り抜く)ようにしなければ真っ直ぐ飛んでくれないことに気づけるようになります。

 

このように、

飛ばすことを我慢して、辛抱強く練習すれば、

基本となる(多くのスイング要素)

が実行し易くなってくれるのです。

 

しかし、

(人に負けないくらい飛距離を出す)ことをメインテーマにしてしまったり、

(方向性を安定させる)ことと、(飛距離を増やすこと)を、同時に実行できるようになることを目指してしまうと、

 

ほとんどのゴルファーの皆さんが、

『元気よく、強烈にボールを叩いた方が良い』と考えてしまったり、

 

ビックリするぐらいスイングが速くなったり、

心配してしまうほど(力が入ったスイング)になってしまいます。

 

更には、

インパクトだけに意識を集中させてしまい、

(他のスイング要素)を無視してしまうことで、

自分で気づかないうちに、

(多くの無駄な動き)(間違った動き)

がスイングの中に入り込んでしまいます。

 

たったこれだけのことを整理できただけでも、『飛距離を出したい』という願望が強くなってしまうと、

(オーソドックスなスイング理論)

から、どんどん遠ざかってしまうことが理解できるのではないでしょうか。

 

『飛ばしたい』という気持ちが強くなってしまえば、ほとんどのゴルファーの皆さんが、

冷静な(気持ち)(考え方)

を失ってしまうようです。

 

上達を急ぎたかったら、

前述のアドバイスを守りながら、

(方向性を安定させる)

練習を優先させて続けることが得策なのです。

 

(飛距離を伸ばす)ことを無視して、(方向性を安定させるだけ)の練習であれば、

 

お気楽にチャレンジできるようになります。

無理しないで挑戦することが出来ます

気楽に、色んな(スイング要素)にチャレンジできるようになります。

 

(多くのスイング要素)が、容易に実行できるようになり、自ずと(飛距離アップ)が伴ってくれるようになります。

 

 

明けましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いいたします。

 

昨年の、日本男子ツアーは、

多くの(期待できる若手プロ)が頭角を現し、トーナメントの中で存在感を示してくれました。

 

低迷が続いていた男子ゴルフツアーに、

大きな変革

世代交代の第一歩

を創り出してくれそうな期待が湧いてきます。

 

過去10年以上、日本の男子ツアーの未来に、(大きな不安)を感じ続けてきたのですが、

やっと、(大きな希望を持たせてもらいながら新年を迎えることが出来ました。

 

思いつくままに列挙すると、

河本力プロ、中島啓太プロ、蝉川泰果プロ、桂川有人プロ 、岩崎亜久竜プロ、清水大成プロ、久常涼プロ

沢山の若手プロに、強烈なインパクトを与えてもらいました。

 

スイングのスケールが大きいだけではなく、

先輩プロの皆さんとは、(明らか違うスイングの骨組み)になっており、

 

(日本式スイング理論)に毒されていない、

 

『時代遅れのスイング理論が蔓延している日本の中で、何が幸いして、このスイングを作ることが出来たのだろう』不思議になってしまう。

 

そんなスイングの持ち主の皆さんです。

 

若くて、経験が乏しい皆さんなので、テレビでプレー振りを拝見していると『もったいない』と思わず声を発したくなることもしばしばです。

 

まだ、上手く(はまった時)だけしか結果を出せないような気がしますが、彼らが経験を積み重ね、

正しく理論武装出来れば、

遅れている日本のゴルフ界を、

他のスポーツでは実現できている、(世界で対等に戦えるレベル)まで高めてくれそうな予感がします。

 

更には、この期待できそうな若いプロの皆さんの活躍が続いてくれれば、日本のゴルフ界に、

(世界に通じるスイング文化)

を生み出してくれることが期待できそうです。

 

今年も期待しています!

 

この年末年始で、大きないショックを感じてしまった出来事も書いておきます。

 

一つ目は、

テレビで、日本ゴルフツアー機構の青木功会長が、ビートたけしさんとゴルフ対決する番組がありました。

 

老いた青木プロのスイングに興味があったので注意深く視聴させてもらったのですが、私の感想は、

 

『アマチュアの老人よりもひどいスイング』

『アマチュアゴルファーの、足を引っ張っている(日本式スイングの骨組み)の代表見たいなスイング』

という感想になってしまいました。

 

ツアー機構の改善・改革を実現させていかなければならない会長が、こんな

20~30年前に戻ったような

旧態依然としたスイング

を平気でテレビで見せるような行為は断じて許されないような気がしてなりませんでした。

 

二つ目は、

岩手のローカルテレビ局が作成した、岩手出身の、期待される若手プロゴルファーを取り上げた番組を視聴した際に感じたものでした。

 

ジュニアの時から知っており、大学では立派な実績を残してくれ、私も期待していたプロが取り上げられていました。

 

視聴後の感想は、

ジュニア時代も、大学時代も、

『勉強すれば、(日本式スイング)を卒業できそう』という印象だったのですが、

 

(身体を元気よく動かし、右手でボールを叩くスイング)をになっており、

『スイングが、アマチュア時代より後退してしまった』

という評価になってしまいました。

 

『なんで、日本の先輩たちの負の遺産を引き継いでしまうのだろう』

 

『あの(スイングの骨組み)では、今年の活躍は期待できないだろう』

と、諦めの気持ちが大きくなってしまったのでした。

 

両者のスイングを拝見し、

どんなに実績があり、どんなに才能豊かなゴルファーでも、気持ちが緩んでしまうと、

『安易な方向に流され』

『仕方なく妥協してしまう』

そんな人間の弱さを目の当たりにして、悲しくなってしまいました。

 

先述した、大きな期待が持てる若きプロの皆さんも、ゴルフはうまいけれども、私たちと同じ人間なのです。

 

(楽な方向に流れやすい)特性は変わらないはずです。

 

私達先輩ゴルファーには

(道を間違えないように)(世界に通じるように)導いてあげる責任があります。

 

 

今年の8月の誕生日で、75歳になり、後期高齢者の仲間入りをしてしまいました。

 

老い先短くなったことを実感することが増えてしまい、あと何年くらい、

(身体を張ったスイング研究)

を続けることが出来るのか不安になり始めています。

 

今のところ、若い時の情熱をキープしたまま頑張ることが出来ていますが、あと2~3年が限界かもしれません。

 

この後の生き方を考えると、最も心配なことは、

『自分がブログで発信した内容を修正できなくなる』ということです。

 

そう考えると、自分がこれからブログで発信する内容は、

心底確信を持てる内容

だけにしなければならないということになります。

 

今年は、そんな思いで、、

ベン・ホーガン、レッドベター両レジェンド

《良いとこ取りスイング研究》

を続けてきました。

 

以前のブログでも書きましたが、この(両レジェンドの良いとこ取りスイング)の研究は、簡単ではありません。

 

二人のスイング理論が、

(妥協を許してくれないほど、完璧に整理されている)ため、

(自分の、誤解や、間違った思い込み、過去に身に付けたくせ)

などを許してくれません。

 

理論の細部まで

(その本当の意味と価値)を理解し、それらひとつひとつの(スイング要素)を、実践レベルで、しっかりとコーディネー

しなければならないのです。

 

私のこれまでの経験では、

既に競技に参加している日本のゴルファー、既に結果を出せている日本のプロゴルファーの皆さんが、安易に、このスイング理論にチャレンジしたら、

(間違った知識)(間違った思い込み)(勝手な解釈)などが邪魔をして、

逆に、このスイング理論が、迷いの(震源地)になってしまい、収拾がつかなくなってしまうはずです。

 

日本のゴルフ界に、

両レジェンドのスイング理論に精通出来ているインストラクターが存在しない理由がここにあります。

 

しかし、ここまで難しさを強調すると、にわかには信じられないかもしれませんが、(両レジェンドのスイング理論)は、

完璧で、奥が深く、内容が濃く、難解なスイング理論なのですが、

 

両レジェンドが、最終的に伝えたかった(核心)は、

 

『どうやったら(効率の良いスイング)を、簡単に実践できるようになるのか』

『どうしたら、緊張した場面でも、簡単に、良いスイングが実行出来るようになるのか』

 

ということがメインテーマであるこは、まぎれもない事実なのです。

 

したがって、この難しいスイング理論を

実践しようと四苦八苦

しているゴルファーは、明らかに、

『研究不足』

『本質が理解できていない』

と評価されても仕方がないのです。

 

私の今年の(スイング研究のメインテーマ)は、

頭では理解できた、両レジェンドの(良いとこ取りスイング)

『お気楽に実践できるようにする』

ことでした。

 

そして、

ここが解決できないため、ブログを発信する勇気を持てず、8月以降は、発信をためらい、

研究に専念する

毎日になってしまったのでした。

 

心の底から、

『自分の人生をかけて研究を続けてきた』

と断言できるにも関わらず、苦悩の日々を続けて師走を迎えてしまったのでした。

 

頑張れば必ず報われます!

 

『後期高齢者の自分に、残された時間はそんなにない』

『最悪でも、年内には、ハッキリさせたい』

そんな焦る気持ちがエネルギーになってくれたのか、この年末になってから、大きく視界が広がってくれました。

 

これまでの研究成果が一気に一つにまとまり始め、

再現性が高まり、

気楽に実践できるスイング

が、手の届きそうなところまで近づいてくれました。

 

両レジェンドの(良いとこ取りスイング)は、

 

考えながら実行できる(スイングの前半)

(グリップ)(アドレス)(テークバック)(バックスイング)(トップオブスイング)などと、

 

瞬間の行為のために、

考えて実行出来ない(スイングの後半)

(ダウンスイング)(インパクトゾーン)(フォロースイング)(フィニッシュ)

とに分けて研究しなければなりません。

 

両レジェンドのスイングは、

スイングの前半は、(意識しながら)(チェックしながら)動かしてよいのですが、

スイングの後半は、(重要なスイング要素)を(頭で理解し)、

その内容が、(考えないで)(チェックしないで)(無意識の中で)実行できる

ようにならないと完成に近づいてくれないのです。

 

両レジェンドのスイングは、

スイングの後半の重要な(スイング要素)が、勝手に生まれてくれるスイング

でなければならないのです。

 

勝手に生まれてくれるから、

(お気楽にスイングできる理論)

ということになるのです。

 

2022年の年末間近にして、後期高齢者がレジェンドお二人のスイング理論の全体像を理解し、(お気軽に実践できるレベル)までやっとたどり着くことが出来たようです。

 

残り少なくなった人生の中で、

ゴルフスイングに関するブログを、さらに自信をもって発信できそうです。

 

更に充実したレッスンを提供できそうです。

 

 

 


 

ゴルフのインストラクターを仕事にしているため、練習場に滞在している時間が長くなります。

 

そのため、自分の生徒さんの他に、沢山のアマチュアゴルファーの皆さんのスイングを観察することになります。

 

一生懸命練習している姿をほほえましく見せていただいています。

 

そして、いつも、その練習風景を観察しながら、

『何で、(プロでも出来そうもない)ことをやろうとするのだろう』

と疑問が生まれてしまいます。

 

誰がチャレンジしても(出来そうもないこと)を実行しようと頑張ってしまったら、

頑張れば頑張るほど悩みが深まり、

(下手になるために練習している)

という泥沼にはまってしまうことは想像できるはずです。

 

上達を急ぎたかったら、自分のレベルに合わせて、

(実行出来ることにチャレンジする)

ことが重要なのです。

 

ここでは、多くのゴルファーの皆さんが、

『出来そうだ』と勘違いしてしまい、そのことにチャレンジしてしまうことで、

上達を遅らせてしまう(スイング要素)

を解説することにします。

 

私がレッスンしていて、上達を遅らせてしまう、最も阻害エネルギーの強い(スイング要素)が、

『ゴルフスイングは、(クラブフェースでボールを強く叩く)ことだ』

という誤解です。

 

ツアープロや、上級者の皆さんは、

いとも簡単に、ボールを真っ直ぐ、遠くに飛ばすことが出来ます。

 

そのスイングを垣間見た時、

『毎回フェースを、ボールに正しく当てている』

と考えてしまうのは当然のことです。

 

しかし、そのような誤解を持ったまま練習してしまったら、未来の希望は無くなってしまいます。

 

ツアープロや、上級者の皆さんは、

『ボールのあると思われる近辺を、(クラブフェースを通過させて)(インパクトゾーンを作ることで)飛ばしている』

ことを知らなければならないのです。

 

そして、インパクトゾーンの

(精度を高める)ことと、(その効率を高める)

ために練習をしていることを知らなければなりません。

 

ツアープロの皆さんが、優勝争いをして、緊張した場面で、

(フェースをボールに当てにいってしまい)

左に引っ掛けて優勝争いから脱落してしまう光景を沢山目撃します。

 

このささやかな事実だけで、プロのナイスショットは、

フェースを(ボールに当てる)のではなく、(気楽にインパクトゾーンを作れた時)に生まれていることが理解できるはずです。

 

(インパクトゾーンを作る)と表現すれば、えらい難しことのような気がします。

 

クラブフェースで、(地面をこすって)ダウンブロー気味に(振り抜く)だけで、生まれてくれます。

 

次の誤解は、

 

ツアープロや、上級者の皆さんが真っ直ぐ飛ばせるのは、

『フェースをボールに(直角に当てている)からだ』と考えてしまうことです。

 

恐らく、タイガーウッズプロ、松山英樹プロでも、そんな難しいこと、奇跡に近いことを実行できるわけがありません。

 

彼らのインパクトゾーンに関する考え方は、

『ボールに当たる瞬間、フェースを真っ直ぐする必要はない』

 

『フェースが、右を向いて当たっても、左を向いて当たっても、(グリッププレッシャーが弱ければ)、(クラブの慣性モーメントが作用して)当たった衝撃でほぼ真っ直ぐなってくれ、勝手に構えた方向に飛んでくれる』

と信じることが出来ているのです。

 

そうでなかったら、緊張した場面で、300ヤード先の目標地点に、あんな(大らかなスイング)で飛ばせるわけがないのです。

 

私が練習場で目にする、大半のゴルファーの皆さんは、

『グリップに力を入れ、右手主導で、フェースをボールに(真っ直ぐ)当てよう』

と頑張っているように見えます。

 

冷静に考えたら、

『そんな、プロでも出来そうもない、実行出来たら奇跡に近い行為にチャレンジしていたら、上達できるはずがない』ことは、簡単に理解できるのではないでしょうか。

 

次の(上達を阻害するスイング要素)は、

『ゴルフクラブは、真っ直ぐ飛ぶはずだ』

という(間違った思い込み)です。

 

多くのアマチュアゴルファーの皆さんは、プロや、上級者の皆さんのショットは、いとも簡単に真っ直ぐ、高く飛んでいるので、

『ゴルフクラブは、(真っ直ぐ飛んで当たり前)なんだ』

と考えてしまうはずです。

 

この(間違った思い込み)を持ったまま練習に取り組んでしまったら、多くの誤解を抱え込んでしまうことになります。

 

ゴルフクラブの構造は、シャフトが長く、ヘッドが重くなっています、更には、トゥーの方が最も重くなっています。

 

そのため、スイング中、グリップを真っ直ぐ動かしても、

クラブフェースは遅れて動いてしまい、(時間差)が生まれてしまいます。

 

その結果、

グリップに力を入れないで、真っ直ぐ飛ばそうとすると、

ボールに当たる直前では、フェースが大きく開いてしまうため、ボールは右に飛んでしまうことになります。

 

ゴルフクラブには(欠点)があり、素直に真っ直ぐ飛ばそうとしたら、右に飛んでしまう)欠陥があることを理解しておかなければならないのです。

 

『ゴルフクラブは真っ直ぐ飛んで当たり前』

と間違った思い込みをもって練習を続けてしまえば、

誤解が誤解を呼んでしまい、終わりのない迷路に入り込んでしまうこを知らなければなりません。

 

ゴルフの上達を急ぎたかったら、

右に飛んでしまうゴルフクラブで、

『どうやって真っ直ぐ飛ばせば良いのか?』

研究しなければならないのです。

 

ほとんどの女子プロがやっているように、

『右に飛ぶんだから、その分(左に飛ばす)ようにインサイドに振り抜けば、相殺されて、真っ直ぐ飛んでくれそう』

と考えるのが最善の方法のような気がします。

 

日本の場合は、未だに(インサイドアウト軌道)を提唱するプロゴルファーが存在しています。

(インサイドイン軌道)にチャレンジできなければ、世界では通用しないことをしっかり理解してもらいたいものです。

 

(間違った思込み)や(間違った理解)は、まだまだたくさん存在しています。

それらが、私たちのレッスンの効率を下げていることも事実です。

 

少なくとも、上記(3項目の誤解)を解消するだけで、上達効率を大幅に向上させてくれるはずです。

 

 

 

走ったり、飛んだり、障害物を避けたり、何かを捕まえたりすることが出来る限り、その方は、立派な運動神経を持っていらっしゃると断言できます。

 

そして、その運動神経が他人と比較して勝っているかどうかは、その人の、

自己肯定力の強弱

が大きく影響してしまいます。

 

ほぼ、同じ運動神経を持っていても、

(自己肯定力の強い人)(自己肯定が弱い人)では、自ずと結果に差が生まれることは、想像できると思います。

 

『自分は、ゴルフを上達させるために必要な(運動神経)を持ち合わせている』

単純に信じることが出来る人は、上達が早く、そう思えない人は遅くなってしまうのは当然のことと言えます。

 

勿論、ゴルフに関する(才能)と(ゴルフセンス)を天才的に持っている方もたまには存在することも事実です。

しかし、そのような人は、特別な存在と言い切て良さそうです。

 

(運動神経)に関して書いていますが、その理由は、

『ゴルフもスポーツであって、自分の運動神経を活発に発揮できるように頑張らなければならない』

ことを知ってもらいたいからです。

 

もっと具体的に解説すると、正しいゴルフスイングを作るためには、

必死になって、《インパクトゾーンを作る》

のではなく、

インパクトゾーンで《気軽に運動神経を発揮》できるように頑張る

ことが大切であることを知ってもらいたいのです。

 

どんなスポーツでも、上達するために一生懸命練習します。

練習の中で、悩んだり、考えたり、迷ったりしながら、修正を繰り返し、形を覚えるために反復練習を繰り返します。

 

そして、実際にその成果を発揮させる時は、

考え込んだり、迷ったりしないで

日ごろの練習成果を出せるように

(効率よく、身体を反応させる)

ことに専念します。

 

スポーツは、最も重要な瞬間に、

(自分の運動神経を発揮させ)

(身体を反応させる)

運動行為と言って良いのです。

 

この瞬間に、

迷いがあったり、

『何かを実行しなければならない』と自分を追い込んでしまったら、

(身体を効率良く反応させる)ことが出来なくなり、そのパフォーマンスは、一瞬のうちに阻害されてしまいます。

 

当然のごとく、

日ごろの練習成果を、最大限に発揮する

ことは出来なくなってしまいます。

 

ところが、日本のゴルフ界に目を向けると、

ほとんどのレッスン書、雑誌のアドバイス、あるいは、スクールレッスンの内容などを見聞きすると、この、

(運動神経を発揮する)

(身体を反応させる)

というスポーツで最も重要で、大切なこと軽視されていることが分かります。

 

むしろ、この最も重要な(スポーツ要素)を、阻害するようなアドバイスになっているのが分かります。

 

むしろ、

『身体の○○○を、このように動かさなければならない』

『〇〇〇を実行しなければならない』

『○○○を改善しなければならない』

『○○○をチェックしなければならない』

『○○○の実行は不可欠なスイング要素です』

 などなどと、ほとんどが、

『無理やり、何かを実行させる』

『型にはめこませる』

アドバイスになっています。

 

そんなアドバイスをまともに信じて、それを実行しようとしたら、

身体を素直に反応させることが不可能になり、本来、

自身が持っている、ポテンシャル

自分の筋力と運動神経

を殺すために努力していることになってしまうことは理解出来るのではないでしょうか。

 

ベンホーガンは、

『スイング中、意識して実行するのは、ダウンスイングの右腰の高さまでで、その後の(インパクトゾーン)は勝手に生まれるようにしなければならない』

 

レッドベターは、

『私のレッスン書で細々書いている内容は、コースに持ち込んではならない、日ごろの練習では実行できるように頑張るけど、コースでは本能(運動神経)に任せてスイングしなければならない』

 

サムスニードは、

『インパクトゾーンでの、グリッププの力加減は、生きた小鳥を優しく包み込む程度にするべきである』

つまり、

『インパクトゾーンでは、何もやってはいけない』

とアドバイスしてくれています。

 

三人のレジェンドは、

『インパクトゾーンは作るものではなく、運動神経を発揮させ、身体を反応させ、オートマチックに生まれるものでなければならない』

と重要で、貴重なアドバイスを提供してくれました。

 

やっぱり、良いスイングを、効率良くマスターしたいのであれば、私が過去に解説したように、

(スイングを作る練習)と、

(ボールを飛ばす練習)

と分けて練習すべきなのです。

 

(スイングフォームを作る練習)は、

正しい身体の動かし方を学習し、ボールを飛ばさないで、

スイングの(型)を覚える

ことだけに集中するべきなのです。

 

(型にはめる)練習なので、

自分の運動神経を無視して、レッスン書に忠実に、厳密、緻密に実行できるように頑張るべきです。

 

そして、この(フォーム作りの練習)を頑張っていれば、インパクトゾーンで、

自分の運動神経を発揮する

身体を反応させる

ことが難しいことが理解できれば大成功と言えます。

 

(ボールを飛ばす練習)では、

一生懸命覚えた(身体の動かし方)に拘らないで、

身体を、おおらかに、大雑把に動かして、インパクトゾーンで、

《勝手に身体が反応してくれる》

ように練習することが重要なのです。

 

 

 

世界の一流プロ日本のプロの皆さんの(スイングの違い)を研究していると沢山のヒントを提供してもらえます。

 

最近、最もインパクトのある気づきだったのは、

 

『世界の一流プロの皆さんのスイングは、

左腕を(外転)させたスイングの(円弧)

になっているのに、

ほとんどの日本のプロスイングは、左腕の動きを無視した、

(内転)させたスイング(円弧)になっている』

ということでした。

 

一歩譲って、最近の日本の若いプロの皆さんは、

(内転気味)の(円弧)

と言った方が良いかもしれません。

 

自分のスイング改造作業の中で発見し、その気づきを基にして観察した結果です。
 

自分のスイング改造の練習の中で、

『飛距離にムラが生まれる』

ことに気づけていたのですが、その原因を把握できない日が続いていました。

 

ベン・ホーガン、レッドベター、両レジェンド(スイング理論)の大半を実行しているはずなのに、なかなか解決出来ませんでした。

 

ある時、アドレス時に、

従来より(グリップの位置)を左側にずらし、その結果(ややオープン気味)のポスチャーにして、(ヒッティングポイントを前に作って)練習してみました。

 

その結果は、今までより、

(左手の甲の外転)がスムーズになり、身体の動きに(切れ)が生まれ、ボールの勢いが安定してくれたのでした。

 

そして、何日かかけて研究を続ける中で、

ベン・ホーガンがアドバイスしている、

『インパクトゾーンでは、左手の甲を(外転)させなければならない』

という重要なアドバイスを実行しているつもりだったのに、

 

『他のスイング要素に気を取られると、そのアドバイスが甘くなってしまい、その結果(外転)よりも(内転)気味になってしまう』

ことに気づくことが出来たのでした。

 

この(内転)が強くなった時に、(ショットのムラ)が生まれることに気づくことが出来ました。

 

ここに気づき、やっと、

インパクトゾーンで、(外転)を最優先することで(ショットのムラ)を減らせるようになってきました。

 

この経験を基に、

日本のプロの皆さんと、世界の一流プロのスイングを、

スインの(円弧)を、(外転)と(内転)の違い

からチェックしてみたら、前述した分析結果が発見でたのでした。

 

インパクトゾーンで、

(左手の甲)(左腕)を外転させる

ためには、

 

ベン・ホーガンのアドバイスの通り、

『右手が左手を牛耳らないように留意し、左手の甲でボールを捕まえるようにする』

ことは絶対不可欠(スイング要素)に間違いありません。

 

また、

(ボールを叩くのではなく、通過させるだけで飛ばす)

(インサイドに振り抜く)

(ダウンブロー気味に振り抜く)

(ダウンスイングより、フォローを大きめにする)

(インパクトゾーン直前まで、右肩を下げない)

などの(スイング要素)が実行できるようにしなければなりません。

 

これらの(スイング要素)を守って、確実に、

(外転)のスイング円弧

が実行できた時、(ビックリするようなショット)(安定したショット)(再現性の高いスイング)が生まれてくれるようになります。

 

左腕と左手の甲の外転を活用した、

(外転)させた(円弧)のスイング

左手の甲、左腕の活用を無視した、

(内転)させた(円弧)のスイング

では、スイング効率が全く違ってしまうのです。

 

その人のポテンシャルによって違ってしまうと思いますが、私の場合で、ドライバーで20ヤード前後、アイアンでワンクラブ前後の違いを感じています。

 

今、私は、

日本のプロゴルファーの皆さん、関係者の皆さんが、

『何故、(外転の円弧)と(内転の円弧)の概念に興味関心を示さないのだろう』

と強烈な疑問が生まれ始めています。

 

 

5月末の(全英の道 ミズノオープン)の結果は、日本のプロゴルファー、ゴルフ業界にとって、最悪、最低の結果になってしまいました。

 

この、全英オープンへの参加資格を競うトーナメントでは、

日本のツアープロは、ベスト5の中に一人も入ることが出来ませんでした。

 

日本のトッププロの皆さんは、

世界では一流と言えない、もっと厳しく査定すれば、世界の二流プロの皆さん全員負けてしまったのです。

 

この事実は、日本のツアープロの皆さんの実力は、

『世界では、二流、三流プロのレベル』

『日本の男子プロのスイングスキルでは世界に通用しない』

ということを如実に証明していると言えそうです。

 

この事実を見せつけられた、日本のゴルフファンの皆さんは、

『日本の男子ゴルフツアーに興味を持てるでしょうか?』

『高い料金を払ってツアー会場に足を運ぶ気持ちになれるでしょうか?』

『スケジュールが厳しくても、無理してでもテレビで視聴したい気持ちになってくれるでしょうか?』

 

私には、日本のゴルフファンが、このような事実を何度となく見せつけられることで、

『日本の男子プロツアーに対するの関心がどんどん薄れてしまう』

のは当然の結果だと言い切ることが出来ます。

 

昨今の現状は、その傾向がどんどん強くなり、

男子ゴルフツアーの沈滞

が加速度的に進行し続けているような気がします。

 

そして、最も問題なのは、

『現在のツアー機構の執行部の皆さんが、この課題を解決するパワーを持っていない』こと、

 

それ故、

現在の男子ツアーには、この厳しい現状に対する

(解決の具体策)が存在していない

ということなのです。

 

現在のツアー機構の運営を観察していると、

なれ合いで決まった役員の皆さん

ゴルフでしか結果を出したことのない役員の皆さん

自己保身中心に力を出そうと頑張っている役員の皆さん

たちが、無策のままあがいているようにしか見えません。

 

現在の執行部になってから、どんどん悪化しているようにしか見えません。

 

そしてこのなれ合い執行部の皆さんが、

決定的な解決策

を発見できていないために、

(近未来に対する希望)

が全く感じることが出来なくなっています。

 

狭い(ゴルフ村)の中で、ゴルフ中心の能力しか持っていない人たちが、その自分たちの経験値だけで(解決策)を生み出そうとしても、自ずと限界があります。

 

自分たちが犠牲になっても、自分たちに都合が悪いことが増えても、外部の人材に目を向けて、

外部の優秀な人材を招聘し、

断固改革を実行する

そんな気概を持てる執行部にしなければ、希望が生まれそうもありません。

 

なれ合いの、現在の(ゴルフ村)執行部が改革できるとすれば、

第二、第三の松山英樹プロを(複数生み出す戦略の作成)くらいかもしれません。

 

これが実行できれば、

男子ツアーの活性化

に大きく貢献してくれるのは間違いありません。

 

そして、そのためには、

日本の(男子ツアープロ)のゴルフスキルの現状は、ミズノオープンが証明してくれているように、

二流、三流レベルである

ことを、素直に認めることが重要なのです。

 

それが出来るのであれば、未来のある若手ゴルファーにとって、

自分たちが、これまで流布してきた(各種アドバイス)が、必ずしも役に立っていないこと、

場合によっては、マイナスに作用していることを理解してもらい、

 

早急に、

世界に通じるゴルフ理論を学習し

アマチュアゴルファーへの

レッスン内容の見直し

レッスンカリキュラムの改革

に取り組んでほしいのです。

 

世界に通じるスイングにするためには、

(絶対にやらなければならないこと)

(絶対にやってはならないこと)

がいくつか存在します。

 

日本のゴルフスキルの遅れは、このことが、

『単純に整理できていない』

ことが原因だと言っても良いかもしれません。

 

まずは、その重要な(スイング要素)を、単純、正確に把握して、それがしっかり反映された、結果が生まれ易い、

(スイング理論の確立)

(レッスンカリキュラムの整備)

に取り組んでいただきたい。

 

 

20代前半で始めてから、今年で50年強の年月を、ゴルフに支えられながら、楽しく生き続けてきました。

 

今年、齢75歳を迎える私の人生は、まさに、

《ゴルフに支えられた人生》

と言い切って良さそうです。

 

その私のゴルフ人生を振り返り、最も悔しく思われることが、

『世界の一流プロゴルファーに頼られた、日本のゴルフインストラクターが一人もいない』

ということなのです。

 

『日本の○○プロを育てました』『日本の賞金王に育てました』『世界のレジェンド〇〇〇さんのところに行って、彼の(ゴルフ理論)を勉強させてもらいました』

という(自分の経歴)だけをアピールすることはあっても、そのノウハウをさらに進化させ、

その実績を、世界にアピールできたインストラクターは、一人も存在していません。

 

厳密にその内容を研究してみると、

オウム返しのように、教わったことをそのまま言葉にしているだけで、

『その(本質)を、本当に理解出来ているのだろうか?』

という疑問が生まれてしまう方がほとんどです。

 

もし、その本質が理解できて、さらに工夫が出来ているのであれば、世界の一流プロゴルファーの、一人二人は教わりに来日していてもおかしくないはずです。

 

残念ながら、日本の現状は、

《日本でしか通用しないインストラクターしか存在していない》

したがって、

「日本のゴルフは、世界に通用しない」

という評価しか出来ないようです。

 

この、(世界の一流プロに影響を与えることが出来るインストラクターが存在していない)ことが、

(日本の、ゴルフ理論の進化の遅れ)

(日本の、ゴルフスキルの時代遅れ)

(日本の、レッスンシステムの陳腐化)

を作り出す原因になっていることに気づいてほしいのです。

 

日本には、ノーベル賞を受賞した科学者が沢山います。

遅れてスタートしたのに世界ナンバーワンまで登りつめたメーカーが沢山存在します。

他のスポーツでも、スタートの後れを解消し、金メダルを取ることが出来た種目が沢山あります。

 

日本の、優秀で、勤勉な国民は、多くのステージで、世界に影響を与えることが出来る人材を輩出しています。

 

にもかかわらず、日本のゴルフ界は、

『それと同等の実績を創れていない』

コンスタントに世界に通じる人材を生み出す環境整備が出来ていない』

と言わざるを得ません。

 

そして、そうなってしまう一番の原因は、

日本のプロゴルフ界のリーダーの力不足にもあるとは思いますが、最も責任が重いのは、

インストラクターの勉強不足

と断言して良さそうです。

 

競技で競い合っているゴルファーが、

スイング研究に没頭したら

迷いや、不安が生まれてしまい、平常心でスイング出来なくなってしまうのは当たり前です。

 

したがって、試合で結果を出したかったら、

安心してスイングできるように

『必要なこと以外は悩まないようにする』

ことが要求されます。

 

(世界に通じるスイングスイング理論)を徹底的に研究しようとしたら、競技で実績を出すことを諦め、

インストラクターの仕事に専念

することが要求されるのです。

 

日本のゴルフ界では、

現役を退いたプロゴルファー、あるいは、ツアープロを諦めた若い研修生が、

「全く違った(スイングの骨組み)にモデルチェンジできた」

あるいは一歩譲って

「マイナーチェンジできた」

そんな事例を見聞きしたことがありません。

 

老いたツアープロのスイングをテレビなどで拝見すると、ほとんどの皆さんが、一見しただけで、誰のスイングなのか分ってしまう、

進歩の無いスイング

をしているのが分かります。

 

これらの現象は、日本のプロゴルファーの、

努力不足

を明確に証明してくれています。

 

突然変異のように、奇跡的に、

世界に通じるスイングになっている、松山英樹プロが出現し、

もう一工夫で、第二の松山英樹プロになれそうな数人の若手プロが台頭し始めています。

 

日本のゴルフ界に、

世界標準スイングの(本質)

を見抜いたインストラクターが出現してくれ、

若手プロに(正しいアドバイス)

が出来るようになってくれれば、

第二、第三の松山英樹プロが誕生してくれ、男子プロツアーの活性化が促進されるはずです。