ここ1~2年の、松山英樹プロのスイングを観察していて、
(フィニッシュでのスイングの崩れ)
(上体が勝ち過ぎたスイングバランス)
が多くなっていることが気になっていました。
何故そうなっているのか、疑問に感じていたのですが、松山プロのインタビュー番組をテレビで視聴して、私なりに理解することができました。
彼は、インタビューの中で、
『良いドローボールを出せるように頑張っています』と話していました。
それで納得することが出来たのですが、このチャレンジは、
(大きな危険が伴う)
ことを理解できていないような気がしてなりません。
現代のゴルフクラブ、特にドライバーは、
(慣性モーメントが大きくなっている)
ために、
(曲がりが少なくなる)ように作られています。
(正しいスイングの骨組み)になっていれば、
ゴルフクラブには、
(開いて当たってしまう)という欠点
があるのですから、ミスショットの大半は、
(目標よりも右方向に飛んでしまう)
ようになります。
テレビなどで観戦していると、継続して、世界で活躍している一流プロの場合、ミスショットの大半が、
(右方向に飛んでいる)
ことに気づけるはずです。
このことが理解できていれば、
正しいスイングの骨組みのゴルファーが、慣性モーメントが強い、現代のゴルフクラブを使用してスイングすれば、
(フェードボールは簡単に飛ばせる)
ようになるのですが、
クラブの(開いて当たってしまう)という特性に逆らって、
ドローボールを飛ばすことは、
(超難しい作業)ということに気づけるはずです。
では、最新のクラブをを使用してドローボールを飛ばせるようになるためにはどうすれば良いのでしょうか。
ドローボールを飛ばすためには、
ご自分の意に反して、
(左に飛んでしまったショット)(チーピンショット)が出てしまった原因を理解することが早道です。
あるいは、
日本のトーナメントで優勝争いをしている、最終日のバックナイン、特に上がり3ホールで、多くのプロの皆さんが、意に反して
(フック系のボールになったり)
(左に引っ掛けるスイング)
をしてしまうことを分析すれば理解が促進されます。
この原因の大半は、
(ボールを強く叩いた時)
(フェースを、丁寧にボールに当てようとした時)に生まれていることが分かるはずです。
現代のゴルフクラブで、ドローボールを飛ばすためには、
これまでこのブログで解説してきた、(正しいスイングの骨組み)を忘れて、やってはいけない、
(右手を使って、ボールを叩く)動作を入れて、
(無理やりフェースを閉じる)ようにしないとダメなのです。
右手を使って(叩く)のですから、
(微妙なコントロール)は諦めなければならないのです。
私が拝見している限りでは、松山英樹プロは、
(正しいスイングの骨組み)をキープしたまま、ドローボールを作ろうとしているように見えます。
ドローボールも、得意のフェードボールと同じように、
『正確にコントロールしよう』
としているように見えます。
出来ないことをやろうとしているから、
(スイングバランスを崩してしまうスイング)
(下半身の動きより、上体が勝ってしまうスイング)になってしまっているような気がするのです。
そして、この無理なチャレンジが、
普通のスイングにも(悪影響を生み出している)
ように見えるのです。
更には、このように、
(無理をしなければならないスイング)を長時間練習することが、
(首)や(手首)に負担をかけてしまい、
故障の原因になっているような気がしてならないのです。