令和七年六月十一日~十三日
四月から自坊での四度加行に入っておりますが、阿闍梨・教師の資格を得るためには本山で必ず受けておかなければならない「受戒入壇」という修行があるため、兄弟子と共に高野山へ行って参りました。
本来は山内で所縁の宿坊に宿泊するのが望ましいのですが、費用を軽減させるために師僧がリーズナブルな宿を手配して下さいました。
玉川旅館さんは素泊まりで一泊7700円、高野山内では最安のお宿です。
宿から修行道場まで徒歩で約30分。
初日は大雨でとても写真を撮れる状況ではなかったので、道中の様子は最終日に撮影してみました。
熊谷寺と恵光院の間に、修行道場へ続く道があります。
最終日はお天気に恵まれましたが、初日と二日目は山道に大量の水が流れて川のようになっておりました。。
高野山では昔から、重要な行事がある時は明神さまが雨を降らせて山を浄化して下さるそうです。
お遍路や山登りに慣れておられない方にとっては、少し険しい箇所もありました。
道中に奥之院へと続く分岐点があります。
弥勒菩薩様がお祀りされているお堂のある所が最高地点で、ここから先は下り道です。
修行道場までは一つの山を越える事になります。
末弟子の私は一番後ろを歩かせていただきます。
この橋を渡れば、あと少しで到着です。
真別処円通律寺は拝観不可ですが、一年に一回、花まつりの日に特別公開されるそうです。
境内は写真撮影やSNSでの公開等が一切禁じられているため、道中の記録はここまでです。
修行の内容も詳しくはお話しする事は出来ませんが、初日で膝の皮が擦りむけ、二日目、三日目は全身が筋肉痛で歩くのも辛い状態になり、痛み止めを飲みながらなんとか乗り切らなければならないほどの厳しいものでした。
受戒入壇という修行は高野山真言宗独自のもので、同じ真言宗でも他派ではこの習わしはないそうです。
最後に、高野山でいただいたグルメをご紹介させていただきます。
天風てらすさんの「ベジカレー」
大豆ミートと高野豆腐、野菜のみの精進カレーで修行僧も安心していただけます。
大変美味でございました^^
デザートはアプリコットのケーキ。
修行の後にいただく甘い物はまた格別でした。
今回の修行は体力的に乗り切れるか心配でしたが、兄弟子と共に無魔成満させていただき、一歩前進する事が出来ました。
無事にお導き下さったお大師様、仏様へ感謝申し上げます。
ご覧いただきありがとうございました。
合掌














