令和七年六月五日


ふと気が付けば、約2カ月ぶりの記事となってしまいました。

ここのところプライベートなお休みは無しという怒涛の日々を過ごしておりましたが、変わらず元気に頑張っております。


久々にゆっくりと時間が出来たので、先日は那智山までの長〜いドライブ巡礼の旅を楽しんできました。

紀勢自動車道経由で車をぶっ飛ばし、約4時間で西国第一番「青岸渡寺」に到着。



すっかり初夏らしくなったので、階段を登ると汗だくです💦



道中にある観音堂は扉が閉じられていたので、外から参拝しました。



いつの間にやら錠前が取り付けられていて、扉が開けられないようになっています。

前回お参りした時までは堂内へ入れたのですが、セキュリティが強化されてしまったようで残念です。



山門前に到着。

雲一つない快晴のお天気に恵まれ、ありがたい限りです^^



本堂前のベンチに腰かけて、息を整えてからお参りさせていただきます。



青岸渡寺のお参りで満願を迎えたので、先達申請書に確認の印をいただきました。

いろいろとシークレットですが、僧名だけこっそり公開させていただきます。笑



三重塔の工事は完了したようで、久々に那智の滝とのツーショット写真が撮れました。



帰りも長時間のドライブになるので、近くの日帰り温泉に立ち寄る事に。



源泉かけ流しで、浴室内には硫黄の香りが漂っていて、実に良いお湯でした。

たった500円で楽しめるなんて、コスパ最強です。



帰りは山間部では高速道路を使わず、信号の少ない下道を走ってみました。

道中にトイレ休憩出来るスポットも多いので助かります。



下道を走っていると多気町に入り、導かれるかのように「丹生大師」へ到着。



丹生大師は西国薬師巡礼以来、約4年ぶりのお参りです。



山門前に道標があった事に今回初めて気付きました。



「いせさんろうみち」

右へ進めばお伊勢さん



「よしのかふやみち」

左へ進めば吉野〜高野山へ



山門で一礼し、参道を進みます。



一直線に続く砂利の参道。



右手には、旧仁王門の上に在った鯱瓦が展示されています。

長年多くの参拝者をお迎えしてきた鯱瓦です。



参道右手の池のほとりには弁天堂があります。



今回は時間に余裕があるので、境内にあるお堂を全てお参りさせていただきます。

まずは閻魔堂から。

「おん えんまや そわか」



続いて、不動堂へ。

「のうまく さんまんだ ばざらだん せんだん まかろしゃだ そわたや うんたらた かんまん」



本堂と、西国薬師霊場の札所である薬師堂。



ご本尊は十一面観音様。

「おん まか きゃろにきゃ そわか」

伊勢西国三十三所、三重四国八十八ヶ所の札所になっているようです。



お薬師様へご挨拶

「おん ころころ せんだり まとうぎ そわか」

バスツアーで訪れた時は、お堂の中へ入らせていただいたのを思い出します。


あの頃はヘルニアの後遺症で座る事が困難でしたが、巡礼を重ねるうちにすっかり良くなって、今では修行での長時間の正座も難なくこなせるようになりました。



気を引き締めて、お大師様へご挨拶に参ります。



そう言えば、初めてお参りした時は土砂降りの豪雨だったのが、お寺に着いた途端にぴったりと止んだ事を思い出しました。

今回は快晴のお天気に恵まれて、お大師様のご加護をしみじみと感じます。



「南無大師遍照金剛」

堂内には、お大師様が御年42歳の時、池に写るご自身の姿を刻まれた自作像がお祀りされています。

ご開帳される事があれば、ぜひ一度は拝ませていただきたいものです。



大師堂の右手には、四国八十八ヶ所のお砂踏み霊場があります。



そして左手には文殊堂。



本尊は文殊菩薩様、脇佛に普賢菩薩様がお祀りされていました。



参道から大師堂へと続く回廊は、江戸時代のお殿様や、時のお偉方がお大師様を参拝される時に雨風を凌ぎ敵から身を守るために作られたそうです。



2017年の台風21号で倒壊してしまいましたが、その後再び再建されています。

未熟者の修行僧ですが、恐れ多くも通らせていただきました。



最後に、お大師様がご自身の尊像を刻まれた、姿見の池へお参りさせていただきます。



「南無大師遍照金剛」



往復で8時間のドライブは少し疲れましたが、久々にゆっくりとお参りが出来て、大変ありがたい一日となりました。


無事にお導き下さったお大師様、仏様へ感謝申し上げます。


最後までご覧いただきありがとうございました。


合掌