6月7日の投稿で二軸走法ついて触れました。

 

 

 

そもそも二軸走法の定義は何でしょうか?

 

 

 

Googleで二軸走法で検索をすると、横原和真さんのこの記事が最初に出てきます。二軸走法についてこのように説明されています

 

『二軸走法とは、その名の通り真ん中ではなく身体の両サイドに軸がある動きです。右肩・右腕・右脚、あるいは左肩・左腕・左脚のように左右の軸が入れ替わりながら動きます。

二軸走法の基本は、「脚を落とし込んだところに、自分の身体が乗ってくる」ということです。』

 

一軸走法について要約するとこのようになります。

 

『「身体の中心に軸を置く走り方」です。真ん中に軸を置くと、その軸を中心に身体を動かすことで"ひねり"の動作が発生します。』

 

 

 

為末大学について以前投稿しましたが、学長の為末大さんが動画で二軸走法について取り上げています。

 

 

 

この動画の中で為末さんは一軸走法と二軸走法の違いについて、左右の肩(上半身)、左右の腰(下半身)の4点で説明しています。

 

要約すると、一軸走法は着地の瞬間に腰が固定されることで体の中心に軸が作られ、上半身がねじられることなり、二軸走法は着地の瞬間に同じ側の骨盤で支え、さらに同じ側の肩が前方へ出ていくということになります。

 

腰と肩をねじるのが一軸走法、腰と肩が同時に方が出るのが二軸走法ということになります。この考えは、横原和真さん、為末大さんに共通していると思います。

 

 

 

私自身が二軸動作に興味を持つようになったのはこの本を読んでからです。図書館でたまたま目に入り、読んで興味を持ち自身でも購入しました。

 

その後、この本の著者の一人である木寺英史さんがセミナーを開いていることを知り、何度か参加をして考え方を深めることができました。

 

本の題名にある 『常足』 という言葉を聞いたことのない方は多いと思います。本来は馬の歩き方の名称になります。

 

 

 

二軸動作の考え方を剣道だけではなく、ワオーキングを含めいろいろなスポーツに応用できるということで活動を始められたと思います。

 

 

 

木寺さんの考えではウォーキング、ランニングに共通しますが、膝と股関節を屈曲させ、さらに力を抜くことが重要になります。この考えをもとに仮説を立て、自身のランニングの中で検証を始めたのが、フォーム改造のきっかけとなりました。

 

ところで、二軸の軸の意味は何でしょうか。軸の意味は一般的には次のようになります。

 

1 車の心棒。回転の中心となる棒。「機軸・車軸」

2 中心や基準となる直線。「地軸・結晶軸・座標軸・対称軸」

3 物事の中心。大切なところ。「基軸・枢軸・中軸」

 

二軸走法に当てはめた場合にはどうなるでしょうか? この定義からすると、単純に左右に足に体重を乗せる変えるだけでは軸を作ったとは言えないと思います。軸というのであれば、軸を中心にした動きがなければいけません。私自身の二軸走法についての考えを、先の1から3に当てはめてみました。

 

1 車の心棒。回転の中心となる棒。「機軸・車軸」

  着地後に足裏で地面を支え、遊脚(反対脚)を外旋させながら前方に振り出す

  着地脚を軸に、遊脚を外側に回転させながら前方に振り出す

 

2 中心や基準となる直線。「地軸・結晶軸・座標軸・対称軸」

  着地後に力を抜くことで、足から頭までが一つの棒のように全体を支える

  

3 物事の中心。大切なところ。「基軸・枢軸・中軸」

  着地後に力を抜くことで、体重を足裏に乗せ、体全体を支える

 

非常に抽象的でわかりにくいと思いますが、二軸走法については単純な動きではないということです。ポイントとなるのは、着地後に足裏に体重をしっかり乗せること、そのためには着地後に力を抜くことです。この動きにより、前進する力が無理なく生み出せると思っています。

 

具体的な動きの説明が必要ですが、これからの課題として取り組んでいきたいと思います