↑は近所の中華レストランの格安ランチメニューです。ドリンク→前菜→メイン→デザート付で8€(1300円)はスペイン外食にしてははお手軽な値段。しかも中華の場合は量が多く、残りをお持ち帰りにしてもらいます。1日2食カバーできそう。🤣


しかしながら、中国人の友人は美味しくないと不評。たぶんスペイン人の味に合わせているからでしょう。私は逆に中国現地の香辛料を使う中華が苦手な人です😱。スペイン人が日本の出汁や汁物が苦手な感覚と一緒ですね。


食べ物の好みも人それぞれですね。😉😉😉



さて本日はギターの先生と研究中のセヒージャ(ギターのカポ)に頼らずアコンパニャール(カンテさんの音に合わせる)方法に関して勉強しています。


一般的にフラメンコのカンテ(歌)を勉強している人は自分のトーノ(音階レベル)を知っているべきなんですが、何となくカラオケ感覚で楽しんでいる場合は知らない人達もたくさん存在します。


そこで、「プロのギターリストさんはその人の歌を聞いて音階レベルを調整できる技術が必要なんです」


私も勉強中で、音階のカテゴリー表を纏めている段階ですが、音階調整にもある一定のパターンがあり、それが掴めたら、更に自由に弾けるようになるんです。

先生:

「僕のクラスにはさあ、パコ・デ・ルシアと全く同じ様に弾きたいと言う生徒もやってくるよ。」

「個人的には意味がないと思うんだよね。」

「それがしたいなら、YouTubeで弾き方を教えてくれている人達だらけだよ。クラスに来る必要ないよね。」

「僕が10歳の時、先生に習い始めた時はビデオなんかなかったよ。(撮らせて貰えなかった)だから、カセットテープに録画した音を聴いて練習していたんだ。」

「でもさ沢山教材が増えるだけで、どうやって使うか全く分からなかったよ。」

「パコ・デ・ルシアがしている演奏技術や感覚を手に入れようとするのにどれだけ時間がかかるか分かるかい?」

「ギターの難しい技術を一つ習得する為に毎日最低1時間練習しても最低2年以上かかるよ。」

「でもさ、難しい技術をストレス溜めて学ばなくてもアコンパニャールは可能だよ。」

「前に働いていたフラメンコ学校でもそうだけど、有名なギターリストって自分が弾いている事をそのまま教えているだけなんだ。」

「かわいそうに何も知らない生徒は難しい事を教えられ続けて、結局その使い道が分からないんだ。」

「ギターだけではないですよ。同じ事がバイレ(踊りのクラス)にも言えます。」

「ほとんどの学校では振付を大量に教え続けていますが、音楽性に関する教授法がないように思います。」

「例えばエスコビージャ(踊り手の足技メインのパート)に関しては、どの様にエスコビージャを生み出すのか?を教えてくれる先生に遭遇した事がありません。」

「もしかしたら、生徒の殆どはクラスで教えられた雛形(テンプレート)をリピートしているだけ。」

「でも、エスコビージャの音楽がどの様に機能するのか分かれば、皆がそれぞれ自由にエスコビージャを生み出せる。つまり自由度が更に高まると思うんです。

「でもそれをしないから、振付だけ増え続けて結局使い方が分からず終了するパターンだらけです。」

先生
「音楽的な機能はギターの勉強をしないと分からない事が多いよね。」

「でも、本来は皆が自由に表現できるような教授法を考えるべきだよね。」

皆がアーティスト(スター)にはなりたいけど、他人へ教える方法に力を入れないのさ。

「ある意味オタクな私は、結局自分で試行錯誤して自分の音楽的な知識の無知さを知る結果になりました。」

有名なバイラオーラと全く同じパソ(ステップ)ができるようになる必要はないんです。

「音楽が理解できれば、最低限の技術で遊ぶ自由感覚が身につきやすい。自由に表現したいんです。

「音楽も言語を学ぶのと一緒で、誰でも小さなころから学べるものです。でも、時間がかかるプロセスですね。」

先生
「人は僕が耳が良いと言う。でもね間違っていると思うよ。」

「20年以上ギターと伴に沢山の音楽を聴いて学んできたんだ。ほぼ毎日音楽を聴いているんだ。だからだよ。」

「つまり、毎日習慣的に練習すれば誰でも学べるものさ。もちろん身体能力の違いはあるかもしれないが、僕はフラメンコの音楽は皆が学べるものだと思うね。」

「色々話したが、僕が言いたいのは教授法が間違っていると言う事だよ。プロの人達は既に知っている大事な基礎/ポイントを生徒に教えず、自分がしている難しい技術の教材を大量に教えている。」

「同じ技術がない生徒に、自分のコピーを教えつづけてどうするんだろうか?」