↑は彼がお気に入りの実家近くのケバブやさんで買えるミックス(豚肉と牛肉)ミートのご飯と野菜付セットです。これで6€(800円)くらい。※食べきれず、タッパを貰い次の日も食べましたよ。
さて、今回はギターの先生からのコメントを紹介します。
先生:「長年教えてきた経験から、興味深い事実があるよ。」
私:「何ですか?」
先生:「7年近くある(名前は言えないが)業界では素晴らしいギターリストに習ってきた生徒達もうちに沢山来たよ。」
「もちろん、その生徒達はうちの学校の誰よりも上手に弾くんだ。」
「でもアコンパニャール(寄り添い)が全くできていないんだ。」
「極端な話、うちで初級レベルで簡単な奏法で学んでいる生徒達の方がずっとアコンパニャールできているよ。」
「つまり、技術レベルを上げるために家でずっと練習してきた結果、上手く弾く事はできる。」
「でもフラメンコで1番大切なアコンパニャールができていないんだ。」
もちろん、バイレもそうだが基本的なテクニカ(技術)はモクモクと1人で勉強するんだろう。
しかしながら、カンテ(歌)を聴いてアコンパニャールできる事、バイレを見ながらアコンパニャールできる事はフラメンコで非常に大事な要素なんだ。
「タブラオのプロフェッショナルの中でセビージャナス(庶民が楽しむ、1番アコンパニャールする曲)も弾けない人達も存在するんだよ。」
私: (頭の中)
「なるほど、フラメンコを上手く弾く勉強はしているがコミュニケーションを取る事をその生徒さん達は7年以上学んでこなかった。」
「他人の音楽を聴いて合わせる事を学んで来なかったんだ。」
もちろん、各自学びたい目標が違うから、それが悪いとか良いとかはない。でも、本質的な話に戻るが
「フラメンコを学ぶ醍醐味」をその方法で経験する事はできないんだ。
先生:
「僕は小さな頃から友達と遊びながら弾いて自然に学んできたんだ。」
「自分一人で練習した期間?そんなに長くないよ」
「上手に弾けても弾けなくても、長年アコンパニャールしてきたんだ。」
私:(頭の中)
「そっか、もしかしたらタブラオ(即興)環境があまりにも少ない業界状況故に、音楽的要素(カンテやギター)への勉強量も減り、結局固定された音楽のみで踊る環境がほとんどだ。それが原因の1つかもしれない。」
「そして、音楽的な勉強量も追いついてない中、難しい技術でバイレをする/させられる環境。即興フラメンコなんて、やたらと難しい目標になり、自然なコミュニケーションが成り立つわけないよな。」
「それなら、簡単な技術だけで挑戦できるタブラオクラスと通常クラスを並行してとりいれた方が、フラメンコの醍醐味と業界的な需要のバランスが取れる。」