さてフラメンコだけではなく、クラシックバレエやヒップホップ/ジャズダンスと違うジャンルを経験してきて思う事がある。

それぞれの分野の中で定義づけられる、「美しさ」が違う。

半年間のみクラシックバレエのクラスをこちらスペインで受講してみた。実は4歳から10歳くらいまでバレエを習っていた歴史がある。

しかしながら、どうしてもフラメンコのマノ(手の使い方/動かし方)が残ってしまうようだ。それ故にクラシックバレエの中で認められている、「きれいな手の使い方」ができていない。

つまり、お互いに踊りではあるが「美しさの定義づけ」が違う。

(写真は初めてセビージャでライブをした時)

でも、面白いことにフラメンコ💃の中でも「美しさの定義づけ」が変わる。

例えば、セビージャのプロ達は特にEscuela Sevillana(エスクエラ・セビージャナ)と呼ばれる、所謂セビージャの学校で昔から伝えられてきた、「フラメンコの美しい動きの定義」が教え込まれている。


でもそれは、あくまでセビージャ中でのお話し。

同じアンダルシア州内でもヘレスやグラナダなど地域が変われば動き方も変わる。マドリードで習うフラメンコ💃の動きも違う。

つまり、「同じフラメンコアーティストでも、美しさの定義が人により違う」

例えば最近習っているチョニー先生は90%エスクエラ・セビージャナ式を推進している。



しかしながらグラナダから来たモネタ先生は、身体の使い方がグラナダ式で、良くグラナダのバイラオーラに頻繁に身受けられる動きを取り入れている。


また、ヒップホップやジャズダンスなど新しいジャンルの踊りを好まない人達もいるが、それは「ヒップホップやジャズダンスの美しさ」の定義がその人の中にまだ存在してないからだ。

私が知っていりるジャズダンスの美しさはクラシックバレエが基礎になってはいるが、バレエより開放的な表現が可能な踊りである事。

またヒップホップの場合はスピードが早い音の空間を細かく難しい動きの技術で、「いかに容易に軽やかに表現する」点が私は美しいと思っています。

でも上記でも話したように、「本人の中で美しさの定義がそれぞれ違う。」