タイヤはレーステックK3、メッツェラーレーシングタイヤの公道版だ。
ライダーは3月15日に開催されるアジア・モータスポーツカップ・2時間耐久に補欠の補欠として、中本レーシングのオーサム氏から強制的な依頼を受け、エントリーする。
「オーサム氏の依頼とあらばやむをえない、本来なら体重で他ライダーには20kgほどの重量ハンデを設けてほしいところだが、同じカワサキライダーのクマッチローも参戦するし、彼らから2秒以上のタイム差を少しでも短縮するため事前練習を3回ほど行いたい」
強風に見舞われた桶川サーキットで、ヒートテックを装備し、Yシャツを着込んだレザースーツで走行に挑む。
事前情報でSSキラーズやピン耐で優勝したn-4選手が同日に練習走行を行うのも報告されていた。
勤務明けのたび、3日ほどかけて少しずつ交換されたカウル・・2015年もホワイトにカワサキのロゴだ。

今期初めてサーキット走行用の装備を施された10R。

「今期の10Rは2014年型からタイヤがピレリ製からメッツェラー・レーステックに変更されたのに加えて、Fサスに大きな変更を行いました、より初期荷重を下げることにより、コーナリング時の旋回性を上げています」とMF陣営エンジニア。
SSキラーズやピン耐で優勝したn-4選手が試乗。



n-4選手がわずか5分程度で叩きだした46秒台はこのマシンの高いポテンシャルを物語っている。

対してMF陣営のライダーが出したベストタイムは51秒86。

「明日の公式練習では小排気量にもかかわらず、ヒロンゾもクマッチローもバウニスタもみんな49秒台には入れてくるだろう、あと2回の練習でせめて1000ccで50秒台に入れる意気込みで居たい、ヒロンゾ選手のブログに文章を合わせるのはタイヘンだ」
「3月15日に向けて、有給休暇を申請する」とMF陣営は意気込みを覗かせた。