世界にも例をみない特異な感染の実態が、なぜ、日本にのみ生じたのか ≪続きを読む≫
11月21日(土) 15:00:ALL REVIEWS
『エイズ犯罪 血友病患者の悲劇』(中央公論社) 著者:櫻井 よしこ
◆千人超す被害、実証的に追及
エイズウィルスに汚染された血液がアメリカから輸入され、日本の血友病患者のじつに四割強、一千八百人が罹病した。
……
その責任を追及する患者らは長引く裁判の間につぎつぎと倒れていく。切ない話である。世界にも例をみない特異な感染の実態が、なぜ、日本にのみ生じたのだろう?
役人の無責任な意思決定の実情が明らかにされる法廷のこんなシーン。汚れた血液製剤を廃棄せずに使用すれば感染者が出るのは当然ではないかとの問いに、役人は「何人か出るかもしれないと思っていた」と、ぬけぬけと答える。
日本での加熱製剤の認可がアメリカより二年四カ月も遅れたのは製薬会社の都合に合わせたからで、そのため感染しなくてよいはずの多くの患者を感染させたのだ。
……
加熱製剤の治験の開始時期を遅らせたのは厚生省のエイズ研究班の班長だった安部英・帝京大学副学長である。
……
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あぁ、医大は製薬会社から研究費をもらっているから……。
政治家も賄賂をもらっているから……。
人の命より、それぞれの“都合”が優先された結果、起こなくてもいいはずの悲劇を生んでしまったのに。
過去の教訓を活かさないとしたら、日本は怖い……。
どこへ向かうのだろう。
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