「怒り」の制御は難しい 感情を管理できない社長に会社経営は向いてない!(大関暁夫) ≪続きを読む≫
9月15日(土) 9:00 提供:J-CAST会社ウォッチ
プロテニス女子4大大会の全米オープンで、大坂なおみ選手が初優勝の快挙を成し遂げ大きな話題を呼んでいます。……
セリーナ選手の苛立ちに、大坂選手がとった行動
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テニスは集中力と強い精神力が求められるスポーツです。数年前チャンコーチについた錦織圭選手が、急激に世界ランクを上げて4大大会決勝にまで駒を進めるに至ったのは、チャン・コーチから指摘された精神面の弱さの改善に努めた証であると言われています。
大坂選手もまた、これまでもう一つ壁を乗り超えられずに来たのは、精神面での弱さがあったのだと言います。ちょっとしたことですぐに頭に血がのぼる。1回のミスで自分はダメだと落ち込む。さらに、ひどいと涙が止まらなくなるなど。今回、彼女はそんな精神的な不安定さを微塵も見せることはありませんでした。勝利の陰には、王者にふさわしい精神面の成長があったと言えるでしょう。
その意味で、対照的だったのが元王者のセリーナ選手です。出だしから劣勢の彼女には、焦りもあったのでしょう。そんな自身に苛立ちはじめた折に、コーチング反則の指摘を受け、苛立ちは怒りに変わってしまい、もうどうにも抑えることができなくなってしまった。
何度もセリーナ選手が審判に詰め寄って暴言を吐いたり、自らのラケットをコートに叩きつけて破壊したり。一方、その間セリーナ選手のほうを見ることなく背を向けて立っていた大坂選手。会見でこのことに質問が及ぶと、自分の手に負えないものをしょい込んで動揺させられないよう、精神を集中していたのだと答えていました。
社長が怒りをぶちまけたら
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重要な局面で冷静さが求められるのは、企業経営でも同じです。……
「怒りという感情ほど、エネルギーを使う割に得るものがないものはありません。……うちはつまらない私の感情に任せた言動がもとで、業界内で干されてしまい、倒産の危機に直面しました。
反省に反省を重ねて頭を下げて回り、少しずつ少しずつですが信頼を回復しながら、やようやく立て直すのに5年かかりました。取引先はもとより、社員にも本当に申し訳ないことをしてしました。怒りは人を悪くします。経営者は会社を管理する人です。自身の感情も管理できず人に嫌な思いをさせるような者に、会社の管理はできません」……
日本語より英語の方がはるかに流暢で、見た目はアメリカ人ながら、謙虚なお人柄は、やはり日本人の血が流れていると思わせる大坂なおみ選手。
快挙を成し遂げ、そしてその後のインタビューも素晴らしく、全世界で彼女の虜になる人が続出しています。
今回、セリーナ選手が「怒り」を制御できず、自滅してしまったのとは逆に、大坂選手の精神面でのコントロールは完璧でした。
これは、一重にチャンコーチの力によるもの。
もともとすぐネガティブになってしまう大坂選手を、「君ならできる。なおみならできる」と勇気づけてきたからこそ。
そして、本人の努力の賜物でしょう。
いざという時に、感情に流されない冷静さ。
スポーツ選手にとっても、ビジネスパーソンにとっても、大切な要素です。
普段の物事に対する考え方によって、そのいざという時の対応に大きな差が生じるのだと思います。
常日頃の自分の感情のコントロール力。
大坂選手のように磨いておきたいですね。
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