プラスの想像がマイナス要因に!? 心理学を応用した片付け習慣・その14 ≪続きを読む≫
……
「難題をやり切ったあとのこと」を想像すると逆効果になってしまうという、常識に反するような研究結果があります。
ここに素敵なハイヒールがあります。それを履いたあなたは…。
ニューヨーク大学の心理学者であるガブリエル・エッティンゲンの実験をご紹介しましょう。
女性の被験者を集めて、2つのグループに分けます。
Aグループ……ハイヒールを履いて「足が痛くて辛いわたし」を想像してもらう
Bグループ……ハイヒールを履いて「都会を颯爽と歩くわたし」を想像してもらう
想像してもらう時間をとったあと、それぞれの血圧の変化を測ります。
するとAグループの被験者は血圧が変わらなかったのに対して、Bグループは血圧が下がったのです。
ちなみに、血圧はモチベーションにとって非常に重要な要素です。
血圧が下がるということは「リラックス状態」になったことを意味しており、「やる気が出てくる」状況ではありません。
「想像上の満足」だけで、人は本当に満足してリラックスしてしまう
『「パブリック・コミットメント」ってなに?心理学を応用した片付け習慣・その3』でもご紹介した通り、人は「まだやっていないことを周囲から褒められる」だけでも十分に満足してしまう可能性がります。
さらに「まだ達成していないことをやりきった自分」を想像するだけでも、モチベーションを失ってしまう可能性が高いのです。
つまり、「ポジティブな想像は、実際の行動力を奪ってしまう」ということです。
実は逆効果かも?巷に溢れるモチベーションアップ方法。
受験生に対して、「試験に受かった自分を想像しよう!」という号令。
仕事において、「営業成績でトップになった自分を想像しよう!」という激励。……
これらの「想像上の満足」を与えるイメージは、リラックスするには最適です。
しかし、実際の行動を起こすためには逆効果であることが心理学的には証明されています。……
なるほど~。
確かに、私も思い当たるふしがあります。
社労士受験生時代、私は根拠のない自信があって、ポジティブ想像をふくらませ……。
やるべきことを十分にやっていませんでした。
まだ達成していないことを「過去形」にする「想像上の満足」。
気をつけたいですね。
私たちは、無意識のうちに、自分で自分を騙せてしまうので。
下記の画像をクリックしていただけると
励みになりますので
どうぞよろしくお願いいたします♪
どうもありがとうございます。感謝のうちに。
お問い合わせはこちら