元覚せい剤常用者が明かす「薬物依存になりやすい人」2つの共通点 ≪続きを読む≫
6月10日(日) 19:00 提供:新刊JP
…… 厚生労働省のデータによると、2011年時点で、15歳~64歳の国民の生涯薬物経験率は1.5%。日本全国に薬物使用者は200万人以上いるとする説もある。そして、普段意識することはなくても、私たちの生活に薬物との接点は確実にある。
■「薬物依存とは痛みの表現」ダルク代表が語る「薬物依存に陥りやすい人」
薬物依存のリハビリサポート施設「日本ダルク」代表の近藤恒夫氏は、著書『真冬のタンポポ 覚せい剤依存から立ち直る』(双葉社刊)のなかで、薬物依存を「寂しさの痛みの表現」だとしている。
「寂しさの痛み」とは、社会の中で必要とされていないという疎外感、居心地の悪さ、虚しさである。
この痛みを抱えて生きるのは容易なことではない。憂鬱で気分の悪い毎日が続く。忍耐や辛抱、努力によってはその痛みが取り除けず、自分の力だけでは憂鬱な気分を晴らすことはできない。そんな心のすき間へ、絶妙なタイミングで、文字通り「魔が指すように」薬物が入り込み、魔法の力を発揮する。(『真冬のタンポポ 覚せい剤依存から立ち直る』P90より引用)
この痛みに耐えられなかった人を「心の弱さ」や「自己責任」のひとことで片づけてしまうのは傲慢というものだろう。育った環境や家庭状況によって生まれた頃から寂しさや孤独、生きにくさ以外のことを知らない人間もいるからである。
■薬物にハマりやすい人は「友達が少ない」
ただ、近藤氏によると依存症になりやすい人間とそうでない人間は確かにいるようだ。
氏によると、ダルクに入寮してくる人には二つの共通点があるという。
一つは「友達が少ないこと」。
もう一つは「自尊心がないこと」である。
友達が少ないからこそ、その数少ない友達を失うまいとして薬物の誘惑を断れないというケースは多いようだ。また、「自尊心がない」とは言い換えれば「自分に自分で価値を見出せないこと」だ。こういう人は自分の気持ちよりも他人からどう思われるかを気にしてしまい、やはり誘いを断れないことになりがちなのだ。……
児童虐待の悲惨なニュースに接すると、本当に悲しいです。
この記事を読んで思ったのですが、加害者は、薬物依存者と同じく「寂しさの痛み」を抱えているのではないでしょうか。
加害者は加害者ですが、もしかすると、その幼少期や青年期において被害者であったのかもしれません。
薬物にハマりやすい人の特徴である「友達が少ないこと」と「自尊心がないこと」も、おそらくあてはまるでしょう。
そういう意味で、これから子育てをなさる方は、友達をたくさんつくれるように、自尊心が高められるように、ということを留意して育児に取り組んでいただきたいと思います。
ちなみに、夫の転勤で2年ほど名古屋にいた時、名古屋ダルクのお手伝い(ボランティア)をしていたことがあります。
当時、名古屋ダルクの代表の方も、元薬物依存者とは信じられないくらい見事に社会復帰をしていらっしゃいました。
自分を必要とされる場を与えられることによって、彼自身救われただろうと思います。
そして、わが身が経験者だからこそ、痛みを共有し、親身に寄り添うことも可能でしょう。
ダルク入居者が、よりよく羽ばたいていけますように。、
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