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<10月20日(金) 11:16提供:リクナビNEXTジャーナル>
育児、仕事、ボクシング。三足のわらじを履く戦うシングルマザー「勝って、娘をリングに上げたい!」――初代日本女子プロボクシングバンタム級王者・吉田実代の仕事論
……私は元々不安やプレッシャーを感じた時は、それを打ち消すためにものすごく練習するタイプなので、今回もそうしました。だから後楽園ホールに入る頃は、もう試合で勝つためにやれることは全部やりきったという思いがあったので、リラックスして、もう後はやってやるぞ! という気持ちになれたんです。トレーナーも「あれだけ練習したんだから後は楽しんでおいで。とにかく今まで練習してきたことを全部出し切ろう。そうしたら必ず勝てる。それで負けたらしょうがない。高野選手が強かっただけの話だから」と言ってくれました。……
好きなことで生きていくために
──国内のプロボクシングの世界ではチャンピオンクラスでもファイトマネーだけではとても生活できないと聞きますが生活するためのお金はどうしているんですか?
そうですね。ファイトマネーだけでは親子2人、とても暮らしていけません。……
なので、離婚してシングルになってからは、いかに1時間あたりに稼げる額を上げて、なおかつ練習する時間、娘と一緒にいる時間を増やすかを考え、そのために短時間で稼げる能力を身に着けようと試行錯誤しました。その結果行き着いた今の格闘技のインストラクターの仕事は雇われ仕事ではなく、自分が個人事業主としてやってる仕事で、料金も自分で決められるし、1時間あたりの収入もかなりいいんです。いろいろ大変なこともありますが、今は好きなことでごはんを食べられるし、なにより自分で自由にスケジュールを調整できるのでいい感じです(笑)。
つらいなんて言っちゃいけない
──仕事、育児、練習というものすごい大変な毎日でつらいと思うことはないんですか?
たまに疲れたと思うこともありますが、それは言っちゃいけないと思っています。幼い娘がいることも日中は生活のために仕事をしなきゃいけないことも全部私の都合なのに、会長に「娘をジムに連れてきていいよ」と言ってもらえたり、会員の皆さんにも娘の面倒を見てもらったりと、ボクシングと育児を両立できる環境を作ってもらっています。また、娘も生後間もない時から保育園に預けて、その分、自分はボクシングができているんです。
だから、娘も含めて皆さんの協力で好きなボクシングをやらせてもらっているし、こういう生活自体自分がやりたくてやってることなので、きついとかつらいとか言っちゃいけないんですよ。つらいなら辞めればいいという話なので。だからもう嫌だとか辞めたいとかは思ったことは一度もないです。むしろ毎日、生きてるというすごい充実感を得ています(笑)。……
私は、もともと不安やプレッシャーはあまり感じないタイプで、努力家ではありません。
だから、つらいと思うこともないのですが、この記事を読んで、我が身が恥ずかしくなりました。
人生をリセットして、もう一度やり直したい気持ち。
残念ながらそうもいかないので、好きなことで生きていくために、いつか「やれることは全部やりきった」と言えるようになりたいです。
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