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<提供:日刊SPA!>
肩書を多数持つ生き方を「スラッシャー」と呼び、一つの職業、価値観にとらわれない生き方が注目される昨今だが、彼女ほど肩書の総合点に破壊力がある女性も珍しい。その名は鈴木涼美。
修士論文をもとに書籍化した↓が「紀伊國屋じんぶん大賞 読者と選ぶ人文書ベスト30」に選ばれ注目を集めたのが’13年。……
「AV女優」の社会学 なぜ彼女たちは饒舌に自らを語るのか/青土社

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最新刊ではJC時代から現在に至るまでに出会ったおじさんたちの奇行と思い出を綴った↓も好評発売中だ。
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本人いわく「原稿が忙しいときは家にこもりきりで、週に1回くらいしか化粧しない。至って地味な毎日」だそうだが、現在に至るまでの経歴を辿ると、慶應義塾大学環境情報学部在学中にAVデビュー。
その後東京大学大学院に進学し、修士課程修了後は日本経済新聞社で記者として5年半勤務。
退社後に「日経記者はAV女優だった!」と文春砲の洗礼を受けるというなかなかの波瀾万丈ぶりだ。
「シャネルやヴィトンみたいなわかりやすいブランド品が好きなんです。
それと同じ感覚で、慶應、東大、AV、日経……いろんなブランドのタグを集めてたらいつの間にかこうなっていました」と笑う彼女の素顔に迫った。
◆いいことと悪いことはセットという母の教え
…… 「小さい頃の夢は作家かフィギュアスケーター。伊藤みどりブームだったからかな。でもフィギュアスケートは一度もやったことありません(笑)。基本、ミーハーなんです」
中学生のときは『MYOJO』と『ポポロ』の切り抜きが生きがい。
「安室奈美恵になることしか考えていなくて一気にギャル化した」というが、小学校から通っていた名門校・清泉では茶髪、パーマはもちろん禁止。
「『何をしても何を着ても寄り道してもいいけど、悪いことをするならいいこととセットでしなきゃダメ』という母の教えに従って、ルーズソックスをはくために必死に勉強して学年一番の成績をキープしていました」。
だが、「このまま清泉にいたら、女子高生が主役のキラキラした’90年代を、第一線で楽しめない!」という理由で、高校は「学校帰りに渋谷で遊べる共学」である明治学院高校に進学した。
「高校時代はブルセラブームの末期くらい。パンツを売ったりしながらノーマルなギャル生活を満喫しました。
高3までほとんど勉強はしていなかったけど、今後いろいろしでかすであろう悪事を帳消しにするには、早慶くらいは行っておいたほうがいいかな、と思い、高3の夏からは必死に勉強して大学はSFCに行きました」
入学直後はサークル活動をしたり、パチンコ屋でバイトをしたりしていたが、横浜で一人暮らしを始めたのをきっかけにキャバクラで働き始め、その後知り合いのスカウトの紹介でAVデビューする。
「AVデビューは、きっかけというほどのものは全然なくて。キャバ嬢も慣れてきたし、もうちょっと面白いことがないかなーと思っているときにスカウトされたんです。知り合いのホストの彼女がAV女優だったんですけど、その人がすごくきれいな人だったので、AV女優もいいかもと思ったとか、そんな感じです」
◆AV女優の次に選んだのは東大大学院
100本近いAV作品に出演したが、「『慶應』『巨乳』を取るとAVでもウリがないし、そろそろ潮時かなーと思って2年ほどでやめました。それで、『AV』より強いブランド力って何だろう……と考えて東大の大学院に進むことに。『いいことと悪いことはセットで』という母親の教えがずっと根底にあるのかもしれません」
大学院では、自らのAV出演経験をもとに『「AV女優」の社会学』のもととなる修士論文を執筆。卒業後、日本経済新聞社に勤務していたときに書籍化され、論壇から高く評価された。
「書籍の中では、自分もAVに出ていた、とは書いていなかったし、会社員時代は取材も一切受けず、経歴の詳細も伏せていました。でも、もともと記者になったのもいずれ物書きとして生きていこうという気持ちがあったからだったし、本を出したならちゃんとカオ出しして宣伝もしたい。でもカオ出ししたらAVの過去はすぐバレるだろうし、と考えたときに退社を決意しました。AVの過去がバレたから日経をクビになったと思っている人もいるみたいだけど、日経はそんな小さい会社じゃなかったですよ。辞めた後に週刊文春に記事にされて、元同期に『お騒がせしております』と連絡したら『ていうかみんな元AVだって知ってたけどね』と言われたときはびっくりしましたが(笑)」
◆オール4タイプの人間だから総合点で勝負しようと思った
文筆業で独立してまもなく3年。
華やかな経歴が注目されることも多いが「自分は何かに傑出した人間ではなく、昔からオール4タイプ。だから、何かひとつに注力するんではなく、あれもできるしこれもできるよというスタンスで生きてきたらこうなったという感じです」と冷静に分析する。
「『ここでしか生きていけない』と思っている人、居場所がひとつしかないと思っている人って、逃げ場がなくてつらいんじゃないかな。こっちがダメでもあっちがあるや、くらいのスタンスのほうが生きやすいと思います」……
東大に憧れたことのない私は(例え憧れたとしても、学力的に無理だろう言う話は置いといて)、シャネルやヴィトンみたいなわかりやすいブランド品は嫌い。
一方、ユニクロなども苦手で、お財布や定期入れは印傳屋のものを使っているのですが、そういう地味ないいものが好き。
どういうブランドが好きか、ということで、生き方までわかりそうですね。
それにしても、「いいことと悪いことはセットで」というお母様の教えは、ユニーク♪
そして、居場所を複数持つのは、私もお勧めです。
大変なことも、悩みも分散されるので、精神衛生上いいと思います。
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