<提供:女子SPA!>
…… 今回は、“友達”にまつわる研究結果と、友情を描いたこの夏イチオシの映画を3つを紹介したいと思います!
◆友達が多いと生存率が上がる
NYタイムズによると、オーストラリアで10年間にわたり実施された研究では、友達がたくさんいるお年寄りは友達が少ないお年寄よりも、死亡率が22%も低いという結果が!
また、2006年にアメリカで「看護師健康調査」が2,835人を対象に行った研究でも、乳がん患者の生存率に友達の有無が関係していたのだとか。なんと、友達がいない乳がん患者は友達がいる患者よりも死亡率が4倍もあがるという報告も。
友情がなぜ健康によいのかは研究で明らかになってはいませんが、友達が薬を届けてくれたりお世話をしてくれたりするほか、メンタルのサポートをしてくれたりするのも理由だと考えられています。カリフォルニア大学サンタバーバラ校の客員教授であるベラ・デパウロ氏は、家族や結婚相手よりも友達のほうが健康に影響すると主張します。
…… だったら、老後のためにも頼れそうな友達は大事にしなきゃ! というわけで、この夏、熱い友情を描いた感動作をご紹介します。
◆1. 居場所がないと感じるときに:『歓びのトスカーナ』(公開中)
イタリア・トスカーナ州の美しい自然のなかにあるのは、心に問題を抱えた女性たちが療養するケアハウス。ある日、自称伯爵夫人のベアトリーチェ(ヴァレリア・ブルーニ・テデスキ)と新入りの若い女性ドナテッラ(ミカエラ・ラマツォッティ)がケアハウスを抜け出し、冒険するロードムービーです。
嘘ばかりついて、行く先々をめちゃくちゃにせずにはいられない“躁”状態のベアトリーチェと、常になにかに怯えているかのような“鬱”状態のドナテッラは、外見も内面も正反対。二人が見せる凸凹っぷりが楽しいのですが、旅がすすんでいくうちにドナテッラの心の闇が明らかに……。
軽快なコメディタッチながらもシリアスなテーマが盛り込まれている本作は、ドナテッラの葛藤が浮き彫りになるにつれ涙腺が決壊すること間違いなし!
◆2. 出口が見えないときに:『夜明けの祈り』(8月5日公開)
第二次世界大戦末期にソ連軍兵士がポーランドのカトリック系修道院に押し入り、修道女たちをレイプし妊娠させるという、悲惨な実話を基にしたフィクション。ポーランドのフランス赤十字病院に勤務するフランス人医師マチルド(ルー・ドゥ・ラージュ)は、ある日、見知らぬ修道女に助けを求められます。
修道院でマチルドが目にしたのは、お腹が大きくなった修道女たち。妊娠した事実をどうしても受け止められない修道女たちと、コミュニストで無神論者のマチルドが国籍、宗教や信念を超えて心をひとつにしていきます。
ドラマチックな演出はないのに、修道院と冬の自然の静謐さが事件の残酷さをひときわ際立たせて、胸に迫ってきます。ラストシーンには思わず涙が……。絶望のなかで希望を見い出すヒントがもらえる作品です。
◆3. 仕事が苦しいときに:『ドリーム』(9月29日公開)
この作品も実話を基にしたストーリー。1964年の公民権法(人種、宗教、性別、出身国による差別を禁止する法律)が成立するまえに、NASAの宇宙開発事業に貢献した黒人女性たちがいたことをご存じでしょうか? 当時、NASAが位置する南部のヴァージニア州では、公共、教育、結婚、仕事の場で人種隔離政策がとられていました。
しかし、東西冷戦化における宇宙開発でソ連に遅れをとっていたNASAは、白人男性の研究者だけでは競争に勝ちえないと自覚し、白人女性や黒人女性も登用。
数学の天才であるキャサリン・G・ジョンソン(タラジ・P・ヘンソン)、コンピュータープログラミングの先駆者になるドロシー・ヴォーン(オクタヴィア・スペンサー)、航空宇宙科学エンジニアを目指すメアリー・ジャクソン(ジャネール・モネイ)は重要なポジションを与えられますが、黒人、そして女性という二重の差別に邪魔されてなかなか仕事を完遂することができません。
この3人の友情、そして、最後には人種や性別をも乗り越えて、皆が団結する姿に涙がホロリ。……
お友達が具体的に何かをしてくれたり、メンタルをサポートをしてれたりする、ということよりも、私は交友関係を大切にしている生き方がいいのではないかと思います。
人と人とのおつき合いでは、すべてが自分の思い通りにいくわけではありません。
そこを面倒くさがらずに、相手の立場を思いやりながら、友情を深めていこうとする姿勢。
このポジティブな姿勢が、病気に対しても発揮されるのではないでしょうか。
その結果、友達が多いと生存率が上がるという快挙に結びつくのではないかと思います。
友情を描いたこの夏イチオシの映画の中で、私は『夜明けの祈り』を観に行く予定です。
下記の画像をクリックしてくださると、
ランキングのポイントが入ります

励みになりますので、よろしくお願い致します
