≪続きを読む≫
<NEWSポストセブン>
…… 突飛な契約結婚が紡いだ物語は、2016年を代表する作品となった。五感生活研究所代表の山下柚実氏が過去の名作と比較した。……
『逃げるは恥だが役に立つ』は総合視聴率(リアルタイム視聴率と録画での視聴率の合計)30%超を記録。……
「愛情の搾取に断固反対します」
「みくりさんが閉じたシャッターは、いつか僕が閉じたものと同じかもしれない。だとしたら僕は開け方を知っている」
「自分に呪いをかけないで。そんな恐ろしい呪いから、さっさと逃げてしまいなさい」
「運命の相手って言うけど、そんなのいないと思うよ。運命の相手にするの」
数々の名セリフ。…… 見えてくるのは、既存の「男と女」「人対人」の関係をどうやって心地よい方向へもっていけるか、再生できるか、というテーマでした。……
あらためて、ここ数年の「お化けドラマ」と世の中との関係を振り返ってみると──。
『家政婦のミタ 』(日本テレビ)が最高視聴率40%を記録したのは2011年。無表情でロボットのように淡々と仕事をこなす家政婦・三田(松嶋菜々子)。どんな無謀な要求にも「業務命令でしょうか」「承知しました」と機械的に実行。
しかしそんな家政婦の型破りな行動によって、バラバラだった家族は「絆」を取り戻していく──不思議な物語でした。このドラマのテーマは、「家族の再生」。その2011年、最大の出来事といえば3.11東日本大震災。この年の漢字として選ばれたのは「絆」。まさしく世の中とドラマとが響き合い、世相を映していたように感じます。
次に生まれた「お化けドラマ」は、2013年の『半沢直樹』(TBS)。最高視聴率は42.2 %と、ミタを凌駕して世の関心を掴んだ傑作。銀行員の半沢直樹が、組織に潜む敵と対峙し格闘しながら正義をもぎとっていくストーリー。発端は、小さなねじ工場の経営者だった父が、銀行から融資を止められて自殺した出来事にありました。
利益追求を目的にした集合体=企業という組織の中で、いかに人間らしい生き方を取り戻していけるのか。そんな問いかけが視聴者の胸に響いた。そう、このドラマのテーマは「企業・組織の再生」。
ではその2013年の出来事を振り返ると──桜宮高バスケ部体罰自殺事件、柔道界暴力指導で選手が告発、大津いじめ自殺事件……組織の中で苦しむ個人の姿が浮き彫りになった年でもありました。
「家族の再生」(ミタ)。
「組織の再生」(半沢直樹)。
今年は「カップルの再生」(逃げ恥)へ。
ドラマは多くの人々の思いをぎゅっと集めた娯楽。自分が果たせなかった思い、思い通りにならなかった想いも含めて物語の中に見てとり、共感したり考えたりしながら味わう娯楽です。それは、世の中を映し出す鏡の要素も持っているのでしょう。……
我が家にはTVがないので、ドラマは観ません。
でも、『半沢直樹』については、ビジネスネタで会話に出るかもと思い、PCで視聴。
高視聴率のドラマは、世の中を映し出す鏡の要素も持っているという説になるほどと思い、ブログでちょいとご紹介。
今、初めて観ましたけど、ガッキー可愛いし、名セリフもあるよ〜↓
〝逃げ恥ロス〟に陥る方、少なくないかもしれませんね。
下記の画像をクリックしてくださると、
ランキングのポイントが入ります

励みになりますので、よろしくお願い致します
