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↑ 「電通だけじゃない 過労死寸前なの、私だ」より
…… 自治医科大学名誉教授の加藤敏医師も、こう指摘する。
「過重労働による不調やうつは個人の性格よりも職場の環境要因が大きい。
私はこれを『職場結合性うつ』と呼んでいます。
現代社会の仕事の過密さや拘束力は。30年前と比べものになりませんから」
メールや携帯電話ですぐに連絡がとれる。
会社の利益が優先される。
効率化と経費削減で人員はギリギリ。
失敗に対しても不寛容。
日本の社会と職場は、労働者の心身の不調を誘う特性を備えてしまったのだ。と。
そしてそのしわ寄せは、経験の浅い若者たちに向かう。……
日本精神産業医協会共同代表理事の渡辺洋一郎医師は、仕事による負荷は仕事の量だけでは測れないと話す。
「仕事量と裁量の有無に加え、同僚や上司のサポートの有無も、人が受けるストレスに大きく影響しています」……
労災申請が多い業種トップ10
<過労に伴う脳・心臓疾患>
運輸業・郵便業(道路貨物運送業)/ 133件
建設業(総合工事業)/ 48件
サービス業(その他の事業サービス業)/ 45件
宿泊業・飲食サービス業(飲食店)/ 38件
建設業(職別工事業、ただし設備工事業を除く)/ 38件
運輸業・郵便業(道路旅客運送業)/ 30件
卸売業・小売業(その他の小売業)/ 30件
建設業(設備工事業)/ 25件
医療・福祉(社会保険・社会福祉・介護事業)/ 22件
医療・福祉(医療業)/ 20件
<仕事のストレスに伴う精神障害>
医療・福祉(社会保険・社会福祉・介護事業)/ 157件
医療・福祉(医療業)/ 96件
運輸業・郵便業(道路貨物運送業)/ 69件
情報通信業(情報サービス業)/ 58件
建設業(総合工事業)/ 54件
卸売業・小売業(その他の小売業)/ 52件
宿泊業・飲食サービス業(飲食店)/ 51件
サービス業(その他のサービス業)/ 45件
卸売業・小売業(各種商品小売業)/ 41件
製造業(輸送用機械機器製造業)39件
※厚生労働省「2015年度過労死等の労災補償状況」から
過酷な労務環境の下、心身ともに疲弊しきってしまう。
これは、一部の人のみに起こることではありません。
誰しも可能性がある、というのが今の日本社会です。
留意すべきは、単に労働時間の問題ではないということです。
ベンチャー企業の社長さんをはじめ、ガンガンに働いていて、元気な方もいらっしゃいますよね。
自分のやりたいことをやっているのかどうか。
裁量権があり、仕事の全体像をつかめるのかどうか。
気を許せる仲間がいたり、フォローがあるのかどうか。
これらによって、本人が受ける負荷は大きく変わってきます。
企業は、労働者の健康管理を経営課題として取り組まなければいけない。
労働者は、ひとりで抱え込まないで、相談する勇気を持とう。
「職場結合性うつ」は、双方の努力によってなくしていけるもの。
悲劇が繰り返されませんように。
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