人間は24時間、絶えずなんらかの仕事をしていて、なにもしていないときでさえ「なにもしていない」という作業をしているもの。
だからこそ、脳と身体に備わっているスケジュールを知り、そこに自分のスケジュールを噛みあわせることが大切。そうすれば仕事でもプライベートでも、やりたいことにしっかりと力を注ぐことができるようになる。
脳にいい24時間の使い方/菅原洋平

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そう主張するのは、↑ の著者です。……
■脳は「1日に2回」働かない時間帯がある
生体リズムには「睡眠—覚醒」リズムがあり、私たちの脳は1日に2回働かなくなる時間帯があるのだそうです。それは、起床から8時間後と22時間後。……
昼食後は眠くなるものですが、生体リズムの研究では、たとえ昼食を摂っていなくても、あるいは少量の食事を2時間おきに摂り続けるという条件でも、起床8時間後には眠くなることが明らかになっているというのです。
そして2回目の眠気は、普段の起床時間の2時間前であり、多くの人にとって明け方にあたる時間。……
■「深部体温」もパフォーマンスに影響する
さらに、内臓の温度である「深部体温」の影響も。人間は深部体温が上がるほど元気にハイパフォーマンスになり、下がるほど眠くなるといいます。
なお深部体温が最高になるのは、起床から11時間前後。6時に起床していたら夕方の17時がいちばん体が元気に働く時間帯であり、この時間帯には眠気が起こらないということ。……
■「4・6・11の法則」で脳は鍛えられる
つまり人間の理想的なリズムは、午前に頭を使い、午後に短い睡眠をとり、夕方に体を使うと、夜には質の高い睡眠が取れるということ。
著者はこれを、起床から4時間以内に光を見て、6時間後に目を閉じ、11時間後に姿勢をよくする「4・6・11睡眠の法則」として、さまざまな現場での安全な業務と生産性の向上に活用しているのだそうです。
生体リズムには、ひとつのリズムが整うと、それが基準となって他のリズムが同調する仕組みがあるのだといいます。ですから、4・6・11の時間、すべてのことを実行する必要はないのだとか。
■もっともやりやすいことだけを実行すべし
そこで、どれかひとつ、もっともやりやすいことだけを実行してみることを著者は勧めています。
たとえば夕方に運動したり、帰りの電車で一駅前で降りて歩いたり、体温を上げることをすると、自然に朝、目覚めやすくなるというのです。
また、朝は目覚めたら窓から1メートル以内に入るようにすれば、昼間はいつも眠かったとしても、やがて理想的な就寝時間に眠くなるようになっていくそうです。
たったひとつのリズムが基準となって、他のリズムが同調していくということ。
なお、生体リズムを整えるときには、まず4日続けてみることが大切だと著者はいいます。……
脳のリズムを鍛える「4・6・11の法則」とは、初耳。
でも、何となくわかるような気がしますね。
もっともやりやすいことだけをどれかひとつでも、とハードルが高くないのが、嬉しいです。
できるところから、ちょっと実践してみようかしら。
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