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「アルバイトは従業員であると同時に、大事なお客さまである」
そう語るのは、塚田農場や四十八漁場、わが家などの居酒屋を中心に事業展開するエー・ピーカンパニーの副社長である大久保伸隆氏だ。……
バイトを大事にする飲食店は必ず繁盛する リピーター獲得論 (幻冬舎新書)/大久保 伸隆

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■2つの「報酬」のバランスを満たす
…… アルバイトが辞めない理由が2つある。それは、「精神的報酬」と「経済的報酬」だ。
この2つがバランスよく満たされることが大事なのだという。
「精神的報酬」とは、仕事での成功体験や一緒に働くスタッフとの一体感、評価や成長実感を指す。
精神的報酬のない環境では、がんばる意欲は失われてしまう。反対に、やる気の上がる職場環境が作られれば、人は自発的に伸びていけるものだ。
一方、「経済的報酬」も大切だ。アルバイトはそもそもお金を稼ぐために来ているのだから、希望の金額を稼げるようにシフトを考えるのは店長の仕事。……
アルバイトのやる気を上げて、しっかり稼がせてあげられれば、店も従業員もお互い満足できることになる。
■効率重視、マニュアル指導の弊害とは?
…… 長期的に見たときに、サービスの質が確実に落ちることがわかっているからだ。人は仕事に慣れると、飽きてしまいやりがいを感じにくくなる。ただのマニュアル教育は、すぐにできるようになっても、働く上で最も大事な「やる気」を奪ってしまうのだ。
そのため、大久保氏はマニュアル指導より、従業員の理想の働き方や強みを探りながら、一人ひとりに合った環境で仕事をしてもらいたいと述べる。
会社の理念や店舗での基本のオペレーションなどを教えた後は、自分で考えてもらう研修に切り換えると、意識の高い従業員は変わり始めたという。従業員が自分の仕事に働きがいを感じて自走する組織が会社の理想の形なのだ。
とくに飲食店の場合、客と接する機会が一番多いのもアルバイト従業員だ。従業員の満足度を上げることでパフォーマンスも上がり、客のリピート率も上がり、売上の向上、安定にもつながる。辞めるアルバイトもいなければ、採用にかかるコストの削減にもなる。……
「精神的報酬」だけでも、「経済的報酬」だけでもダメ。
両者のバランスが大事なのですね。
「アルバイトは従業員であると同時に、大事なお客さまである」という経営側の意識は、とても大切だと思います。
大事にしてこそ、彼らはやりがいを持ち、自発的に働くようになり、会社に貢献できるようになりますから。
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