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…… 6月に上場企業J社の社長就任が内定しているH氏。常務時代に次期社長を嘱望されながら同期のライバルに敗れ、数年前、一製造子会社に社長として転出。ところが、後継社長に就いたライバルが2期連続の業績不振で引責辞任すると、一度はH氏を左遷した会長が返り咲き人事を決めます。それもH氏の子会社でのシナジー実績を高く評価してのことだったと言われています。
…… 上場企業の社長が夜の世界の女将に学ぶべきことが多いとは、いったいどういうことか。……
「子会社に転出を命ぜられた時、今思えばきっと愚痴っぽい話をしていたと思うのですが、彼女と話していると知らず知らず、いつの間にか前向きな話をしている自分に気が付くのですよ。巧みな『聞き手術』というのでしょうか、こちらが驚くほど前向きになれるのです。コミュニケーションって相手の受け答えひとつでガラリと変わるものなのだと、大きな気づきを与えられました」……
「どうしたら生え抜き幹部たちと一体感をもってうまくやれるのか。そこで思いついたのが、自分を前向きに変えてくれたS女将の、聞き手に徹するコミュニケーションでした。とにかく彼らの話を聞いて聞いて、聞きまくること。これを徹底的に続けてみたら彼らの不平不満はいつしか改善提案に変わり、それが組織を鼓舞するエネルギーになったわけです」
トップのちょっとしたコミュニケーション方法の転換で、おもしろいように組織がうまく回るようになり、結果的に本体社長への返り咲きの布石となったのです。殺し文句は、まんまS女将のおなじみの台詞、「いろいろ教えてくださいな」だったとか。……
「いろいろ教えてくださいな」
これは、何にでも使えるオールマイティーの言葉ですね。
自分が伝えたいことを伝える前に、まず相手の声に耳を傾ける。
簡単なようで意外と難しい、コミュニケーションの王道ですが、是非、意識的に実践しましょう。
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