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↑「日本企業が失敗を活かせないのはなぜか
早稲田ビジネススクール准教授 入山章栄」より
失敗しないことこそが失敗
…… 失敗がなぜ大事なのでしょうか。
それは失敗をすると「学習」をするからです。
経営学には、ハーバート・サイモンなどの認知科学に由来する「サーチ」という考え方が古くからあります。……
人は失敗すると「自分の今まで見ていた世界は、間違っているのかもしれない」と考えるので、今まで自分が見ていなかった、違う世界を見ようとします。
平たく言えば、学習する。これがサーチです。
逆に、早いうちから何らかの理由で大きな成功を手にした人は、自分の世界観が正しいと思い込んでしまうリスクが高くなります。……
するとその人は、中長期的なサーチを怠りがちになります。
やがて、自分の考え・行動が実は世の真理とズレていても、サーチをしていないのでそれがわからず、中長期的に低迷するのです。……
実は、優れた経営者、優れた組織ほど、過去には失敗を多く重ねているのです。……
この点を統計的に検証した経営学の研究もあります。
たとえば米ブリガム・ヤング大学のピーター・マドセンと米コロタド大学デンバー校のヴィニット・デサイが、世界最高峰の経営学術誌である『アカデミー・オブ・マネジメント・ジャーナル(AMJ)』に発表した論文がそれです。
この論文では、宇宙軌道衛星ロケットの打ち上げについての、成功体験・失敗体験に関する統こ計解析を行っています。
この研究では、1957年から2004年までに世界9ヶ国の30機関で行われた軌道衛星ロケット打ち上げ4646回(うり426回は失敗)の包括的なデータが分析に使われています。
その結果、ロケット打ち上げでも「失敗体験の方が、成功体験よりも、その後の成功率を高める」「失敗体験が乏しいまま成功を重ねてしまった期間は、むしろその後は失敗確率が高まっていく」といった結果を得ています。……
「失敗は成功の母」なる名言は、真理ですね。
失敗を失敗と認め、どうしたらいいかを考えること。
その反省と学びこそが、「次」に繋がります。
失敗を恐れるのではなく、失敗しないことを恐れるのが、成功への道。
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