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↑「尾木直樹×松岡修造 スペシャルトーク
ゆとり世代が日本の常識を変える!」より
尾木/確かにゆとり世代のアスリートは、羽生くん、萩野くん……など錚々たる選手がいますね。
このあたりの選手たちは、スポーツの捉え方や自分との向き合い方が、昭和世代のアスリートとは随分変わってきたと感じています。
とにかく目の前の敵に勝って絶対に金メダル! といった考えが主流だったのに対して、最近のゆとり世代は、〝敵は相手ではなく自分〟なのですよね。……
失敗を大事にして次に生かす、というのもこの世代の特徴で、すごく自然体なんですよ。
しっかりと自分と向き合い、自分の掲げたイメージと戦っている。……
松岡/ゆとり教育が導入されてすぐのころ、テレビで子どもが「土日が休みになって、どうすればいいかわからない」と話していたことを覚えています。
そういう状況に置かれれば。いやでも自立心、決断力が養われます。
大切なのは自分の道を決める自分自身の感覚で、相手は関係ない。……
これは僕の現役世代には正直まったくなかった感覚です。
彼らは〝チャンスの捉え方〟もこれまでの常識とは違います。
チャンスのときに固くなって、ピンチに変えてしまうのがこれまでの日本人像で、僕なんかはその典型でした。
でもゆとり世代のアスリートたちはチャンスが来たら、パワーアップしてさらに強くなる。……
ゆとり世代のアスリートに感じる変化は他にもいくつかあります。
まず、〝一所懸命〟の捕らえ方が変わってきています。
僕らの時代には一所懸命と言えば必死にやる、頑張ってやるおいうイメージ。……
でも本来の一所懸命は「正しく繰り返し、気持ちを込めてプレーしているかどうか」なんです。
テニスで言えば、準備段階でいくら気合を入れて足をバタバタしていても、打ち返さなければ意味がない。
……錦織選手なんかは余計な予備動作はせず、ボールが来た瞬間にぱっと一番効率のよい動き方をする。
これこそスーパー一所懸命なんですよ!
それに、彼らの〝常識〟にも驚かされます。
圭に初めて会ったときに聞いた目標が「グランドスラムで優勝すること」ですからね。……
彼らにとって「世界」は遠いものではなく、自分自身が戦っている場所。
距離感が全然違うし、僕らの固定観念とは異なるゆとり感覚がある。……
あと、ゆとり世代は個性的な部分もいい意味で強くなってきているような気もします。……
ゆとり世代の扱い方に困っているという話を伺うことがあります。
「ゆとり世代」とひとくくりにしてしまうのもどうかと思いますが、彼らのいいところに目をつけていきたいですね。
画一的な一斉教育ではなく、個性が尊重され、絶対評価を受けてきた世代。
尾木さんや松岡さんがおっしゃるように、「ゆとり世代が日本の常識を変える!」という視点も大事かもしれません。
彼らに期待したいと思います。
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