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4月14日夜に発生し、甚大な被害をもたらした熊本地震。発生直後から現在まで、TwitterやFacebook 等のSNSで、タイムライン上に流れた多数の流言、いわゆる「デマ」を目にした方も多いのではないでしょうか? ……
一方で、真偽の区別がつきにくく、つい拡散してしまいがちなのが、私たちの善意をターゲットにした『支援呼びかけデマ』の存在です。
評論家の荻上チキさんは、東日本大震災発生時の災害支援のヒントを集めた自著
災害支援手帖/荻上チキ

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で、「善意があれど、善行になるとは限らない」と述べ、善意で行ったことでも、やり方を間違えれば、逆に被災地に大きな負担をかけてしまう場合もあることを指摘しています。
「『それは大変だ』とその情報の真偽を確認せずに現地に駆けつけてしまったり、あるいはリツイートやシェアで『拡散』したりしてしまうと、それが誤った情報だったときに被災地に迷惑をかけることもありますし、貴重な人手や物資が浪費されてしまうかもしれません」……
では、こういったデマによる"善意の暴走"を招かないために、私たちはどのような対応をすれば良いのでしょうか。
荻上さん同書でこう記します。
「まず、そもそも『間違った情報』に乗らないことがとても重要です。しっかりとした活動実績のあるNPO法人やボランティア団体は、たいてい公式ホームページを開設していますので、そういったものにアクセスして『公式の情報』をつかむことが一番です」
大災害が起こった時、私たちは「一刻も早く支援をしたい」「何かしなければ」と焦ってしまいがちですが、こういう非常時だからにこそ、SNSでの出所不明な情報ではなくて、「公式情報」を参照し、「誰が・いつ・どこで」発信した情報なのか見極める沈着さが必須だと言えるでしょう。
今回の震災を受け、荻上さんは同書の中身を15日から全ページ無料公開しています。NPOやボランティアなどの支援団体を取材し、支援に役立つヒントが満載の同書は、被災地のニーズに合った支援をするために必読の1冊となっています。
■『災害支援手帖』臨時公開版【公開期限未定】
http://books.kirakusha.com/saigaishien/
この度の地震により被災された方々にお見舞い申し上げます。
一日も早く落ち着かれることをお命しております。
ところで、悪意のみならず、善意の拡散も怖いこと。
気をつけなければいけませんね。
『災害支援手帖』臨時公開に感謝いたします。
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